映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年06月23日

ベン・ウィショー『Criminal Justice』再び 1・2

untitled criminal justice.bmp
criminal justice

久しぶりに『Criminal Justice』を観た。初観から2カ月少し経ったわけでこの間に他の映像も観たし、彼について随分考えてきたのだが、久しぶりにドラマで再会してときめいてしまった。
以下、前に記事も書いたので重複した感想を書いてしまうと思う。

TVドラマは映画より表情のアップが断然多いので其処ら辺が嬉しいものである。
私は悲しいことに英語が字幕付きであっても理解し難いのでほぼ映像を眺めているにすぎないのだが、このドラマはベンが映っている時間が非常に多いし彼に様々な体験をさせてくれるので観ていてこんなに楽しいことはない。しかも全裸になる場面が幾度となく出てくるのもストーリー的に必要でありながら視聴者をどぎまぎさせてくれる。
このドラマの前半部分の見どころは役名でも同じくベンが突如起きた事件に翻弄され怯え震えて泣き苦しむ姿である。
いきなり彼の車に乗り込んできた若い女性とほんの短い時間を共にした間に彼女が何物かに殺され、ベンは慌てふためく。
逃げようとして事故ってしまいそのまま警察に捕まってしまうのだ。
殺人犯人としての容疑をかけられたベンは初めての体験にずっと怯え続ける。酷く憐れで心細いさまを表す姿はベンの真骨頂と言っていい、愛おしくもどこかこちらのサディスティックな気持ちを動かしてしまう。
留置所で着衣を下着まではぎ取られめそめそ泣き出したり、もらった煙草を奪い取られたり、刑務所内で強そうな囚人に息を吹きつけられてびくびくしたり、極めつけはベンをつけ狙う男たち数人から突然背後から襲われさるぐつわをかまされ服をはぎ取られ全裸の体中に白い接着剤のようなものを塗りつけられた後草っ葉をまぶされてしまい他の囚人たち衆目の前に惨めな姿をさらされてしまう場面だ。(これはコールタールをかけ鶏の羽をくっつけてしまうという惨たらしいリンチを思い出させる。チキン=おかまという意味もあるのか)
屈強な男たち数人に手足をつかまれ、白い液体を塗りつけられる場面は(男の白い液体と言えば精液という相場になっております)ポルノとしかいいようのない表現で一体こんなイヤラシイ情景をよくTVでやれたものだと思うのだがあくまでもこれは「イジメ」なのであって「レイプ」ではないのだという言い訳を作っているのだろう。しかしどう見てもレイプではないか。
大きな男たちに羽交い締めにされいきなりズボンを引っ張られて尻を出されてしまい、脅し文句を言われ怯えきっている様子はまるで処女のような痛々しさで口に突っ込まれた靴下の垂れ下り方もなんかイヤラシイ。寄ってたかって白い液体を塗りつけられる体の細さが痛々しく愛らしく少女のように見えて残酷な思いがする。
衆目の面前に放り出されたベンがまた哀れでHoochが助けに来るまで全裸で立ちすくむ姿がまだ少年の体つきのように見える。

ベンの表情がアップで観れるのもうれしい。透き通る薄い緑色の瞳がはっきりわかる。それに横顔がとても好きなのだ。ちょっと反り返った鼻と少しくぼんだように見える時の目がとても魅力的なのだ。

しかしまあよく私は刑務所もの、というのをたくさん観てきた。
何故こんなにたくさん観たのか。それにまあよくこんなにたくさん作られるものだ。私だけでなく何か刑務所もの、というのは物語を作りたくなるものなのだろうか。
私が刑務所の物語で最初に意識したのはアラン・パーカー監督『ミッドナイトエクスプレス』だ。どことなく『Criminal Justice』と重なるところもある気がする(私が本作をもっと理解できたらもっと感じるような気もするのだが)『ミッドナイト・・』のブラッド・デイビスもとても好きだった。これには同じ囚人仲間とのキスシーンもあったがサディスティックな所長の(これははっきり)レイプシーン(と言ってもその場面はないが)がエロだった。
ブラジルの『カランジル』もよいがこれはちょっと感じが違う。

今夜は第2話までしか観れなかったが2話の終わりのクスリの袋を飲み込む場面がいつも笑ってしまう。あんな小さいのに飲み込めないなら運び屋は無理だなあ。と言ってもこれもまたうぶな様子を表しているわけで可愛いのである。


posted by フェイユイ at 23:24| Comment(10) | TrackBack(0) | ベン・ウィショー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
テレパシーでしょうか?私は今日朝からずーっと『Chriminal Justice』がまた観たいっ…ベンの横顔、そり上がった鼻がなんともバンビみたいで、かわいーんだよなー…やっぱり彼にはクリーチャーって表現が会うなー…『外にでてフレッシュな空気吸ってきていい?』って、女性の警官に聞いて『たばこはオーケーだけど、フレッシュエアーはノーよ。』と言われ、ちょっと困った末『たばこすい始めたんだ』って、茶目っ気たっぷりに言った時のベンの笑顔よかったなー…などなど頭の中をグルッグルッとトリップしておりました。彼は21歳っていう設定でしたが、もうあんな少年〜青年へみたいな役は、そう何年もやらないんだろうなーと最近ちょっと寂しく思ったりします。彼には多重人格者みたいな役…時には子供にもなっちゃうみたいな…やって欲しいなんて思いますが、サイコのアンソニー・ホプキンスのような、あまりのキモさにそれ以上の役が廻ってこなくなっちゃうのもやだなーとか。Love&Hateでもないですけど、かなり(ここが大事)ひねったラブコメディーも観てみたいです。監督の都合で製作が途中で中断してしまったRhys Ifansとの共演のコメディーどうなったのかなー。きっと面白かったと思うのですが。
Posted by はーや at 2009年06月24日 05:53
↑上記のコメント、アンソニー・ホプキンスじゃなくって、アンソニー・パーキンスでした。ヒッチコックは『あんな役やらしちゃって、彼の役者人生つぶしちゃった』って言ってたそうです。
Posted by はーや at 2009年06月24日 06:03
そうですねえ、うん、みんな年を取っていきますからそれは残念だけど・・・でも年をとった時のベンも楽しみではあります。まだまだ大丈夫ですよ(なーんて、適当に誤魔化してすみません^^;でも年をとるのもよいですよ)

色んなとこが好きですがベンの横顔いいですよね。つんと先がそった鼻とあの目がなんて言えばいいのかきゅっと上を見る時があるでしょ、あれが好き(笑)なんなんだ〜。
煙草のシーン可愛かったです。

アンソニー・パーキンスはイコール・サイコみたいなイメージになって気の毒でした。反面あの映画で彼の名は残るのでしょうけど。
アメリカ人だったこともマイナスだったんじゃないでしょうか。あの国は圧力が強すぎtるような。
一方ホプキンスも『マジック』なんか危ない役でイメージ持ちましたが次は『エレファントマン』でいい人だし『羊たちの沈黙』やったら『日の名残り』やってと悪も善もやれていいですね、この方は。この前観た『チャーリング・クロス街84番地』とか。でも善人ぶりも異常な感じがちょっとあるという(笑)
イギリス人のほうが自由なのでしょうか。
ベンには勿論ホプキンスのように色んな役で見せて欲しいです。
Posted by フェイユイ at 2009年06月24日 14:21
パフューム公開時にベンは色んな人に似ていると言われたけれどある程度年配の方はアンソニー・パーキンスを連想したみたいですね。

カンヌ関連で久々に最近のベンを見た時、ちょっと大人顔になったように思いました。
ベンが好きな人は特に彼の少年性に惹かれている人も多いので少年ぽさがなくなるのは寂しく思う人が多いみたいです。

もっとずーっと年をとってシワだらけになってもなんとなく少年ニュアンスがある人もいるし、ベンも「柔らかい殻」の子供の役がやれちゃいそうな感じを持っていくのかもしれないし、それともかなり変化してしまってもこんな魅力も出せるのかと思わせてくれるようになるのか・・・どちらにしても才能ある人だから期待して良いんじゃないかと。
Posted by ふぇでり子 at 2009年06月24日 22:30
へええ!そうだったんですねえ。アンソニー・パーキンスを連想した人は多かったんですね。まったく思いつかなかった。
私なんか松山ケンイチに似てるって、まあ世界的には知られてないでしょうから日本人と国外の『デスノート』ファン(のさらに一部)くらいですかそんなこと思うの。

少年性の心配もまったくしてなくて^^;わりとハゲてたり太めも好きなので(どういう趣味なんだか^^;)今髪が多すぎるくらいなんでもう少しハゲてもいいかなと。そういう意味ではないですね?(笑)
Posted by フェイユイ at 2009年06月25日 00:10
フェイユイさん、許容範囲広い!ベンの額の感じからいくと、彼は禿げないタイプという気がしますー。白髪フワフワ狼ヘアのベン…いいかも。あぶない博士とか演じて欲しいかな。

ところで、フェイユイさんお気に入りの松山ケンイチ君の作品をチラリと見ました。口びるがいいですね。監督さんとかに、うまくいじられそうな感じがベンに似てるのかなー。彼が松ケンだと、松平健は今、何て呼ばれてるんですか?ちょっと気になったもので…(笑)

マイケル・ジャクソンの儚い美しさ、少年性、耳をくすぐるような声などベンを彷彿させるなーと数日前に思ったところで、ショックなニュースを聞き、せつなくなりました。先ほどマイケルの特集番組を見て、涙してたところです。

Posted by はーや at 2009年06月27日 07:50
ベンの頭は予測しきれませんが^^;お母さんを見てると太る可能性は低そうですね。

確かに松ケンは唇が特徴あります。時々はっとするほど似てるように思える時があるのですが、日本人役者にしては珍しく憑依型演技をする人なのでその辺が似てるように勝手に思ってます。ただ出演した作品の質はベンの素晴らしさとはかけ離れていてるのが残念なのですが。結局俳優はいい作品を選ぶ、または出会える、使ってもらえることにかかっているわけですからねー。
ベンより5歳くらい若いのでこれからなのでは、と期待してはいるのですが。
松平さんは最近話題が少ないので松ケンの名前がすっかり松山ケンイチのほうに移ってしまったようです(笑)また出番が出てきたら元祖松ケンとか言われるのかもしれませんね。

マイケルこそは永遠の少年でしたね。色んな言い方をされてしまいますが、私にはやっぱりめちゃくちゃかっこいいマイケルであり続けます。
Posted by フェイユイ at 2009年06月27日 12:38
今日からBBCで「Chriminal Justice 2」(5夜連続)が、始まりました!でも、ベンは出ていません…当然ながら。これは、この脚本を書いてる方、毎年恒例シリーズものになるみたいです。

今回は夫婦の物語で、その妻が無実の罪に問われるみたいな展開の模様です。この妻役は、「Leaves of Glasses」でベンの妻役を演じた方で、やはりRADA出身。
ちょっとお知らせでした〜。
Posted by はーや at 2009年10月06日 05:33
イギリスではお茶の間でこういうドラマが流れるんだなーと羨ましく思います。
今の日本のドラマはねぇ・・・。
新聞のテレビ欄のチェックもしなくなって久しいですから。
Posted by ふぇでり子 at 2009年10月06日 21:15
私も今TV欄見ないですねー。昔はも少し面白いのがあった気がするんですが。

それにしても2ができるってことはやはり1が人気あったからですよね?どんどん人気があがって日本でも放送!なんてことはないでしょうか^^;
2も面白いんだろうなあ。元々好きなのですが最近裁判もの観ててやっぱり面白いんですよね〜。
Posted by フェイユイ at 2009年10月06日 23:25
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