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2006年09月09日

「トイレ、どこですか?」フルーツ・チャン

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こんなにも日本語字幕で早く観たいと思っていた映画はなかったのだ(笑)なぜ笑うのかよく判らないが。
なにせ「公衆便所」それも北京のそこで産み落とされた男が主人公であるというかなりめげる設定でしかもそのままトイレがテーマ、延々と排泄の話が続くのだ。こりゃ日本版DVDが出る可能性は低いかな、と。
それほど待っていたにも関わらず、というか一度中文字幕で観ていただけにそこらへんのホラー映画を観るより勇気がいったのだった。

北京の公衆便所で産み落とされ捨てられた主人公ドンドンは“お婆ちゃん”に拾われ育てられる。彼は名前の他に「便所の神」という呼び名で近所の者から呼ばれていた。
彼が19歳になった時お婆ちゃんが倒れ意識不明になってしまう。ドンドンはお婆ちゃんを救う為、奇跡の薬を探しに旅に出たのだった。

物語はこの「便所の神」ドンドンの他に韓国の青年(チャン・ヒョク)香港の殺し屋サム(サム・リー)などの話が加わりながら進んで行き、途中登場人物が絡みあっていく。

人間の身体が要求する事は色々あるだろう。食べる・寝る・セックスをするなどそういったことは映画でも必ず描写されるわけなんだけど(あと支配欲だの金銭欲だの)排泄というのはまあはっきり言って(特定の趣味の方を除いて)あまり見たくないわけで、日常皆行っているにも関わらず映像では映し出したりしないものだ。
香港のありのままの姿をさらけ出してきた陳果監督は香港に留まらず北京・韓国・インドでの排泄に関わる情景を生々しく映し出している(アメリカの描写もあるがこれは少し少ないかな)
それに加えて登場人物の身内あるいは自分が病気に侵され、それを救う為に旅立つのだ。

映像はいかにも陳果らしいどことなくファンタジー的な皮肉めいたものである。くすりと笑ってしまうところもいつもどおり。
ただいくつかの物語が錯綜する形で展開するので見るものが途方にくれてしまうのだ。それもいつもどおりだが。
最後の二人の老人の会話からも排泄が健康と深く関わっているということと健康が何より大切、命が大切なのだということなのだ。

それにしても観ている間、かなり緊張を強いられて健康に悪い。神経質なんだろうなあ。これじゃ中国にはいけませんね。外での排泄シーンなどは欧米の方にはNGなんだろうなあ。ふふふ。

ところでこの映画のDVDの表紙上に貼ってる左のが香港版で右のが日本版だが、日本版のは「えー」である。これではチャン・ヒョクは主人公みたいだ。私はチャン・ヒョクが凄く好きでこれも彼が出ていたのが観たい動機のひとつだったが(まあ出てなくても陳果だから観たけど)この主人公は安部力くんの方です。それに映画のイメージとしても香港版のほうでなければいけないでしょう。後のじゃなんだかチャン・ヒョクの学園ドラマみたいだもの。しかも黒髪!映画では金髪なのに。なぜだ?
「トイレどこだ」とガン飛ばしてんのもおかしい。とはいえ、映画中のチャン・ヒョクはすっごく可愛いです。
香港版の方のがなんだかメルヘンチックでしょ。

以前、書いた記事
フルーツ・チャン「パブリック・トイレット」3分の1

「トイレ、どこですか?」


ラベル:陳果
posted by フェイユイ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 香港 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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