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2007年02月18日

「ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決」ゲイリー・フレダー

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確かに面白くはあるんだけどドタバタ慌てマクって咳き込んでちょっと落ち着けよと言いたくなる映画であったよ。早回しで見せられてるみたい。静かで退屈と言われるくらいの映画が結構好きだからかもしれないけど。
同じ話をもう少し静かなトーンで暴力シーンも画面のせっかちな切り替えもうるさい音楽もなしでやってくれたらもっと好きです。

「レインメーカー」の作者でもあるジョン・グリシャムが原作で元は肺癌で夫を亡くした妻がタバコ会社を訴えるというものが映画では銃器メーカーということになっていてその分全体的に暴力的な雰囲気が充満しているのかもしれない。
確かに銃器とタバコ。どちらがより人の生命を奪っているのか、まあ数だけの問題ではないのでどちらがより深刻ということはないだろうが。ただ日本人ならタバコは吸う側の責任と考え一方的に会社へ責任を押し付けないだろうし、銃で撃たれた被害者への同情の方は強くてメーカーへの疑問も高いだろうから日本的には映画の題材の方が共感しやすいのかも。

それにしてもこういうのが厭きさせない映画作りなのか。無駄と言うか余計な情報の映像まで積み上げて物凄い速さで見せられていくし、主人公の男女が正体不明の悪党じみてて最後突然正義の味方になってしまうのがちょっとあざとく感じられる。
ストーリーはいいんだけど演出が大仰過ぎてもっとシンプルに地味にやって欲しかった、と思うのは私の趣味なので派手な展開が好きな人ならなかなか面白い作品なのでは、と思う。

主人公ジョン・キューザックは今まで意識したことのなかった役者だったのでより面白く観れたと思う。
レイチェル・ワイズ演じるマーリー。彼女が強くなかったらこの話成り立たなかった。
フィッチ役のジーン・ハックマン。悪い役だけどかわいい。ダスティン・ホフマン、しかしこの二人が出てるんだからホントにもう少し地味に作って欲しい。(売れるかどうかは別の話)

裁判員制がもうすぐ現実のものとなる日本なのでこういう陪審員の話というのは気になる所。こういうのを観てるとやりたくない人だとか買収問題だとかどうしても様々な問題は予想できるわけですね。自分が、という可能性も絶対にあることなので少しは知っててもいいんじゃないでしょうか。この映画みたいに絶対こっちは悪みたいに描いてあると気が楽ですが、現実はどうなのか。どっちが正しいのか自分に判断できるものなんでしょうか?

監督:ゲイリー・フレダー 出演:ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン、ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ 
2003年アメリカ


ラベル:法廷
posted by フェイユイ at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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