映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年01月19日

『刑事コロンボ 完全版 Vol.20』「黄金のバックル」

Old Fashioned Murder

昨日、「コロンボが終焉を迎えた」ことを嘆いたが今回やや持ち直したかのようだ。少々心もとない気もするが、前2作のような意表を突いた演出には頼らず以前のコロンボテイストに戻りじんわりと味わいを出してくれる。
ただ笑いの部分が全盛期のような切れがなく随分古めかしいやり方になっている気がするのだ。こんなことくらいで気絶する女性っていうのが1970年代も後半のアメリカにいたんだろうか。信じ難い。題材が歴史的美術品なのでつい女性まで昔風になってしまったのか。
逆にコロンボが花粉症アレルギーで苦しんでいるのは日本での流行りより随分早くて驚いた。この頃日本ではまだ騒いではいなかったよねー。私もやっと最近になって追いついた(こういう流行に乗らずともよいのにー)
トリックはさほど面白いわけではなく、人間模様もそれほど感動するわけでもない。
などと不満もあるのだが自分としては結構この題材や物語好きだったりする。
もっと長い映画であればそれぞれの人物描写や過去の出来事なども切り込めて判り易くなったかもしれないが、このくらいの描き方もまたよいかもしれない。
経営するのも難しい時代遅れの美術館だけを生きがいにした年配の女性。本当は綺麗であるのに美人で男にもてる姉に対して過大な劣等感を持つ。ただ一人愛した婚約者の男性がその姉と結婚してしまったという悲しい過去。
コロンボに「もう遠く過ぎ去ったことです。でも姪にとってはそれだけではないのです」と言う言葉でコロンボに彼女の昔の犯罪を打ち消させてしまった。無論その犯罪の犯人も彼女だったのだ。
コロンボがその罪を暴いても悲しむのは姪だけなのだと彼女はコロンボに悟らせた。そしてその代償に彼女は今回の殺人を自供することにしたのだ。
コロンボはここでもまた弱き女性(つまり芯は強い姉のほうではなく)に手を差し出す。

本作での見どころは美容室で髪をセットされマニキュアまでされてしまうコロンボ。綺麗に髪を整えたコロンボ、爪もぴかぴか、という姿を拝見できる。
犯人がいつも出ていく時に部屋の電気を消してしまうので、殺人現場でもついうっかり消してしまった、というのはやっぱりあり得るんだろうか。私もそういうとこはあるが、殺人の際には気をつけないと。

監督:ロバート・ダグラス 脚本:ピーター・S・フェイブルマン 出演:ピーター・フォーク ジョイス・ヴァン・パタン
第6シーズン1976〜1977年アメリカ


posted by フェイユイ at 22:43| Comment(0) | TrackBack(2) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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刑事コロンボ「黄金のバックル」
Excerpt: 身内で殺人があったというのに、異様に落ち着き払った態度は、完全犯罪の自信から来たのでしょうか。しかし、そこは「シロウト」。ちょっとした「クセ」をコロンボに見抜かれてしまいます。シリーズ中、犯人が女性と..
Weblog: Car-dock of the bay
Tracked: 2010-02-17 20:33

刑事コロンボ「黄金のバックル」
Excerpt: 身内で殺人があったというのに、異様に落ち着き払った態度は、完全犯罪の自信から来たのでしょうか。しかし、そこは「シロウト」。ちょっとした「クセ」をコロンボに見抜かれてしまいます。シリーズ中、犯人が女性と..
Weblog: 映鍵(ei_ken)
Tracked: 2010-02-17 20:42
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