映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年05月19日

『K−19』キャスリン・ビグロー

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K−19: THE WIDOWMAKER

例によって内容をよく確かめもせず観始め、しかも『K-19』が何なのかをまったく知らなかったのでまさかハリソン・フォードがソビエト人になるとは。認識に数分かかった。まさか、何故どういうこと。あそうか、なる、アメリカ人でソ連人をねー。そうだったのねー。
いやちょっと混乱した。

且つ英語で進行することも納得しアメリカ人のアメリカ人によるソ連軍にも慣れてきて物語に集中していった。
キャスリン・ビグロー監督作品は初めて観るのだが、女性ながら非常に硬質な作品を撮る、という噂にたがわぬ硬派で男っぽい男達が熱い血潮を見せてくれる作品であった。
それにしても原子力と聞いただけで背中がぞっとしてくるのは日本人として当然のことなのだろうか。そしてやはり原子炉の事故が起き、その上防護服がまったく用意されておらずレインコート程度の上着を被って若き乗組員たちが入り込むとなった時は映画とは言え恐ろしさに居た堪れなくなってしまった。原子炉の修理の為10分間入っただけで皮膚は焼けただれ18分入った中尉は目が見えなくなった。彼らは全員その後数週間で死亡しているのだ。
彼らの様子を見て驚いていることからも被曝することでどうなるのか誰も知らなかったのだろう。
実を言うと私もこんな状態になってしまうとは思いもせずただただ恐ろしがっていた。

リーアム・ニーソン演じる艦長が突然の交代を命じられ仕方なく新艦長(ハリソン・フォード)と共にテスト航行に従う。
前艦長を慕っていた乗組員達は、規律と任務に厳しい新艦長の命令を快く思っていない。
一見嫌な奴と思われたハリソン演じる新艦長にも実は深い考えがあることが判り、前艦長であるポレーニンが彼と対立しながらも軍人としての誇りと規律を守ろうとする姿勢に打たれる。
時代と政治体制による様々な欠陥がありながらも仲間の為に命を犠牲にして事態をなんとか好転しようとした兵士たちにはどういう言葉で讃えていいのか判らない。

非常に緊迫感のある面白さであってソ連体制下ではついに秘されたままだった実際の出来事をアメリカ映画ながらほぼ歪められてはいないのではないかと思えるリアルさと尊厳を持って作られている。
監督が女性である為なのかどうかは判らないが若い兵士たちが美青年ぞろいであったように思えるのだが。ソ連人に見えるような真面目で色の白い(?)白人青年を選んだせいだろうか。ガムくちゃくちゃやってるような品のない顔だとロシア人に見えないしね。
あんまり可愛いのが多いので米軍にお尻を出す場面が馬鹿にしているというよりエロっぽい意味があるみたいだった。

監督:キャスリン・ビグロー  出演:ハリソン・フォード リーアム・ニーソン ピーター・サースガード クリスチャン・カマルゴ ピーター・ステッビングス
2002年 / アメリカ/イギリス/ドイツ


ラベル:歴史 実話 友情
posted by フェイユイ at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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