映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年01月06日

『刑事コロンボ 完全版 Vol.15』「歌声の消えた海」

Troubled Waters

コロンボシリーズ、脂が乗り切っている、って感じがする。コロンボと言うキャラクターが確立しきって今度は彼を使ってどんな違ったシチュエーションを作ろうか。ってんで捜査班のいないコロンボだけの捜査という状況になるメキシコへ夫婦旅行。なんとコロンボ夫人が缶詰で当てた豪華客船の旅!そこで起きた殺人事件を休暇中のコロンボが指紋や硝煙反応を調査する道具もない中で独特な方法を持って捜査推理していく。
休暇中にこんな仕事が出現してしまうなんて気の毒な、と思ったのだが当の本人は愚痴の一つも言わず感心してしまった。
というかまずコロンボが捜索しているのがなんと最愛の奥さまでどうやら船に乗った途端はぐれてしまった様子。だだっ広い豪華客船とはいえ、同じ一つの船中なのだからいつか出会えるだろう、と探しまわるコロンボ。いつもながら奥さんに優しいのだ。
ところでコロンボファンの各位様はきっと「コロンボ夫人ってホントにいるのかなあ?もしかしたらコロンボの創作なんじゃ。犯人を陥れる為の口実なのでは」と思ったことがあるのではなかろうか。だってあの話術で「かみさん」や「甥っ子」や「弟」なんかを出すことで犯人を安心させてしまっているとしか思えないではないか。案外犬だけが相棒の独身なのでは?とか勘ぐってしまっても仕方ない。
だが今回で「かみさん」は確かにいることが証明された!(まあ、コロンボが嘘をついてなければ、だが。そこまで疑うのは止めよう)奥さんを探し回るコロンボにちゃんと船長始め船員さんたちが奥さんを見かけたことを証言しているのだから。
コロンボの説明では身長は彼より僅かに小さいくらいで髪は後ろに結っているというのだからショートヘアーではないようだ。あっという間にはぐれてしまうのだからあちこち歩き回るのが好きなタイプ(そう言えばよく買い物に出かけている)でカクテルパーティが好きでコロンボと違って船酔いはしない女性である。こんな物凄い旅行を当てちゃうんだから運が強くてかなり缶詰を買ったに違いない。
この回で奥さんの顔が観れる!?という期待だけは叶わないのだが、本筋のミステリーとは別のお楽しみも生まれて実に上手い設定ではないか。
主旋律のミステリーのほうはいかにもコロンボらしい醍醐味のものでハンサムな犯人の職業的な特徴を生かしながらの犯罪計画といつものコロンボらしい細部を逃さない観察力。そして犯行にかかる時間を自らの足で調べ指紋や硝煙反応を変わったやり方で披露してくれる。
そして犯人へのミスリード。ゴム手袋を使ったことが決め手になったわけで。だとしたら最初の「手袋を入れ忘れているぞ」という怒りも判る。しかしそんなに大事なら自分で入れとかんと。
ロバート・ボーン演じる中古車ディーラーという犯人と妻の関係が直接犯行とつながるわけではないが、妻との関係を壊すわけにはいかない犯人の心理を裏付けるようでなかなか深みのある設定であった。
気になったのは犯人が寝込むことになる医務室の看護師さんが凄い美人で男性なら皆血圧が上がりそうなピッチリスタイルの見える制服だったこと。それは言い訳にはさすがにならなかったか。夜中によからぬことを想像してしまったのだ、とか。二人っきりだったし?コロンボシリーズなのでそういう展開はないわけね。なる。

あと殺人現場でコロンボが急に具合が悪くなった場面の転換が初め??となってしまったよ。そういうことだったのね。

昨日の作品とは違い非常にコロンボ的でコロンボの醍醐味たっぷりの楽しい一作だった。船旅の中の殺人、クリスティのようでわくわくするね(ちょっと軽率な発言でしたか。すみません)

監督:ベン・ギャザラ 脚本:ウィリアム・ドリスキル 出演:ピーター・フォーク ロバート・ボーン
1974〜1975年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画にコロンボにと大変ですね^^;でもコロンボは字幕読まないでよいから楽ですよね。
私も手元のvで「アリバイのダイヤル」「歌声〜」の順で観てみたのですが、「アリバイ〜」で殺されてしまうプレイボーイ息子役ディーン・ストックウェルが「歌声〜」でヘタレのバンドマンになっているのに笑いました^^;どうしてこんなにも印象違うのかと思ったら、声が全く違ってて後者は声そのものがすごくヘタレなのでした(笑)。吹替えならではですね。
私も看護婦さんスゴイ綺麗!トいつもみとれます。〜出だしの音楽からして楽しい雰囲気一杯で、コロンボの着替え直後ボサボサ頭可愛いですし船内のあらゆる要素を使ったエンターテイメント溢れる異色の一作。殺された役の彼女、歌手かな?上手ですよね〜唄が耳について離れない。ロバート・ボーン初登場。かっこいいです。
Posted by フラン at 2010年01月08日 15:33
本当は映画観賞の中で週一くらいでコロンボを観たかったんですが^^;どうしてものめりこんでしまうので一回はまると他の映画がよほどのことがない限り興味がなくなってしまうのです。昨日のはずっと観たいと思ってた奴だったので。その前のはちょうどレンタルしたてのが途切れてしまい中継ぎで^^;

どーせもう少しで終わってしまうので思い切り観てしまって映画に移った方が落ち着くかなあと思ってます。

本作、ロバートかっこいいしディーンの顔が凄いしとにかく楽しい作品でした。確かこういう船のドラマもありましたね。途中途中で船が引きで映される奴。
Posted by フェイユイ at 2010年01月09日 00:34
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