映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年02月14日

『ナイト・ウォッチ』ティムール・ベクマンベトフ

nightwatch_01_320x180.jpgNightWatch-11.jpg2006_night_watch_004.jpg04398ddb.jpgKostya-AlexeiChatov.jpg7231066_Dnevnoy_dozor_9.jpg
NIGHT WATCH/NOCHNOY DOZOR

これもロシアで大ヒットを飛ばした、という触れ込みのようでちと心配になるが、こちらは昨日の『ストリート・レーサー』は違う独特の雰囲気たちこめたダークファンタジーで楽しめた。

肝心のアレクセイ・チャドフはほんの2箇所と少しくらいの登場なので満足とはいかないが『チェチェン・ウォー』からまだ2年後ほどの出演なので顔立ちは全然可愛いままの少年のよう。
一体どんな役なのかと思ってたら主人公アントンのお隣さん的な存在で主人公が「光」に属しているのに友達関係でありながらアレク演じるコースチャは「闇」の仲間に属していていわば敵なのである。なのに二人は何故か(説明がないので)友人らしく(と主人公が台詞で言っている)アントンは何か困るとコースチャの部屋を訪れる、といった具合なのである。随分年齢は違うと思うのだが。
最初のアレクの登場は「光」に属するアントンが「闇」と戦う為に「血が足りなく」なり人間とは違う「異種」としての仲間と思しきコースチャを頼ってドアをノックすると、アレクセイ登場。何故か上半身裸でパンツ姿である。名前が刺繍してあるみたいなのだがロシア語が判んない^^;何故パンツがアップになったのかもわかんない。アントンが首を突き刺して頼むと「判った」と即答。かなり親しい関係のようだ。
だが彼の父親はアントンが敵である「光」に属していることで快く思っていない。どうやら息子のコースチャはまだそこがよく判ってなかったらしい。アントンの方も認識してなかったみたいだが。
息子の頼みで肉屋である父親は渋々彼に「豚の血」を分けてやる。豚と人間は似ているから、だそうだ。豚の血を飲み込んだアントンは力がついたらしく戦いに出る。
コースチャの親父は息子に奴が血を飲むのは我々闇の仲間を殺す為なのだから助ける必要はない、と忠告する。コースチャはここで初めて事態を把握したようだ。

とても不思議な匂いのするダークファンタジーで私はこういうタイプが大好きなのだ。
いわばアメリカ製でない匂いがある。例えばメキシコのギレルモ・デル・トロ監督の『ヘルボーイ』に近いような。
とはいえマンガチックで明るさのあった『ヘルボーイ』に比べこちらは本当に重くて暗い。どちらがいいと言えないほど私的にはどちらも好き。ただし、本作には自分としてはかなり入れ込みたい特徴があってそれはどことなくこの作品が同性愛的な描写が多いところなのである。
極めて健全な男女の愛に満ちた『ヘルボーイ』に比べ『ナイトウォッチ』は女性が幾人も登場するのに何となく女性のセクシャル度が低い。『ストリート・レーサー』みたいなセクシーガールを配置しない。
本作できわどい色っぽさを感じさせるのはアントンの息子らしい少年イゴールくんである。とびきりの美少年で一目で惹かれてしまうのだが華奢な裸を長く見せたりシャツを引き裂かれたりするのがどきどきしてしまう。アメリカ映画ではちょっとできそうにない。
また酷い傷を負ったアントンが「光」である「ナイトウォッチ」のボス・ゲッサーに手当てをしてもらうという場面は奇妙にセクシャルである。深い傷で気を失ったアントンが仲間によってボスの部屋へ連れていかれるのだが、ボスが上着を脱いで(!)こっちへ連れてこい、と言った後皆を出て行かせる(!)二人きりになったボスはアントンのシャツをはだけてへそ辺りから針みたいなのを抜き取り(?)それから彼の胸に手を突っ込んで(!)かき混ぜて治療するのだがなんだか物凄い猟奇的な場面で且つ性的な行為のようにさえ思えてしまう。
アントンは女性の恋人がいる、と言う設定なのだが彼女との接触シーンは皆無でボスとコースチャとイゴールとの接点しかないのでなんだか妙な気分になってしまうのだ。
大体アントンとコースチャは敵同士なのにどういう関係なのか。
アントンと自分が敵だと知った後もコースチャはまたアントンに「女性の服を持っていない?」と聞かれ(何故女性の服を持ってるのさ)母親の服を彼の部屋へ届ける。ここでの二人の会話がまたなんとなく意味ありげなのだ。

まあいいけど。どうせ私の妄想ですだ。

とにかくアントンは「光」コースチャは「闇」でコースチャたち「闇」に属する仲間は人間の血を求めるバンパイヤで渇くと欲望が抑えられなくなるのである。うー、欲望が抑えられなくなったアレクセイが見たいぞ。

物語は「ナイトウォッチ」つまり光に属するアントン達のことなのだが、彼らは闇に属するバンパイヤ達を見張っている、ということなのだ。
それは1000年前から「異種」である二つの勢力「光」と「闇」の間で交わされた契約を破る行為をしたものは他の種族から取り締まられる、ということであるらしい。
ところが実際は「光」たちが「闇」たちを一方的に支配している様子なのだ。しかしここで恐ろしい事態が起きる。
光の「ナイトウォッチ」アントンはかつて人間の女性と恋に落ちるのだが、彼女のお腹には赤ん坊がいた。アントンは仲間の呪術を使う女性にそそのかされその赤ん坊を堕胎させてしまうことに賛同する。
その行為を知った息子イゴールは父親に反発を覚え「闇」の側についてしまうのだった。

ダークファンタジーというか『スターウォーズ』を連想してしまう。
それにしてもこの根暗さがとてもいい。
『ディウォッチ』にもアレクセイが出ていることを願いつつ。できればも少し多く。
イゴール君もまた観れるかな。

監督:ティムール・ベクマンベトフ 出演:コンスタンチン・ハベンスキー ウラジミール・メニショフ ディマ・マルティノフ マリア・ボロシナ アレクセイ・チャドフ
2004年ロシア


posted by フェイユイ at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アレクセイ・チャドフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。