映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年02月01日

「バードケージ」マイク・ニコルズ

バードケージ.jpg

知っているのに爆笑の嵐。パソコン画面を観ながら大笑いしてるのは奇妙だろうが。
元作品・フランス映画「Mr.レディ Mr.マダム」が大好きだったのでアメリカ版を初めて観た時はちょっと反感を持ったのだが改めて観てみるとやはり面白い。
アルバート役のネイサン・レインの巧さ・おかしさは勿論だが、ロビン・ウィリアムズが判ってはいてもやっぱりうまい。彼はゲイ夫婦の「夫役」になるわけなので全部女っぽくせず、男らしさを残しながらやはりちょっとフェミニンな感じを漂わせなければいけないわけでなかなか難しいわけである。しかもお髭をたくわえていつもと違う色男に見えるから不思議。フランスのウーゴ・トニャッツィがその辺を大変素敵に演じていたのでロビン氏もちょっと影響あるとは思うのだがやはりアメリカである分、少しざっくばらんな感じである。
「Mr.レディ Mr.マダム」と比べて言いたいけどさすがに細かくは覚えていない。こちらもまた観てみたいものである。

ゲイのショークラブを経営する演出家のアーマンドは店のトップスターであるアルバートと「ゲイ夫婦」として長く暮らしてきた。アーマンドが昔、「女性」に生ませた息子・ヴァルが突然結婚をすると言い出した。彼女の父親は上院議員。一旦は早過ぎる娘の結婚を渋ったが突然起きた仲間内の不祥事のために清らかな結婚式で名誉挽回をと考える。
急遽、ショークラブの上にある自宅に上院議員夫妻とヴァルの結婚相手を迎えることになりアーマンド&アルバートは大騒ぎ。

息子ヴァルが自分の都合ばかり考えてパパやアルバートを傷つけるのが
不満だった。だが子供というのはこんなものなのかもしれないね。
一方、親と言うのはわがままだと苛立ちながらもやっぱり息子可愛さになんとかしてやりたいと思うのでまったく親馬鹿なんである。つい「息子にも片身の狭い思いをさせたし」なんて思っちゃうのであろうな。立派に育てたんだからそんな卑屈になる必要はないのだよ。まあ、そのヴァルも最後の最後で義父に「これが僕の母親です」とアルバートを紹介することで許してやるか。それにこうならなきゃ面白くならないわけで。

アルバートとアーマンドの夫婦愛が羨ましいほど仲睦まじいのだよね。それにしても息子ヴァルのために二人が「普通の男」になる練習をする場面が抱腹絶倒。「普通の男」っていうかやたらマッチョな男っぽさを出す為に頑張るのだった。男らしい握手、男らしい会話ってはっきり言って馬鹿みたいなんだけどなあ。以前観た時も、男らしい歩き方はジョン・ウェインのように歩くんだ、というのが最高におかしくてしばらく笑ってた。やっぱり、カウ・ボーイが一番の男なんだね。

そしておかしいのがホモなんて大嫌いな上院議員さんが女装したアルバートのママぶりをすっかり気に入ってしまうくだり。情熱的で親しみやすい純粋なアメリカ女性だと褒め称えるもんだから議員さんの奥さんが嫉妬してしまうのだ。
議員さんが「ホモなんかがいると軍隊が弱くなる」というとアルバートが「でもアレキサンダーはオカマでしたのよ」というのも愉快であった。

そしてその議員さん役のジーン・ハックマン。あのデカイからだで女装。なかなかの美女ぶりであった。ポパイ刑事がポパイ刑事が。結構乗ってるご様子であった。

凄く楽しく観たんだけど、フランス版ではメイドさんが黒人で靴をはくと転ぶ、というのが凄くうまかった。メイドさんに限ってはフランスのがよかったかな。多分黒人をメイドに、というのはアメリカ的にはまずくてやれなかったんだろう。

「この国の人間は、新聞は見出ししか読まないんだぞ」という議員さんの台詞ウケた。

監督:マイク・ニコルズ 出演:ロビン・ウィリアムズ、ジーン・ハックマン、ネイサン・レイン、ダイアン・ウィースト、ダン・ファターマン、カリスタ・フロックハート、ハンク・アザリア、 クリスティン・バランスキー
ラベル:家族 ゲイ
posted by フェイユイ at 22:42| Comment(0) | TrackBack(2) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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