映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年08月31日

2009年度フェイユイ映画祭 授賞式

ブログ開始5年目この『藍空放浪記』を始めて3年目の最後の日です。
恒例のこの時期フェイユイだけの映画賞授賞式を今年も懲りずにやることにします。
というか、先ほどこの1年の映画&アニメ&ドラマ&ドキュメンタリーの索引をじっと睨みつけていたんですがだいたい趣味で選んで観てるんですからそんなに嫌いな作品は観てないわけですよ。
そして馬鹿みたいに数が多いし、ノミネートだけ挙げようとしたって2作に一つは面白かったってなもんでしょう。どうしたらいいんだい。
途中途中で今年の一番はこれだな、と思ったことが何回あったやら。
まあ涙を飲んでまずはノミネート挙げていってみるかな。

『アイム・ノット・ゼア』『赤い風船/白い馬』『アクロス・ザ・ユニバース』『イースタン・プロミス』『雨月物語』『狼少女』『カウガール・ブルース』『カッコーの巣の上で』『神に選ばれし無敵の男』『奇跡の海』『狂い咲きサンダーロード』『ぐるりのこと。』『ケレル』『コーラスライン』『ゴールデンボーイ』『ザ・フォール/落下の王国』『さよなら子供たち』『さらば箱舟』『山椒大夫』『サン・ルイ・レイの橋』『ジェヴォーダンの獣』『シークレット・サンシャイン』『死刑台のエレベーター』『地獄に堕ちた勇者ども』『情愛と友情』『書を捨てよ町へ出よう』『スパイ・ゾルゲ』『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』『スローターハウス5』『戦争と人間 第一部〜第三部』『ぜんぶ、フィデルのせい』『ダウト〜あるカトリック学校で〜』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『痴人の愛』『ディア・ハンター』『田園に死す』『独立愚連隊』『ドッグヴィル』『ドモ又の死』『何がジェーンに起こったか?』『白痴』『裸のランチ』『華の愛 遊園驚夢』『パフューム 〜ある人殺しの物語〜』『パラノイドパーク』『ヒストリーボーイズ』『昼顔』『ファニーゲーム』『FAKE ID フェイク アイディー』『ブエノスアイレス 春光乍洩』『譜めくりの女』『ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血』『フリーダ』『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン 悪魔のはらわた』『ヘアー』『ベルベット・ゴールドマイン』『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』『ヘンリー ある連続殺人鬼の記録』『真木栗ノ穴』『マルホランド・ドライブ』『卍(まんじ)』『マンダレイ』『柔らかい殻』『世にも怪奇な物語』『46億年の恋』『リプリー』『リプリーズ・ゲーム』『ルシアンの青春』『ルー・サロメ/善悪の彼岸』『レザボアドッグス』

さあどうです。これがまだノミネートでs。いい加減うんざりでしょう。私ももう疲れました。これからさらに一つだけ選ぶなんて。
記憶力の悪い私のことですからどうしても最初に観たものは分が悪くて後のほどいいのですよねー。
しかしまあやってみましょう。

いつものことですがほぼすべてDVD鑑賞のみで新旧作品取り混ぜての授与です。
そして一度授賞したものは含みません(ここの性質上同じ作品ばかり選出することになってしまうので)

最優秀作品賞:『ルシアンの青春』ルイ・マル
それこそこれは去年の11月に観たので記憶も古くなってしまうのだが、それでもこの映画を観た時の衝撃は忘れられない。
何といっても今年はベン・ウィショーにはまったので彼の作品にしようか、ラース・フォン・トリアー作品か、溝口健二がいいかと思い悩むのだが、作品一つだけ取り出してみればこの作品ほど恐ろしく美しいものはないような気がする。主人公役のピエール・ブレーズはこの作品後まもなく亡くなったということもあって奇跡のような映画に思える。

最優秀監督賞:溝口健二 
作品としては『雨月物語』 『山椒大夫』
今年もいろいろたくさん古今東西の映画を観たが最近思うのは日本映画は素晴らしいということ。日本人なので贔屓のように思われるだろうが自分が外国人だったら絶対日本映画マニアであるのは確か。お侍か忍者の真似をして遊んでるに違いない。とにかく面白いんだよねえ。古いのは凄まじいほどの素晴らしさがあるけど現代日本映画も良いのが多くて嬉しい限り。世界のミゾグチ以外にも今年観た作品には寺山修司、今村昌平、増村保造、塚本晋也、三池崇史、深川栄洋、と自慢していい作家がたくさんいるが代表として溝口を。『白痴』の黒澤明は別格として。

最優秀主演男優賞:ベン・ウィショー
これはもう今年の私としては当然でしょう。該当作品は主演だからやはり『パフューム』ですね。グルヌイユをベンに選んだトム・テイクヴァ監督はほんとに凄い。『情愛と友情』は一応助演になるのでこの作品でのベンに決定。
つまりまだ主演映画のメジャーな作品がないのですね。これからのますますの活躍を祈りたい。

最優秀主演女優賞:ケイト・ブランシェット
作品は『アイム・ノット・ゼア 』
多数の出演者で成り立ってるがこれはもうケイトが主演でしょう。
かっこよくて美しくて素敵でした。

最優秀助演男優賞:ウド・キアー
ウド・キアーが主演なのか助演なのかよく判んないが『フレッシュ・フォー・フランケンシュタイン 悪魔のはらわた』は一応ダレッサンドロが主演みたいなんで、これで。『ブラッド・フォー・ドラキュラ/処女の生血』、『神に選ばれし無敵の男』でも。

最優秀助演女優賞:T.V.カーピオ 
誰?って感じだろうが『アクロス・ザ・ユニヴァース』で『I Want To Hold Your Hand』を歌った東洋系の彼女である。
この映画が物凄く好きになって当時はこれが今年一番!と思ってた。珍しくサントラを買って今でも聞いてる。

特別賞:『アクロス・ザ・ユニヴァース』ジュリー・テイモア
    『情愛と友情』』ジュリアン・ジャロルド
    『世にも怪奇な物語』(特にフェデリコ・フェリーニ)
これは文字通り特別賞。『アクロス・ザ・ユニヴァーズ』は上に書いたようにとにかく夢中になったミュージカルだから。
『情愛と友情』はそれまで上手い役者さんだな、という意識だったベン・ウィショーを私にって掛け替えのない存在だと気づかせてくれたから。何度も繰り返し観てますが、麻薬のような作品なのです。
『世にも怪奇な物語』今年になって初めて好きになったのがテレンス・スタンプ(ベンは一応前から好きだったし)この映画も初めて観たのだが、今頃になってテレンス・スタンプに惚れ込んだ。

期待したのにそれほどでなかった作品:『気狂いピエロ』『ダークナイト』『デリカテッセン』『ぺネロピ』『リトルダンサー』『RENT/レント』

ドラマはそれほど観てないので一番というのもなんだがやはり:『Criminal Justice』そして『悪魔のようなあいつ』

ドキュメンタリーは一連のバレエものが良いのが多かった。『ベジャール、バレエ、リュミエール』マルセル・シューバッハ他にもいろいろ。
衝撃は『いのちの食べ方』でしょうね。

昔はアニメおたくだったのに今は観ることがめっきり減ってしまった。今年見たのは(TVのちら観は別として)3本か。しかしどれも面白かった。
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』押井守
『ペルセポリス』マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー
『動物農場』ジョン・ハラス&ジョイ・バチュラー
どれも面白かったがどれか一つと言われれば『動物農場』こんな怖いアニメ、というより実写映画を入れてもそうないと思う。人間でやったら、と思うとぞっとしてしまう。

映画自体はそう悪くないがこういう映画作っていいのか?:『ビューティフル・マインド』ロン・ハワード
観てる間は何も知らなかったので結構楽しく観てたんだけど、後でこれが実話だと知り、しかも現実はまったく違う経過だったのでこんなに違うならそれは「実話です」と言っていいのか?と疑問だった。単にフィクションとして作ってはいけなかったのか。そうするとパクリって言われるのか。しかしここまで違うのなら・・・と疑問符ばかり。やはり「実話」って言ったほうが観客動員違うのだろうねえ。

今年の特徴は女性監督映画をよく観て好きな監督が増えたこと。今までは女性監督に反発でもしてるのか、と自分に疑問を持っていたがそんなことはなかったようでほっとした。特にジュリー・テイモア。リリアーナ・カヴァーニの良さも認識。ジェーン・カンピオン。ジュリー・ガヴラス。

訪問者数も去年からまた増えて特に何故かベン・ウィショーにはまってから凄く増えたのだが、彼は凄くマニアックなのに何故?というかマニアックだからか。最も多かった時で600アクセスほどだったかなあ。物凄く波があるのですけどね。

さてさてこれで『藍空放浪記』も4年目突入です。月日の経つのの早いこと。
それにしても毎年、「もうこれで新しい誰かに出会うことはないんじゃ」と不安があったりするのですがしっかりいつも誰かを好きになっていく(笑)
そして本当に来てくださる方に感謝するばかりです。何か知識だとか新情報だとかを提供できるわけでもなく(よく教えてはいただくが^^;)新作映画はまったく観ず古い映画のDVDのみのレビューであるのに。
今夜は授賞を考えるので精いっぱいでしたが、また明日から映画を観ていくことになるでしょう。
これからもよろしくお願いいたします。


posted by フェイユイ at 22:10| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わー、沢山鑑賞しましたね。観るだけでもかなりのエネルギーだと思いますが、それに加え感想まで書いて、自分の中で分析浄化&していくパワーに感服いたしますよ。本当にいつも参考になってます。

ルイ・マルの他の映画は以前観ましたが、Less is More=控えめながら心にしみるという印象があります。早速『ルシアンの青春』観てみたくなっています。


Posted by at 2009年09月01日 03:52
おおおおー!(>_<)☆パチパチ^^『ルシアンの青春』作品賞とは嬉しいー!!本当に奇跡の作品ですよね(涙)。フィルムのなかで彼は永遠に生き続ける・・。
ノミネート作品群を拝見し『落下の王国』『死刑台のエレベーター』『昼顔』『さよなら子供たち』が嬉しいです。『ゴールデンボーイ』は意外?私未見ですのでフェイユイさんがオススメときたらやはり観なくちゃ^^。
先日『テルマ&ルイーズ』にめっちゃ嵌り録画し何度も観ていてはてフェイユイさんの評はどうか〜?と捜したことがありました。好みがあると思いますが私は何みてもスーザンサランドン素晴らしい役者と思うので最高◎加えてここでのジーナデイヴィスこれまた絶品・もし今後お暇な折ありましたら〜^^;。。つまりサランドンとブラッドレンフロ好きで『依頼人』先日観てたりしたのです。レンフロ,観なきゃ(『ゴールデンボーイ』)。
いつもフェイユイさんの評は面白いです。私とは重ならない部分も勿論あるのですが意外なところで重なったりして(笑)8月31日というある意味夏の最終日が授賞式というのもユニークです。私は子供がガッコへやっと行ってくれたので(始業)イキナリ今日、飛び出すようにして(笑)映画館へ行って帰宅したところです。『3時10分、決断の時』です。珍しくも西部劇。でもすーっっごく面白かったです!!先日こちらで思い出していた『世にも怪奇な物語』麗しのピーターフォンダも、変わらずかっっこいい☆おじいちゃんになっていたのでした。・・長文失礼しました。何より健康に注意されながら^^益々の鋭い評を続けてくださいますコトを陰間ながらお祈り致しておりま〜す。^^v
Posted by フラン at 2009年09月01日 15:23
^^;最後の言葉ヘンでしたね「〜陰ながらお祈り致して〜」でございます・失礼致しました(^^;)!
Posted by フラン at 2009年09月01日 15:28
ブログ開始5年おめでとうございます。
一説によるとブログが続く年数は平均4年だとか?
何でも長く続けるというのは素晴らしいことですよね。

私もドラマを見ることは殆どないのですが、「悪魔のようなあいつは」DVDセットまで購入してしまいました。
Posted by ふぇでり子 at 2009年09月01日 22:27
一番の上の名無しコメント、私です。かき忘れました。そんで何よりも、私が観たルイ・マルだと思ってた映画は他の監督だったこともハタッと気がついた始末。で、また書き込みしてます。とほほ。

それだけ観たものを忘れちゃうってこのなので、フェイユイさまのように記録するというのは大切なのですね。でも凄いことです。

このところ立て続けにビート系の『裸のランチ』と『バロウズの妻』を観ました。裸のランチは、ずっと以前観て今回観直しましたが、全体的なトーンが好きです。Peter Wellerが艶かしくて素敵。『バロウズ〜』は、フェイユイさまが、おっしゃるようにセリフでの説明が多すぎ。でも、ルシアン・カーがあんなに重要人物として描かれてる映画があったのかという意味でビックリでありました。
Posted by はーや at 2009年09月02日 00:18
>はーやさん
一番上、はーやさん、ですよね?(笑)
自分で呆れます。映画鑑賞グルヌイユだと思ってます。
今年はもう少し落ち着いてゆっくり観ていこう!いきたい!と思うのですがどうしても貪欲になってしまうのですよねー。いや今年はもう少し粘っこく観たいなと。

>フランさん
『ルシアンの青春』は本当観た時はボーゼンと。リアルでありながら幻想的という私には最も好きな形でまた主役が有名俳優でないのでより深く作品に入り込んでしまうでしょうね。
『テルマ&ルイーズ』あ〜また先に言われてしまったっ。これも最近ずっと観ようとしてたんですが。遅かった。次絶対観ます。
『ゴールデンボーイ』のほうはいやまさしく私の為に作られたような(←言い過ぎ)作品であまり言うと楽しみが減りますので何も言わないので観てください(笑)
ここに挙げた以外もフランさんと話し合った『ガッジョ・ディーロ』とかあるんですがほんとに物凄い数になってしまうので仕方なく絞りました。この辺はその日の気分もありますよねー。
やっぱり評が違うからこそ面白いですよね。たまにフランさんから反論されて観直したら「あれ面白いぞ」っていうのも(笑)でも誰でも言われないと気づかない、っていうのはあると思います^^;
8月31日が最終日っていうのは単に最初の『藍空』の始まりが9月始めだったっていうだけなんですが、普通は年末ですもんね。今年の映画選ぶのは。
『3時10分、決断の時』ですか。西部劇のリメイクなんですねー。私は今夜はアメリカの古い映画で、レスリー・ハワードが素敵な人なのを初めて知りました。
私のほうは夏休みもあまり変わりなしで観賞続けてましたからね〜。いや余計夜更かしできるんで。

か、陰間って〜(笑)私を喜ばそうとわざと書かれたのではなかったんですね(笑)

>ふぇでり子さん
そうですねー。私が楽しみにしていたブログも気づくと少しずつ減ってしまって寂しいです。
今年はもう少し回数はセーブして自分なりに吟味して余裕を持ってやっていきたいなあと思ってます。
『悪魔のようなあいつ』は今年で初めて観たのですが早く観ておきたかったですね。ジュリーはやっぱり素敵ですし、藤竜也さんの魅力も知りました。

>皆さまへ

9月1日からまた新しい一年が始まり、来年の8月31日にまた好きな映画を選べたら幸せなことです。
この一年もまた気になる映画を観て勝手な感想を書いていこうと思っております。
お付き合い願えたら嬉しい限りです!!!!感謝!!!!!
Posted by フェイユイ at 2009年09月02日 00:20
はーやさんの2番目のコメントと上の私のコメがちょうど重なってしまったようです^^;

Less is Moreと書かれてたのですぐ判りました。どの監督だったのでしょうか(笑)

そうです!!私なんて昨日観た映画でももう忘れかけてますし、何日か経ったなら・・・!!備忘録と言いますが本当それですね。

ルシアン・カー!!早く観たい!!!ベンの!
私は好み的にはキーツよりビートなんですがベンがアメリカ人をどんなふうに演じるのか。『アイム・ノット・ゼア』は動きが少なかったので(笑)しゃべりはアメリカ人というよりボブ・ディランでしたしね。どう動き話すのか。
『バロウズの妻』のルシアンとも比較してみたい^^;
ちゃんと完成して欲しい!!!物凄くいろいろ見ましたもん!一時期!
気になるのに〜〜〜〜しくしく。
Posted by フェイユイ at 2009年09月02日 00:39
ベンのルシアン・カー、映画が今どういう状態だとかいつ頃公開だとかのニュースがあれば待っていられるのですが、サッパリ分らないままなので心配なんですよね。

その後バロウズ役がどうなったかもよく分らないし。

うやむやに立ち消えだけは勘弁してほしい。多少時期が延びても公開にこぎつけられるなら辛抱して待ちますから監督及び関係者様にはホント頑張って頂きたいですね。
Posted by ふぇでり子 at 2009年09月02日 20:27
ふぇでり子さんでもそうなんですか。しくしく。
あんなに勉強したのに〜(そういう問題ではないか)
いやもう楽しみなんですけどねー。色んな意味で。

Posted by フェイユイ at 2009年09月03日 00:32
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