映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年07月24日

『タイタス』ジュリー・テイモア

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Titus

ジュリー・テイモア監督。『フリーダ』と『アクロス・ザ・ユニバース』を観て一気にファンになったくせにもう一つレンタルできる本作を放りぱなしにしてたら、ベン・ウィショー出演『テンペスト』も同監督だと気づいて慌てて鑑賞。
なのに折悪しく気になることがちとあって申し訳ないのだがながら観になってしまった。

なのであまり今回詳しく書けないのだがどうせ難しそうな内容だったのでどちらにしてもあまり書けなかったかもしれない。
しっかしこれ、悪いんですけどなんだかデレク・ジャーマン観てるみたいなのである。
歴史物にも拘らず現代のものがじゃんじゃん出てくるんだとか、若者の雰囲気だとか、ジャーマン作品幾つかしか観ていないのでもっと観てればもっと面白い場面に気付いただろうが『カラヴァッジオ』と『エドワードU』の雰囲気がそのまま反映されているようだ。
ただ、ジャーマン作品はもっと徹底して重く暗く静かなのに比べればさすがアメリカ女性だけあって軽く明るく騒がしく出来上がっていてその分観やすい作品になっている。まあ、これを軽くて見やすいと人には言いにくいがデレク・ジャーマンに比すれば。

現代の少年がいきなりあちらの世界へ連れ込まれてしまうのも不思議な感じだが少女のように可愛らしい少年が危ない世界を観て行くことになる。とてもこんな小さな少年に見せられる世界じゃないのだが。

物語自体も復讐だの許すの許さないので人間の残酷性が描かれるが表現もかなり残酷な映像で溢れている。ただ自分的にはそれほど嫌悪感のある残酷じゃなかったので結構観れた。
秀逸なのはやはりラヴィニアが舌と手首を切られてレイプされてしまう、というところだろうな。レイプ場面も切断場面もないが切られた手首に小枝が一杯刺されて奇妙な指のようになっているのが不思議な絵画でも観てるような気持ちになる。
この作品で印象的なのは主人公タイタスのアンソニーよりゴートの女王のジェシカ・ラングとこのラヴィニアの対比。対照的な女性ふたりだがどちらも物凄く印象的である。
この二人の女性に比べると男性たちはいまいち影が薄いようだ。

さて今回の目的はこの作品を観てベンの『テンペスト』を想像することにあるわけなんだが、同じくシェイクスピア作品でもあるし、こういう現代と昔話が混じり合ったものになる可能性もあるし、一度やったことだから次はオーソドックスになものに。もしくはまったく現代的な物語でってこともあるわけで結局どうなるのか想像つかない^^;
テイモア監督はやはり女性が中心となる作品になると思われるし、『テンペスト』は男性であるプロスペローが女性プロスペラになるのだからますます女性的な作品になるのだろうか。
ベン演じるアリエルはプロスペラに助けられそのお返しとして彼女の命令を聞いていく、という設定なのだが、命令で美しい海の精になったり、プロスペラ(あえてもう女性型で書いてるが)に「可愛い奴」って言われたりするのでどんな容姿になるのか楽しみでしかたない。

何だかホントに『タイタス』自体には触れきれなかったが、ますますゲイ的な要素を持つ女性監督だという確信は持ってしまった。

監督:ジュリー・テイモア 出演:アンソニー・ホプキンス ジェシカ・ラング ローラ・フレイザー アラン・カミング ジェームズ・フレイン ジョナサン・リース・マイヤーズ マシュー・リス ハリー・レニックス アンガス・マクファーデン コーム・フィオール コルム・フィオール
1999年 / アメリカ


posted by フェイユイ at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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