映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年01月21日

『刑事コロンボ 完全版 Vol.20』「殺しの序曲」

The Bye-Bye Sky High IQ Murder Case

そうそう。この作品も気になっていた作品の一つだった。こんなところにあったんだなあ。
世界中から選ばれた知能指数の高い方から2パーセントの人々が集うというクラブが題材になっている。だからと言って特別に高度な催しをやっているというわけでもないようで見た目にばらばらな老若男女が集まって気楽に語り合う、という風なクラブなのである。
そんなクラブの集まりの最中にその2階で殺人事件が起きる。被害者と犯人の二人はこのクラブのメンバーであり、仕事でも共同経営の会計事務所で働いているという関係である。一見仲のよさそうなふたりだが、ブラントは子供の時から絶えず相棒であるバーティをからかい続けてきた、という変なところがある。ブラントにとってそれは友情の表現だったがバーティには耐えがたい屈辱なのだった。
さらにバーティはブラントが会計事務所で顧客に関して不正を働いていることを知り、ブラントにそのことを訴え自分をからかうのをやめるようにと語気を荒げる。だがブラントはすでにバーティを殺害するための
計画を練りクラブの仲間にも気づかれないような細工をその部屋に施していたのだった。

つまりここで世界屈指の知能指数の持ち主たちとコロンボの知恵比べが始まるのだ。犯人との競争だけではなくクラブの皆が犯罪の謎を解き明かそうと考える。だがその誰よりもコロンボは上をいく推理をしてしまうということになるのだ。

このドラマの真実の答えはどうなるんだろう。
というのはそういった知能指数の高い人々の推理よりやはり事件の場数を踏んだ刑事のほうが殺人事件の解決は適格だ、というのが事実、ということになるんだろうか。それともやはりコロンボの知能指数はもっと高いんだろうか(っていうと「金貨の袋の謎」を解いたコロンボの奥さんはもっとすごいことになるぞ)
なんだかそういうのを考えるのも楽しい一作である。

だがしかし、なんだなあ、この会計士さん、神童と言われるほど頭はよかったんだろうが、不正のやり方も親友を殺す動機もさほど一般人と変わらない寂しさがある。しかも奥さんに対するあの冷たい態度はなんだろうな。結局この人って親友へも妻へも愛する人に対しての表現の仕方が情けないほどボンクラである。知能が高くてもそういう部分が欠如していては何の意味もない。不正もすぐばれるようでは頭がいいと言えない。といってもこの場合、見破ったバーティも天才だったから仕方ないのか。
しかし世界の2パーセントっていうほど知能が高くなくてもしっかり不正で稼いでいる人もいると思うのだが。

自分より遥かに頭のいい人、という設定の人々の話を描くのは勇気がいる。観てる者はさほど頭がよくなくても「なんだかこの話あんまり頭よくないなあ」というのは簡単だ。
それとも知能指数が高くても案外こんなものなのか?それすらよく判らないぞ。
自分は何かのクラブ、なんていうのに属していないのだが、それだけにこういうクラブの集いって凄く興味があったりするのだ。

「赤毛連盟」みたいな特徴のある人のクラブ、なんていうのも面白いよね。

監督:サム・ワナメイカー 脚本:ロバート・マルコム・ヤング 出演:ピーター・フォーク セオドア・ビケル
第6シーズン1976〜1977年アメリカ


posted by フェイユイ at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 刑事コロンボ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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