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2007年01月14日

「ワイルド・バンチ」サム・ペキンパー

ワイルド・バンチw.jpg

西部劇の分野そしてバイオレンス・アクションにおいても不滅の金字塔の一つがこの「ワイルドバンチ」なのである。
アメリカの壮大な自然、簡潔な物語、男達の生き様、すべてが骨太で荒々しく真っ当な常識など通用しない。
英語は全く解らない私だがそれでも主人公パイク(ウィリアム・ホールデン)が強盗仲間に発する言葉「Why not?」そして「Let’s go」というこれもまた簡単で且つ明快な言葉が繰り返し使われそれがパイクと言う男を表現しているのが解る。

「俺ももう年だ。最後に大きなヤマをあてて足を洗いたい」というパイク。それが強盗だというわけでとんでもない悪党物語なわけである。但しそのパイクも今は年老いて馬に乗りそこね、仲間からも失笑を浴びたりする。
ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)はパイクの片腕として最後の大仕事につき合う覚悟を決めている。
またパイクにはかつての仲間ソーントン(ロバート・ライアン)がいて今はその男が自分を追う存在になっている。ソーントンはパイクたちを捕まえる事でそれまでの罪が帳消しになるのだ。

それにしても男達は荒っぽい言葉を投げ出すように発するだけである。男臭い映画なのだ。一本の酒瓶を回し飲みするのが心意気なのだ。
そして冒頭から始まり作品中幾つかの目を見張るような激しい銃撃戦があり今観てもその凄まじさに圧倒される。
機関車強奪の箇所のスピード感、緊迫感はまさに特筆すべきであり、背景の自然と共に豪快である。
あの給水タンクが妙に印象的。

ラスト。マシンガンの乱射のおかしさ。
4人の男達がメキシコ人の仲間のためにマパッチ将軍率いるメキシコ人の軍隊へと乗り込む。
ダッチ=アーネスト・ボーグナインがにやりと笑う。「死の舞踏」と称される壮絶な銃撃戦が始まる。

ペキンパー監督は幾つもの作品でメキシコへの愛着を示しているがこれにもそれが現れていた。アメリカからメキシコへ馬で川を渡る場面がいい。

ペキンパー作品は冒頭に動物を用いてその内容を示すという演出があるがここでは蠍が大量の蟻に襲われているというおぞましいものだった。これを子供達が笑いながら見物し最後には火をつけて燃やしてしまうのだ。これはそのままパイクたちとマパッチ軍の死闘をイメージさせる。

監督:サム・ペキンパー 出演:ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、ウォーレン・オーツ
1969年アメリカ


posted by フェイユイ at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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