


ANTITRUST
私が子供の頃、スポ根マンガなんかを観てると、コンピューターでプログラミングされた敵は必ず「悪い奴」であり、感性も体もコンピューターに支配され超人的に強いのだが、結局最後には人間的なチームワークや人情を持つ主人公チームに負けるものだと決まっていた。時は移り、実際のスポーツがコンピューターを利用するのは当然のようになってきたのだが人間の心と言うのは変わらないものなのか、相変わらず同じ題材なのねえとむしろ懐かしく観てしまった。
ここでのティム・ロビンスはガチガチのコンピューター野郎でそのまんまビル・ゲイツを意識しての外見と演技をやって笑わせてくれている。
今までの役柄にはないキャラクターでもあるし演じていてとても楽しかったのではないだろうか。ノリノリでやっているように思える。
物凄いクラシックな設定展開なのではあるがそれぞれのキャラクターが漫画的に面白く皆上手いので私としては非常に楽しんで観てしまった。
最先端の設定ながら攻撃方法は覗き見だとか(監視って言ってるけどつまり覗き)撲殺だとかかなり古風である。壁に差別用語を書くとか、女を利用して騙す、とかね。
コアなサイバーストーリーでは決してない。かなりアナクロいお話なのだった。(アナログでも可)
監督:ピーター・ホーウィット 出演:ライアン・フィリップ ティム・ロビンス レイチェル・リー・クック クレア・フォーラニ ダグラス・マクフェラン クレア・フォラーニ
2001年アメリカ