映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年03月12日

「盛夏光年(花蓮の夏)」正行と守恆

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正行と守恆。中国語読みだとジョンシンとショウヘンですが日本人的にはマサユキとモリツネ。親しみやすい。
「まさゆきぃ、泣くなー」なんて。英語名では正行がジョナサン。守恆がシェーンですね。私としては是非まさゆき、もりつねで呼んでいきたいのだ。

DVDを手に入れた時は興奮でなんと書いていいかわからなかったのだが、心落ち着けて観るほどにそして思い出すたびにますますこの映画が好きになっていく。

自慢できるほどゲイ・ムービーをたくさん観てるわけではないが、それでも幾つか心に残る作品がある。
「盛夏光年」を観て「王の男」を思い出した。ストーリーは全く違う二つの作品だが、幼い頃から寄り添い成長してきた二人がいつしか相手にそれ以上の想いを抱く、という物語。
その中でも二人が頼る者と頼られる者という関係で、相手を守っているつもりだったのに本当は自分が相手を必要としていたんだ、という設定に物凄く弱くて、これをやられるところっと参ってしまうのだった。
昔では「バーディ」というアラン・パーカー監督作品があり、好きで好きで何度も観た。女の子と付き合うことなど全く興味がなく鳥だけを追いかけている青年バーディを見守るアル。ゲイではないんだけど、それ以上に深い繋がりをもつ二人の青年の関係が好きだった。

「盛夏光年」でやはりすぐに目を惹かれるのは正行を演じた睿家だろう。幼い時から守恆をずっと保護し続けそれがいつの間にか恋に変わっていた。男同士である以上、その想いを打ち明けるわけにはいかない。女の子と付き合っても抱きしめる事ができないことに気づいた正行は思い悩む。
友人として仲良くしようとする守恆に却って辛くあたったり「お前が見てないとうまくいかないから」とバスケの試合観戦を頼まれるのに見に行かなかったり神経が高ぶって受験に失敗したりする。最後に守恆に「お前が一番の友達なんだ」と言われて涙をためて見つめる目が印象的なのだ。
守恆を演じた張孝全びいきの私としては睿家に見惚れながらもちょっと悔しい気もしたのだが。台湾金馬賞新人賞もブライアンのものとなったし。
だが映画を観るうちに本当にせつないのは孝全の守恆のほうなんだとわかったのだ。
彼は正行が秘密にしていた「本当は二人の友達関係は学校の先生からの依頼から作られたものだった」という事実を最初から知っていた。知っていながらそれを口にしてしまえば正行が自分から離れていってしまうようで怖かったのだ。
成長してからも守恆はいつも正行に見守ってもらいたいという気持ちから逃れる事ができない。それで彼の姿が見えないといつも落ち着かず探しまわっている。それは恋心なのか別の感情なのか。ただ守恆は正行がいないと駄目なのだ。
正行は自分が守恆を好きで守恆がそれに気づいていないと思い苦しんでいるが守恆はいつも正行のことばかり考えていて彼を助けようとしている。
相手を思いやり守っているのは守恆のほうなんだ。正行はそれに気づいていない。
この感じは彼・張孝全が以前演じた「ニエズ」の小敏と同じである。
(この思い、先にコメントでまもうさんに言われちゃったんだけど、同じように感じていたのでここで書かせてもらいます(笑))
「盛夏光年」では悪ふざけばかりしているバスケ少年という役なので「ニエズ」とは全く違うと思っていたら好きな人への思いは同じような純真で一途なものだったので凄くうれしくなってしまったのだ。
昨日と同じような事を繰り返して言っているだけだけど。

二人の間に現れた女の子・慧嘉は二人が成長し変化するのを促す重要な役割を果たしている。
この後、この3人がどんな風に関わりあっていくかは人によって受け止め方が違うだろう。
ただ昨日も書いたように名前にその意味が込められているなら慧星はしばらく去ってしまうのかな、と考えられなくはない。

張睿家の顔いいですね。甘すぎない程度に可愛くて劇中では大人しい役ですがスポーツマンらしい引き締まった体つきで素敵です。目がきょろんとしてまだ子供みたいな魅力があると思います。どことなくリウ・イエに似てる気がする時もあるし、髪型のせいでジェイ・チョウに似て見える時もある。またそれかって言われそうですが私にとってジェイに似て見えるっていうのは重大なんで。似てるって言っても時折で大変印象的な青年だと感じます。こういう男の子らしい雰囲気の人を使ったのはうれしいですね。
張孝全。魅力を再確認しました。ゲイを題材にした映画・ドラマに何度も出るというのはかなりリスクのあることなのではないかと心配もしますし、そうそうこればかりというわけにも行かないだろうから次の作品は違ったものになってしまうと思われるのが残念でもありますが。でもずっと彼を観ていきたいというのが願いです。



posted by フェイユイ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 張孝全 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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