映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年08月17日

『モ'・ベター・ブルース』スパイク・リー

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Mo' Better Blues

デンゼル・ワシントン&スパイク・リー作品で『マルコムX』よりこちらの方がもっと前のものだったのだね。
といっても35歳くらいの時撮っているわけで、ええっそうか、もっと若い頃だと思ってた昨日も。
とにかくハンサム&素晴らしくかっこいい体。いかにもサービス的に見せつけてくれてるので見惚れてしまうではないか。やばいなあ。
ブラックミュージックといえばR&B、ヒップホップという現在、ジャズっていうのは特にアメリカご当地では過去の遺物になってるんだろうか。本作でも主人公ブリークが「日本人もドイツ人もやってくるが黒人は来ない」って言うのがあってジャズはもうアメリカでは流行らなくて楽しんでるのは日本人とヨーロッパ人というのを聞いたのがすでに遠い昔のこと。まあ今ではもう日本でもジャズって言葉も聞かないようで殆どクラシックの世界なのかもしれないのか。
私自身ジャズを知ってるわけでもないが、なんだかほら夜の匂いがするかっこいいイメージではないか。酒と煙草と大人の雰囲気なのである。やや危険な空気も含まれていて。

というのでこの映画もそういう妖しく危ない世界なのかと思っていたら、案外健全で前向きなスタンスの作品なのだった。うーむ、確かに品行方正な顔立ちのデンゼルでは悪魔的ミュージシャンにはならないか。
毎日規則正しくトランペットの練習をし、父親思いで友達思い、二人の女と付き合っていることだけは欠点だがなんだか悪な匂いがないのだよね。その辺はまだしもサックスのシャドウのほうがいい感じなのかも。
とはいえさすがにデンゼルの熱演は素晴らしく暫しジャズの世界に浸れたのだった。

物語も辛いことがあるとはいえ、極端なまたは大げさな山場があるということでもなく割と淡々と進んでいく。デンゼル演じるブリークが二人の女性とジャズ仲間を相手になんやかやと議論し合うのを楽しんで観る作品のようだ。
彼は長年の友人であるジャイアント(スパイク・リー監督演じる)を借金問題から救おうとしてヤクザに殴られ唇を切ってトランペットが吹けなくなってしまう。
天秤にかけていた女性たち、クラークは彼から離れシャドウとともに独立して歌手となり活躍する。失意の底にいるブリークはもう一人の恋人インディゴにすがる。最初は怒って追い出そうとしたインディゴだが救いを求め続けるブリークにほだされ結婚して子供を産む。
そしてその子供がまたトランペット奏者になる為に練習を始めるのだ。
よくある、音楽を失った為にぐだぐだに落ちぶれて廃人のようになってしまうとかいうのではなく、建設的に行動するブリークは拍子抜けな気もするが(って破滅を期待しとるのか^^;)人生色んなことがあるけど死なないで通り抜ければなんとかまたなっていくもんだ、てな感じで悪くない。
麻薬なムードを求めたい時の作品ではないが、デンゼルの爽やかな美貌には合っている。
私的にはダークな雰囲気の音楽映画がいいけどね。

監督:スパイク・リー 出演:デンゼル・ワシントン ロビン・ハリス ウェズリー・スナイプス ジョイ・リー ビル・ナン ルーベン・ブラデス ジャンカルロ・エスポジート スパイク・リー ジョイ・リー
1990年 / アメリカ


posted by フェイユイ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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