映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年10月30日

『NOISE ノイズ』ヘンリー・ビーン

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NOISE 

「もしも、〜をやってみたら」ていうような物語の系譜があるのならそれに属する話作りでかなり真面目に取り組んだ作品、という感じである。
私的には出だしがそれであっても話がとんでもない方向へ流れていってしまうようなモノの方が面白いと思うのだがこれはこれできちんとまとまった手堅い作品になっている、手本的な感じ。

物語のテーマ自体は当たり前の感想しか言えない気がするが、大概の人は騒音が嫌いで日常では静かな方が好きだろう。たまに大音量を聞きたくなるような人でも。
今現在の私の環境は田舎町でもあるしこれと言うほどの騒音は日常にはない。以前は犬の鳴き声とか隣が飲み屋で週末はカラオケの歌声が夜中に響いたりとか毎朝それこそ変な警報音が鳴るので何だろうと思っていたのだが、どれも無くなってしまったので今は平和である。
今まで一番閉口したのは学生時代住んでいたアパートの向かいの住人が毎日曜日の朝自分がまだ寝てる時間に(何しろ私は朝弱いので)大音量でカントリーミュージックをかけることだった。いつも同じ曲のようだが何だったのかは判らない。
本作での主人公を悩ませているのはそういう人間がその時鳴らす音ではなく意志のない電子音の類のようで、人によって嫌いな音も様々であることも作品中きちっと抑えている。
つまり自分の嫌いな音は騒音なのだ。
主人公の嫌いな警報音も遠くで鳴っていると物悲しくて心地いいよという奴が登場するが、工事中の杭打ちも恐ろしい騒音だが遠くで鳴ってると一定リズムなので物凄く眠くなる(なんだか寝てばかりだな)

さて本作の作者は「もしも警報音に我慢できない男が復讐を考えたら」というお題を考え家族はどうする仕事はどうなる男の行動は次第にエスカレートしていくだろう、そしたら・・・という風に進み結末は頭のいい方のティムとしての結果であった。
本格派SFだったらティムは精神異常者としてロボトミーの手術を受け、何らかの手術ミスで彼の頭の中でいつまでも警報音が鳴り響いている、ということになりぞっとさせてくれるはずである。しかも自殺ができないようにされてしまう、というのはどうだろう。
この騒音は政府による政策でこれらの音に混じるある周波数によって民衆の頭脳と精神を操っている、っていうのは駄目か。
ま、そう言うのじゃなくて真面目に騒音についての提議だったのだろうな。

作品中に主人公の幼い娘が話すギリシャ神話の人魚「サイレン」その歌声で通りかかった男を惑わすのだが、それとあの人を驚かす「サイレン」は同じものなわけだよね。不思議。

監督:ヘンリー・ビーン 出演:ティム・ロビンス ブリジット・モイナハン ウィリアム・ハート マルガリータ・レヴィエヴァ ガブリエル・ブレナン ウィリアム・ボールドウィン
2007年アメリカ


posted by フェイユイ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ティム・ロビンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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