映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2006年09月05日

「メゾン・ド・ヒミコ」犬童一心

ヒミコ.jpg


現代の日本の映画らしい静かな規律正しい筋運びで落ち着いて鑑賞できました。ゲイの為の老人ホームの存続の危機、ゲイである悩みと年老いていくゲイの悩みゲイの父親を持つ娘の苦しみ、といったテーマをさらりとおしゃれに爽やかに描いています。男性同士の極端にえげつないシーン、肉体的な絡みはないので一般の方にも受けやすいことでしょう(一般ってなんだ)

オダギリジョーはテレビで見てるといつもけったいなヘアスタイルをしている方ですがここではまさに「美しい青年」といった佇まいで、こんなに綺麗な人もそんなにいないよなあと思いつつ見ていました。(つまりオダギリジョーの容姿が大好きなのですが)腰の細い背中のラインなんてため息出るほどですね。

ゲイとして生きるため妻子を捨てていった父親「卑弥呼」を恨んでいる娘を柴咲コウが大変チャーミングに演じていますね。見ているのが女性なら彼女には入り込みやすいのではないでしょうか。

ということでゲイ的映画として非常に受けのいいだろう、と言う映画でした。
適度にリアル感もあって文句がつけがたい仕上がりなのですよね。適度に未解決な部分もあるし。

ですから作品に何も文句はないのですが、私としてはもっと破綻をきたすようなもっとどろどろしたような映画を求めたいのですよ。
なかでオダギリ=春彦も「もっと欲望したいんだ」てなコトを言ってましたが、爆発するような欲望というものはなかなか難しいのでしょうかね。
悔しかったのはゲイの一人を元同僚の男が「やっぱりおかまだったのか」と絡んで罵るシーン。サオリは「謝れよ」といいながらじたばたするんですが、アメリカ映画なら吹っ飛ぶくらい殴ってますよね。「暴力では解決しない」とか言われそうですが、うっせえ。あそこはサオリにバイオレンスジャックになって殴ってもらいたかった。

なんか爆発しないのがやはり今のかっこよさなのでしょうかねえ。
と言ってもいい映画だとは思います。ただ私のバイオレンスな欲望が満たされなかっただけで。

卑弥呼役の田中泯さんは素晴らしかったです。

こういうの見るとついこういう場所があるなら自分も住みたいとかって思ってしまいそうですが(天国みたいな場所に見えるし)それも嫌。すべてかっこよすぎかなあ。
静かな映画なのでむき出しに怒りもないです(別に怒ってませんが)
・・・気持ちいい映画ってどうでもいいや。みんなで観てくれよ。私は自分の住処へ戻る。

監督:犬童一心  出演:オダギリジョー、柴咲コウ 、田中泯 、西島秀俊 、歌澤寅右衛門
2005年日本


ラベル:同性愛
posted by フェイユイ at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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