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2007年01月20日

「エンジェルス・イン・アメリカ」3(第六章)マイク・ニコルズ

天国への階段.jpg

とてもいいエンディングだった。第六章・6時間つき合って登場人物たちにも親近感が出てきたとこで終わりなので寂しくなるよ。

前回では罵倒したルイスがお決まりとはいえジョーに別れを告げ(しかしここでも激しく口論するね、この人は)素直な態度でプライアーに許しを乞う。
ジョーはしょげているところに帰ってきたハーパーに「僕を愛してくれるのは君だけだ」と復縁を願うがハーパーは平手打ちをくらわしてクレジットカードを要求した。
この結末はすきっとした。これでハーパーが情にほだされたらがっかりくるとこだけどあれだけ傷つけられたんだものね。
自分のことだけしか考えてなかったジョーもこれで少し判っただろうし、クスリばっかやってて家に閉じこもっていたハーパーも稼がなきゃいけなくなるから社会に出れるしこれでよかったんだなあ、と納得。
みんなの幸せを願っているようなブリーズは最後までみんなの為に働いてる。悪の権化の如き(らしい)ロイ・コーンの最後を看取り、彼が権力で手に入れたエイズの特効薬を冷蔵庫から取り出してルイスに運ばせる。偉い。
それにしてもこのドラマでロイ・コーンなる人物を初めて知った。プロフィールなどみても物凄い人生を送っているのだ。その悪役をアル・パチーノが大変に興味をそそる面白い人間に演じている。
ルイスは口が達者で憎たらしいけど感情と理論をボンボンぶつけてくるから面白い。ロイ・コーンに関してもしかり。世界の政治や宗教について彼が機関銃のように連射する問題提議がまたこのドラマを見ごたえあるものにしている。

プライアーが預言者と呼ばれ天使たちと話し合う。プライアーは立ち止まる事を断るが祝福はして欲しい、という。生きたいと。
結果、プライアーはエイズを体に抱えながらも4年の時を生きてラストシーンとなる。プライアー自身がこの地球の姿そのものなのだろうか。
皆がけっして完全に癒される事はない悩みや苦しみを持ち行き続けねばならないのだ。
天国には世界各地の担当の天使がいたっけ。「エンジェルス イン アメリカ」というタイトルではあるが(宗教的に反感を持たないなら)勿論エンジェルは世界中のどこにでもいることだろう、タブン。

監督:マイク・ニコルズ 出演:アル・パチーノ、メリル・ストリープ、エマ・トンプソン、ルイーズ・パーカー、ジェフリー・ライト、ジャスティン・カーク、パトリック・ウィルソン、ベン・シェンクマン


ラベル:エイズ 同性愛
posted by フェイユイ at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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