映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年01月13日

『刑事コロンボ 完全版 Vol.17』「仮面の男」

Identity Crisis

冒頭からまるで『コロンボ』ではないようなハードな雰囲気。何しろ犯人ネルソン・ブレナーを演じたパトリック・マクグーハンが滅茶苦茶かっこいい。『祝砲の挽歌』でラムフォード大佐を演じた時とはまたちょっと違うが厳格で何事にも動ぜず高い能力を持つ男、というイメージは同じである。とにかく本作でのブレナーは謎の男であり数々の華々しい過去を持ち、今はなんとCIAの情報部員(オペレーターですと)でありまた裕福な暮らしをしていながら生きていることにどこか退屈している、まるで自分の能力があり過ぎて持てあましているようなかっこよすぎる設定なのだがマクグーハンがあの冷たい表情で演じていると頷いてしまうのである。
すっかり意気投合したというピーター・フォークと彼はここでも好対照な存在で身長から髪の具合から(ピーターはもじゃもじゃだし)性格から雰囲気は勿論正反対というのが観てて嬉しくなるような一対なのだが、好敵手が存在しなかっただろうブレナーにとって見た目はチンケなコロンボの攻撃は暫し彼にとって張り合いのある戦いになったのではないだろうか。ラストでコロンボの推理を聞く場面など楽しげにすら見えた。
そんなマクグーハンに触発されたのか、今回はマクグーハン自身が演出をしていたせいなのか、コロンボ自身もいつもより以上にかっこよく見えたりしたのは何故だろう。ややシリアス成分が多かったからなのか。

いつもの『コロンボ』よりハードタッチなだけにやや難しげに感じられたりもするのだが、『コロンボ』は話ごとに様々な色あいを持つという
特徴があるわけでこのような本格的ハードボイルド風があるというのも是非書きとめておきたい。

ただ、被害者の同じく情報部員であるヘンダーソンを演じたのがレスリー・ニールセンだったので彼を見るとどうしてもコメディだと思ってしまうのが思いがけずマイナスだったか。いや、嬉しくはあったが。
どうしても『フライング・ハイ』&『裸の銃を持つ男』のイメージが強すぎてねえ。大好きなのだが。
しかしそれはこのドラマ後の作品だからしてこの時はあくまでシリアスな配役だったはずなのだ。死んでる顔で笑ってしまっては、困る。

監督:パトリック・マクグーハン 脚本:ウィリアム・ドリスキル 出演:ピーター・フォーク パトリック・マクグーハン レスリー・ニールセン
1975〜1976年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。