映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年10月05日

『エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海』テリー・ジョーンズ

erik.jpgerik.gif
ERIK THE VIKING

未見のつもりだったのだが、観始めたら記憶が蘇ってきた。当時関根勤氏が出演したということで話題になった。

北欧神話を下敷きにしたちょっとお馬鹿なファンタジー作品。モンティ・パイソン出のテリー・ジョーンズが監督&出演しているといえばなんとなくテイストが判るであろう。勇猛なヴァイキングの長の息子でありながら「僕らはずっとこんな略奪だのレイプだのばかりしてていいの?」と悩む青年エリックをティム・ロビンスが演じていてまさにぴったりっていうところだろう。初めてレイプする女性に気兼ねしてしまう様子がいかにも彼らしくておかしい。が、もたついている間に仲間が割り込んで彼女をレイプしようとした為驚いたエリックは誤って彼女をを刺殺してしまう。
深く傷ついたエリックは悶々とし、賢者である女性に問いかける。
エリックたちが住む土地には太陽が存在せず、争いが絶えない「神々の黄昏」の時期なのだと彼女は答える。この世を闇から救うにはハイブラジルへ赴きホルンを3度吹いて眠っている神々を起こさねばならない。1度目で神々の住むバルハラへ行き、2度目で神々を起こし、3度目で家へ帰れるのだという。
エリックはバルハラへ行けば殺してしまった彼女を連れ帰れると信じ仲間を連れ旅立つのだった。

設定もキャラクターも彩り豊かで楽しげなギリシャ神話に比べ、北欧神話はどうも重く暗くしかも受け入れにくい部分があって子供時代には面白く思えなかったのだが(なんだか爺さんばっかり出てくる気がするしね)その重苦しさがなかなか面白いように思えるのだが、まあこの映画ではそれほど深く追求しているわけではない。
とにかく利益ばかりを追求し闘争に明け暮れるバイキングたちの姿は愚かしいがまさに今の自分たちと変わりはないという皮肉と歌って暮らす楽園の人々は幸せを信じて死んでいく姿がこれも皮肉だが血まみれのバイキングよりずっと楽しそうである。
エリックが望んだ死んだ人を生き返らせることは叶わないことであったし、神の力をもってしても人間たちの争いを止めることはできないということが判るのである。
テーマは深淵だが内容は徹底してお馬鹿で情けない。
意気地なしのエリックが「見えなくなるマント」を着て自分が誰にも見えていないと信じ敵と戦う場面がちゃちでおかしい。やがてそれに気づいたエリックが気を失うっていうのがいかにもティムらしくて可愛らしい。
体は大きいが心は優しくて平和主義っていうエリックがティム・ロビンスらしい一作である。

監督:テリー・ジョーンズ 出演:ティム・ロビンス イモジェン・スタッブス ジョン・クリーズ 関根勤 ミッキー・ルーニー テリー・ジョーンズ
1989年イギリス


posted by フェイユイ at 22:43| Comment(1) | TrackBack(0) | ティム・ロビンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ぬいたd(´∀`*)グッ$ http://jn.l7i7.com/
Posted by 私だ at 2012年02月11日 07:04
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。