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2006年12月23日

「フル・モンティ」ピーター・カッタネオ

フル・モンティ.jpg

こういう地味な作品のわりに知らない人はいない映画のような気がする。やはり気になる題材なのだろうか。
私もテレビでちらりと観たりはしたんだけど改めて観てみました。
何と言ってもネイサン君が可愛すぎる〜。こんな情けないおやじにとことん付き合い、預金を下ろしてパパに融資。この時ネイサンは「パパを信じてるから」と言ったけど半分はあきらめていたと思う。ただ一所懸命やってる姿にほだされただけなんだよ。

一時期は鉄鋼で栄えた街も今は寂れ、そこで働いていた男達は失業。職探しと言いながら毎日を何となく過ごして行っているガズをいつも見守ってくれている可愛い息子ネイサンがいた。だが離婚した妻は新しい夫と共にネイサンを父親であるガズから引き離そうとしていた。理由は無職のガズが養育費も払わないから。愛しいネイサンを手放したくないガズは何とかして金を手に入れたいと願う。だが彼が思うような職はない。そんな時、街の女たちが男のストリップ・ショーを観に行くのを知り罵倒する。しかし女たちが男性ストリップに払う金額を考え、ガズは男性ストリップ・ショーを行う事を決意する。

大体メンバーがしょぼくれている。ガズ自身がやせっぽちで貧相な風貌だし、友達はデブッチョ(と言って悩んでいる)自殺未遂の奴を仲間にいれ、元・上司にダンスを教えてもらうと言った具合。
一番ダンスが巧いのは黒人ホースだが今は年をとって腰を痛めている。ダンスはからきしだがモノはでかいガイという6人組。
並んでみても踊ってもまったく情けない中年男達なのだ。なんとなく「少林サッカー」の連中を思い出してしまう。ま、あっちはサッカーだからいいけどこちらはもう裸だけしか売り物がない、と腹をくくってしまったんだねえ。(「少林サッカー」でもフル・モンティしちゃった人もいたけど)
すべて貧乏たらしくもの悲しいんだけどそれがまたおかしい。最後で怖気づいた父ガズを男らしく励ます息子ネイサン。仕事もなくデブッている自分にどうしようもなく自信が持てないデイブは「誰が俺のストリップが見たい?」とここでも自信喪失。「私が見たいわ」と言う妻の愛がまた切ない。

職業安定所でラジオのドナ・サマー「ホット・スタッフ」に合わせてつい踊ってしまうシーンは何度見てもやはりおかしい。
途中で警察に稽古場を押さえられたことが却って宣伝になりチケットが売れてしまう、というのがうれしい。
最後に覚悟を決めた男達が踊りフル・モンティ(素っ裸)になる。傑作でした。

このしょぼくれた感じがなんともイギリス的で味わい深いのだが、途中でロンパーとガイが怪しい関係になってしまう。これなんかもやはりイギリス的、なんでしょうねえ。

監督:ピーター・カッタネオ  出演:ロバート・カーライル、トム・ウィルキンソン、マーク・アディ、ウィリアム・スネイプ、スティーブ・ヒューイソン、ヒューゴ・スピアー、ポール・バーバー 
1997年イギリス


posted by フェイユイ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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