映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年10月12日

『未来は今』ジョエル・コーエン

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The Hudsucker Proxy

ティム・ロビンス主演作品であるとともにコーエン兄弟作品としても大いに楽しめる。
時代のせいなのか、まだコーエン兄弟が若いからなのか若干どたばた騒々しすぎる気はするが、アメリカンドリームファンタジーと言うべき作品。
クリスマスではなく大晦日ではあるが雪の降るニューヨークはファンタジックな雰囲気がある。
生き馬の目を抜くビジネス街で田舎出身のよく言えばピュアはっきり言えばお馬鹿な男ノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)が職を求めてさまようが愚図な彼がようやく入り込んだのは大会社の郵便物の仕分けという仕事。一応田舎のマンシー大学卒だとはいえ都会の猛烈なスピードになかなか追いつけない。
ところが折も折、会社の創設者で社長であるハッドサッカー氏が謎の自殺を遂げたのだ。第二の男であるシド(ポール・ニューマン)は会社の株を一旦引き下げて買い占める為に最も馬鹿で言いなりになる男を社長にしようと画策する。そこで目をつけられたのが例のマンシー出身の駄目男ノーヴィルだった。

どうしてこうティム・ロビンスってお馬鹿な役が似合うんだろう。ちょうど同じ年にあの『ショーシャンクの空に』を主演しててこちらは物凄く頭の良い銀行家(ただしお人よしなのは同じだが)で複雑な心理状態を演じ分けて見せているのに。ここでのノーヴィルの間抜け顔を観てるとほんとにお馬鹿にしか見えないから凄いもんである。しかもあのでかい図体がほんとに邪魔っけで余計愚図に見えてしまう。与えられたエプロンがすんごく小さくてティムが着けてるとますます笑える(ちゃんと大きいのだってあるよね。わざとよだれかけのように見せてるんだろう)
共演のポール・ニューマンは悪役だがスマートで実にかっこいい。

だけど恋に落ちる女性エイミーとは「カルマ」だとか輪廻の話なんぞをするロマンチストでもある。前世、彼女がガーゼルで自分はアンティロープでちょっと角をこすっただけかもしれない、とか変てこな空想を広げて行くのがおかしい。
ちょい昔の映画になってしまうが昨今の経済情勢を表しているかのようにも思えるのは結局こういう話っていつも変らぬものなのかもしれない。
ちょいかっこいいティムも好きだけどこっちのお馬鹿ティムはもっと好きかもしんない私。時折見せる天才的なひらめきもまた素敵。
思い切り笑って少しロマンチックな部分もあって楽しませてくれる映画だった。

監督:ジョエル・コーエン 出演:ティム・ロビンス ポール・ニューマン ジェニファー・ジェイソン・リー チャールズ・ダーニング スティーブ・ブシェミ ジム・トゥルー
1994年アメリカ


posted by フェイユイ at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ティム・ロビンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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