眼鏡をかけたインテリ・ヤクザなハウ(呉鎮宇)の物語であったなと。
UはTより時間を遡ったもの。香港の中国返還という時代性も織り交ぜながら若きヤンとラウ、そしてウォンとサムがどういう経緯であったかが描かれる。
香港マフィアの大ボスであった父・クワンが亡くなり、後を継いだハウは造反を目論んでいた4つの組織のボスたちの弱みを握って結局配下におさめてしまう。もう一つの組織のボスであるサムはそんなハウの動向を見ながら巻き返しを図っている。
誰が敵か味方かいつ誰がどうなるか気を抜く事のできない恐ろしさ(観てる方としては面白さ)しかしマフィアに潜入させられている警察がヤンの他にもたくさんいるみたいだし、7年もハウの傍にいた男が警察だと見破られ撃ち殺されたりしてるし(顔が印象的だっただけに余計びっくり)マフィアのサムはサムで何人も警察に送り込んでいたから、現状、警察とマフィアには互いのスパイが入り乱れていることになり、じゃあ目の前の警察が警察かマフィアかわかんねえじゃねえか。マフィアにも警察いっぱいいるしね。困ったものだよ。
そして善人になる事だけを夢見ていたヤンがマフィアの家系だったとはまた面白い。抜かりないハウも信じていた家族に裏切り者がいたとは。なんと怖ろしい(面白い)展開であろうか。
若きラウ(エディソン・チャン)がボスの妻に恋をしている、という設定も可愛くてよかった。以前これを観てた時は確かヤン役のショーン・ユーがいいと思ってたんだけど、その後、急遽私はエディソンファンになっちまったので、うん、やっぱりエディソンはいいね。こうして見返してみると非常に彼のよさが判ってくるものである。
私は本筋よりちょっと渋めのサイドストーリーなんかが凄く好きになったりするものなのだが、これもTよりUの方がなにやら面白く感じるのだった。
監督:アンドリュー・ラウ アラン・マック 出演: エディソン・チャン、ショーン・ユー、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、カリーナ・ラウ、フランシス・ン、チャップマン・トー、フー・ジュン、ロイ・チョン、リウ・カイチー
2003年香港




