映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年01月26日

『ミッドナイト・トレイン』ブライアン・キング

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MIDNIGHT TRAIN

クリスマスの夜、雪の平原をひた走る列車。車中はクリスマスらしい飾り付けがされているものの乗客は僅か数えるほどしかいない。乗務員は老車掌と若い助手と機関士だけ。
停車した列車に向かって走ってきた一人の男がいた。
切符もなく金を払おうともしない男だが雪の中に置いていくわけにもいかない。老車掌は親切に不審なその男を列車に乗せることにする。
車掌が男を乗せた場所は「展望車」と呼ばれていて、そこには酔っぱらった30代の男とまだ学生らしい眼鏡の若い女性が座っていた。
乗り込んできた男が眠り込むのを見た車掌が代金を要求しようとすると男はすでに死んでいたのだった。

死んだ男は小さな箱を持っていてそれには細かい飾り穴のようなものが施されている。
それを覗きこんだ酔っぱらいの男はあっと声をあげた。
その中には信じられないほど大きな宝石が入っていた。金に換えれば何百万ドルとなるだろう。居合わせた3人はそれを見た時から全てが変わってしまった。

走る列車の中、という限られた空間の舞台劇のような趣で映像が何やら一風変わった処理がされてアニメーションのようにも見えるという独特な作りの作品だった。
観客に見せられることのない「箱の中の宝物」が3人の人生を変えてしまう、という設定も、その宝物が見る人によって姿かたちが違うものになる、というのも目新しいものではないし、それによって特に女が異常な人格に変貌し残虐の限りを尽くす、というのもさほどスリリングというわけでもないのだが、工夫を凝らして楽しませようという意気込みの為か結構それなりに面白く観れたのだった。

まあなんといっても作品を観せてくれたのは老車掌を演じたダニー・グローバーのおかげであろうか。眼鏡の女学生から何とも色っぽい殺人者に変貌する金髪のリーリー・ソビエスキーには目が釘付けだったことも確かで。
可愛いポメラニアンを連れた老婦人はどう見ても男性だったので^^;単にそういう御方かなあと思ってたが。
そして謎の東洋人的存在の日本人二人組。何故か碁を打っていて別に日本人も碁を打つ人はいるから変ではないが車掌が携帯使っているのを見ても時は今なんだろうから日本人ならゲームやっててもよかったんじゃないか。いいけど。

冒頭辺りはミステリアスな雰囲気も雪の中を疾走する列車というイメージもよろしかったのが途中からは過激なアクションものになったのは仕方ないことなのかやや残念。
『銀河鉄道999』か王家衛の『2046』か、という路線で攻めてもらいたかったのだがなあ。

監督:ブライアン・キング 出演:ダニー・グローバー リーリー・ソビエースキー スティーブ・ザーン ジェフ・ベル
2009年 / アメリカ/ドイツ/ロシア


ラベル:ミステリー
posted by フェイユイ at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ロシア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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