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2009年09月29日

田宮二郎『白い巨塔』<1978年版>第15〜17話

ドイツですっかり舞い上がってしまった財前は帰国直後、誤診で告訴されると新聞にすっぱ抜かれてしまう。
現実に戻った財前は担当医だった柳原をこっぴどく叱りつけた後、突然豹変して彼を諭すように話しかける。
原告側の証人に立つのは正義感溢れる里見助教授。彼の正当な証言は財前にとって最大の強敵である。そして原告の弁護士を受け持つ関口弁護士も利益を求めない正義の人であった。

普通こういう話って原告側が主人公なわけで人間として医者として最低としか思えない財前が主人公って本当に不思議な作品だ。
財前はまた窮地に立たされた時の頼みの綱の義パパに甘え鵜飼教授やら強力な弁護士やらに援護を求める。
「金に糸目はつけまへん」って物凄い金持ちだなあ。財前パパって。
財前にとって味方なのかそうじゃないのか、よく判んないのが愛人のケイ子なんだけど今回は特に「じゃ医者としての五郎ちゃんはどうなの」と手厳しい。愛人が崖っぷちに立たされているのを面白がって観ている、だけじゃなく、彼のワルな魅力に惹かれながらも命を奪うような間違った行動をとったことを臆することなく糾弾する、これも不思議な愛人である。

財前のせいですっかり影が薄くなってしまった東元教授家。最初から財前が大嫌いで悪口ばかり言ってる東夫人。こういう女性の理不尽な悪口に憤慨するのが普通のドラマだがここにきて夫人の言い分は尤もなことになってきて正当な女性になってしまってる。
この裁判によって財前の運命がどうなるか、というドラマ展開だが、同時に原告側の証人に立つ里見の運命も左右されるのだ。
日曜日にも里見の研究を手伝う眼鏡くんは里見助教授に心底傾倒しているようで「里見先生とこうして研究している時が一番幸せです」ということらしい。

財前がすっかり悪役そのものになってしまったところで財前の母親が登場。「怖い顔だけど心は優しい子なんです」ということばでまたちょっと財前、株を上げる。財前ママの案内を愛人ケイ子がやるというまたあちょっと不思議な光景なり。
徹底的に真実を述べると言い張る里見と大河内教授。里見は大学側から「ことと次第によっては大学にいられない」と言い渡される。
それを覚悟の上で里見は証言に立つことを決心する。

裁判ドラマになって今まで以上に面白くなり今日は3話観てしまった。
大河内教授はさすがに堅実な証言をし、財前を窮地に追い込む。残る里見証言はもっと厳しいものになるだろう。
財前側は頭を抱え、原告側の正義弁護士は着々と攻撃態勢を整えて行く。
それにしてもやはり一番の窮地は財前でも里見でもなく柳原君であるなあ。二人の立場は揺るぎもしないが柳原君の心は揺れ動いていてどちらに傾くのか。

あ、東夫人は結局その場その場で自分に都合のよいことばかりを言うのだと知れました。

原告側弁護士をどこかで見たと思ったら児玉清さんだった。今とイメージ違うのですぐ判らなかった。今のほうがハンサム?

出演:田宮二郎 生田悦子 太地喜和子 島田陽子 中村伸郎 山本學 中村伸郎
1978〜1979年日本


ラベル:白い巨塔
posted by フェイユイ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 白い巨塔<1978年版> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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