映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年07月22日

『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』マーティン・スコセッシ

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Shine a Light

十代の頃、自分の興味を一番占めていたのは本、小説次にマンガ、であってそれが自分の中ではかなり大きなものだった。次はそれほど入れ込んではいなかったが映画だろうか。その次辺りに音楽と絵画など後は色んなものがごちゃまぜに。
そういう自分、TVなんかはあまり見ずに本ばかり読んでたような自分に不満はないが時々もっと音楽にはまってればよかった、なんてしょうもないことを思ったりもする。音楽なんていつハマってもいいけどね。
でもこんなローリングストーンズのステージのDVDなんかを観てしまうともう一度十代をやり直したくなるのだ。
ま、ローリングストーンズにはまったかどうかは判んないけどね。
(いろいろ浅く好きになったミュージシャンはいるが本気で好きになったのは20代になってからブルーハーツだけ。今ならそこから発展して他のパンクバンドにも興味を持っただろうけどあの頃はそこまでだった。音楽にはいったのはむしろ20代になってからなのかな。10代の時はほんと適当だった。あ、普通女子なら一番はおしゃれかもしんないけど、私はおしゃれなんぞまったくしなかった。これは30代になってからの方が凝ったものだ^^;)

私の中のポップミュージックやロックというのはその時代に生きていればそして若者であれば当然知っている程度の断片的なものでしかないのが悔しいのだ。もう少し自分がどれか一つでいいからのめりこんでいるものがあったらなあ、なんて思ってしまうのである。
さてそんな音楽に疎い私でももさすがにローリングストーンズくらいは知っている。無論表面的なとこだけで。
ミックとキースかっこいいなあ、くらいな感じで。
もちょっとちゃんと観たくなったのと監督がマーティン・スコセッシというのもどういうものになるのか気になった。つまり製作者の罠にまんまとはまっているわけであるな。

このストーンズのDVDが彼らの音楽世界でどういう辺りを表しているのかなどはさっぱり判んないし、スコセッシならではみたいなものも私には全くわからんかったがそれでも彼らがどんなにかっこいいのか、本当にかっこいいのか、若くても年をとっても変わらずにそれ以上にかっこいいのか、だけはびしびし伝わってきてしまったのだ。
もう観た人はみんな口をそろえて言うにきまってるんだけど、一体何故彼らはこんなにかっこいいのか?
あのエネルギーとセクシーさは一体どこから溢れてくるんだろう。
4人ともみんな細くって若々しいなんて言葉は不釣り合いなほどただのやんちゃ坊主にしか思えないではないか。
ミックが信じられないくらい細い腰を振り腕は絶え間なく動き続け、声は青年のように甘い。
もし自分が彼と同じ動きを1分でもしたらぶっ倒れて呼吸困難に陥りそうだが鍛錬のたまものなのか、秘密の薬でもあるものなのか。

私は前に書いたとおり、だから彼らの歌は最もミーハーなところしか知らないのでこのDVDを楽しめるかどうかもちと不安だったのだが、歌、というよりやはりパフォーマンスの素晴らしさにくぎ付けになってしまう。いつまでたっても、というか完全に怪しいロックの妖怪の如きキースの顔とスタイル、遠目にはまるで少年のようなミックの動き、あの腰の細さって一体何?信じられないんだけど。いや今までも見てたけどさ。なんかを眺めてたらあっという間に終わってしまったのだった。
特にかっこよかったのはバディ・ガイを呼んで歌った『シャンペン&リーファー』Champagne & Reefer (Muddy Waters) である。いやもしかしたらバディ・ガイのほうに参ってしまったのかもしれないが。ミックの倍以上ある声量困るでしょ。いやいやもう彼も含めてかっこよかった。こんな歌ばかりだったらたまんないね。キースが咥え煙草を唾も灰も一緒に吹き飛ばす場面には崩れそうだったし。ギターがリーファーって鳴ってるし。ミックの歌い方もめちゃかっこいい。ハモニカも。こういうのが好きだ。バディの声が素敵で。キースが彼と競いあうようにギター弾くのもいい。音楽のこういうセッションってきちゃうよね。
ここをもっと観てたかったなあ。

昔の若いストーンズが合間に入るのもうれしい。変わらない、とか言っても若い時のミックの可愛らしさってないよね。キースもかっこいい。段々凄い容貌になってくる。煙草を吸わないと死んじゃうのかな?
ロニーとどっちが上手いか聞かれて「二人とも下手だけど、二人合わせると最強だ」っていうのが泣ける。キース、ほんとにあまり上手くない気がするが^^;そんなのどうでもいい。煙草が似合う。煙の中のギタリスト。あちこちに吸殻捨てまくってる。
それにベン・ウィショーが『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 』でキースやってから余計気になっちまうのだよ。もしかしてだから観たかも(笑)

監督:マーティン・スコセッシ 出演:ローリング・ストーンズ(ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロン・ウッド) バディ・ガイ クリスティーナ・アギレラ ジャック・ホワイト
2008年アメリカ 2006年に行ったビーコン・シアターでの慈善コンサート

スコセッシ監督でニューヨークで撮った奴なんで最初に観客としてクリントン夫妻なんかが登場してミックたちにあいさつしてる。確かビルはサックスなんかが得意だったような。


posted by フェイユイ at 23:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
60〜70年代に彼らをリアルタイムで接した人には、当時は反抗だとかの若者のやり場のないエネルギーの象徴だったりしたのだろうが、パンク以降すでにリッチな大人のストーンズはその頃になると攻撃の対象になっていた。

私が音楽にハマったのはさらにその後のニューウェーヴ以降だったけれど、その当時先鋭だったミュージシャンも今は音楽を辞めていたり性転換(!)していた人までいて人生色々。
結局、インダストリアルノイズマニアに落ち着いた私だったけれど、ある時期ストーンズ
に強い関心がありました。

自分の世代よりずっと前の、オルタモント事件の頃の不健康でダークネスな彼らに。
80年代からミック・ジャガーは健康的なイメージになったけれど毒々しくて両性的だったミックが好きでした。

「ベント」という映画の冒頭で、ゲイを摘発するスパイという嫌な役でミックが出ていたけど、ゲイを装って歌う彼は妖しさ満点でした。映画自体はあまりに辛過ぎて悲しく過ぎてもう観たくはないけれど。

ストーンズ関連の書籍もずいぶん漁りました。
ベン演じるキースは可愛い過ぎて「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」を観に行ったストーンズファンからはニセキースという評判がたっちゃいましたが仕方ないですね。
キースの扮装をしたベンはまだチャチな不良少年だったキースには似てなくもないけど、ブライアンからミック&キースに政権交代する頃のキースはもっとワル。
脚本自体甘めだからあえてベンあたりを選んだのかな。

こんなに長くギターを弾き続けているのにちっとも上手くはならないキースはとてもカッコイイし、ミックはまだ少年みたいでセクシー。
チャーリーは今一体幾つになってるんだろう?
「Time is on my side」であり得て「Time waits for no one 」である事も知っている
彼らは素敵です。
Posted by フェデリ子 at 2009年07月23日 21:36
あああ、ベンのキースは不評だったのですねー。仕方ないですね。ほんの少ししか演じられなかったのだし。

『ベント』観たいのにまだ観れてません。かなり辛そうな作品みたいですね。

ローリングストーンズとか他のバンドもですが、もっと知っとけばよかったなあ、なんて思ってます。
Posted by フェイユイ at 2009年07月24日 00:48
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