映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2009年12月18日

『第一容疑者 1』

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PRIME SUSPECT 1

70年代アメリカ警察物『コロンボ』を観てるのに90年代イギリス警察物に手をつけてしまった。主演はヘレン・ミレンさすが20年前なのでかなり若い、と言ってもそんなには若くないので(笑)あるが。
いやあ、70年アメリカ警察物と違って暗い暗い。思い切り惨たらしい裸の死体が出てくるし。独り舞台で事件をあっという間に解決してしまうコロンボと違って(約100分ほど)前後篇合わせて180分という長丁場。前篇だけ観て止めればなんてこたないのだが、気になって気になってそんなこたできまへん。せめて今回だけでも、と観通してしまった。
警察内部で信頼され切ってるコロンボ警部と違い、本作ヘレン・ミレン扮するジェーン・テニスンは今回からその座に就いたのであるが前警部の急死による急遽着任というか彼女がごり押しでその地位に就いたという陰口を叩かれ以降女性蔑視の差別の中で初仕事に取り組んでいく。
アメリカ警察物に比べるとどことなく日本の警察物に似た感のある地道な捜査活動。これぞと思う容疑者はいるのだがそれを実証する為に四苦八苦する。ここではコロンボ的名推理はないのだよねえ。
というか、一人コロンボ並みに閃いたのはジェーンでも彼女の相棒的存在の男性でも他の男たちでもなく署内でこまごまとした雑務をこなす女性なのがちょっとおかしかったりもしたのだが、多分これは女性が活躍する、ということでの彼女の閃きだったのだろうな。だってあれが全てを決めたわけで、どうして他の奴はピンとこなかったのやら。やれやれ。

なにしろヘレン=ジェーンはプライベートでは、これってやっと一緒になれた、みたいな関係なんだよね、みたいな彼から「仕事仕事でまったく俺のことなんかこれっぽっちも考えてくれないっ」てんですったもんだの挙句逃げられてしまったようなのだ。とほほ。
仕事では彼女を目の敵にしていた嫌〜な奴が実は犯罪と関わりがあって途中から消えてしまい、そいつに焚きつけられて女性上司に不満だった部下たちも次第にジェーンを認め一丸となって容疑者を追及していく。最後は男性部下たち皆から事件解決の祝福を受けることになるのだが、容疑者は依然己の無実を言い張る、という苦い後味がイギリスものらしい感覚であった。

実に渋い作品で昨日観た『劔岳』の幼稚さの真逆のような味わい。あの作品もこういう大人の苦さを持っていて欲しかったねえ。この渋さ、止められなくなりそうだ。
女性差別ってここまで酷いのか、と思ってしまうのだが、実際もっと辛いものなのかもしれない。
途中突然登場するテレンス・アムソンは一体何者?子役の少年が可愛かった。

監督:クリストファー・メノール 出演: ヘレン・ミレン トム・ベル ジョン・ベンフィールド ジョン・ボー トム・アダムス ジョン・フォーゲハム ジョン ハウ ゾー・ワナメイカー
1990年イギリス


ラベル:犯罪 警察
posted by フェイユイ at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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