映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2006年10月09日

「世界」ジャ・ジャンクー

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「青い稲妻」がとても好きだったジャ・ジャンクー監督作品です(他のはまだ観てないだけですが)
田舎町を舞台に映画を撮っていた監督が北京という大都市での物語を映像にしたわけですが、なんとも言えず物悲しくてよいのでした。
この映画も淡々とした展開で(最近このフレーズばっかです)すが、なかなか面白くて観いってしまいます。まあこれも私が中国に興味があるせいかもしれないのでそうでない方がどう思われるかは想像しがたいです。

なにせ「北京を出ないで世界を回ろう」というキャッチコピーで作られ運営されている「世界公園」で働く若者達の姿を描いているのですが、これ自体がもう涙モノなわけでそういえば「ちびまるこちゃん」でこういうのあったな、とか。まるちゃんがおじいちゃんと一緒に町内で世界一周をすると言う話。なんだっけとにかくインドカレーだとかパリだとかハワイとか(適当に言ってます)そんな名前のついてる店を巡るわけですね(記念撮影もしたっけ?)この場合は幼いまるちゃんとお祖父ちゃんだけの楽しみだからまだいいんですがここでは北京中いや中国のあちこちからやってきてミニチュアのエッフェル塔やピラミッドの前で写真とって喜んでいるわけです。
そこで働く若者たちは一見華やかではあるけれど毎日民族衣装を着て同じように踊ったりしなければいけない。そして舞台裏では不倫や嫉妬、盗み、なんかが渦巻いている。
また建設現場で働いている男達。主人公のタオやタイシェンたちと同じように田舎から北京へ出てきた者たちだ。アルクーニャン(二姑娘)と呼ばれている青年がいて飛びたって行く飛行機を見てタオに問いかける「飛行機には誰が乗っているんだろう」タオは「知らない。私の知り合いにはいないわ」と答えるのだった。このアルクーニャンは無理をして夜間まで働いたために事故に会い死んでしまう。その時紙の切れ端に書き残したのは人の名前を数人と金額そして「借金があります」という言葉だった。

嫉妬深いために恋人を付回した挙句自分の服に火をつける男やら言葉も通じないままにタオと友達になったロシア人の女性アンナなど色々な人々の生き様が描かれていく。
タオと恋人のタイシェンはくっついたり離れたり。肉体関係を持つことを怖れているタオがやっと決心をして「裏切ったら殺す」「肉饅頭にするのか」というのがおかしい。
でも結局タイシェンの浮気がばれて話している最中に二人は一酸化炭素中毒で死にそうな目に会う。
が他の人の懸命な救助で助かった。ラストの言葉は再生を予感させて心強い。

タイシェンが浮気相手とダンスを踊る時の歌はレネ・リウなのですね。
また世界公園の女子寮の部屋にはジェイ(周杰倫)のポスターが!うれしい!!でもタイタニックのポスターもあったからきっと若い女性ならこういうの貼るよね、ということなのでしょう(笑)
またタオたちをはべらせて酒を飲むおじさんたちがカラオケで歌っていた「十八番」の歌は「康煕王朝」の主題歌(違ったかな。とにかく私が見たドラマだわ)であった。すっかり皇帝気分?

監督・脚本:ジャ・ジャンクー 撮影:ユー・リクウァイ 出演:チャオ・タオ、チェン・タイシェン、ワン・ホンウェイ
2004年中国


posted by フェイユイ at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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