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2007年04月05日

「名探偵登場」ロバート・ムーア

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何度もテレビで観た映画ではあるが随分と久し振りで何と言ってもトルーマン・カポーティ(本物)見たさに借りてみた。

まずはキャスティングの豪華さに改めて感動。スマートだが他愛もないコメディ映画なのだが、盲目の執事役にアレック・ギネス(「スターウォーズ」のオビ・ワン・ケノービね)ハード・ボイルドタッチ(ハンフリー・ボガードだね)のサム・ダイヤモンドをピーター・フォーク(コロンボ)、上流階級での紳士探偵をデビッド・ニーブン(ナバロンの要塞)。中国人探偵ワンをピーター・セラーズ(ピンク・パンサー)といった具合。そしてここに謎の男役でトルーマン・カポーティが参加して居並ぶ名優たちを相手に堂々たる演技をしてみせるのだ。

ストーリーは推理小説に不満を持ったある大富豪が世界中の名探偵を屋敷に招いて大金を賭けてこれから起こる殺人事件を解決させるというもの。
皆が知っているミステリーをパロディにして様々なトリックが用意される。ミステリー好きなら存分に楽しみクスリと笑えるという一作である。

特に盲目の執事、という不思議な設定を演じるアレック・ギネスは見もの。ミステリーではこういう奇妙な設定がよくされるのでこれもまたおかしいのだ(「盲目の理髪師」という作品があった)
上品でいてこうとぼけた味わいが出せるなんて最高である。
なお、この撮影時にギネスは「スター・ウォーズ」の脚本を持っていたそうで、その時は彼がそんなSF映画なるものに出るなんて、という驚きだったのではなかろうか。オビ・ワンがギネスでなかったら随分イメージが変わっていただろう(後、ピーター・カッシングね)
同じように上品なデビッド・ニーブンと口の悪くて荒っぽいピーター・フォークの掛け合いも面白い。
中国人探偵のピーター・セラーズの文法間違いをやたら訂正するカポーティはさすが美文を駆使した作家ならではのこだわりなのであろうか。

さて目的のトルーマン・カポーティ。映画「カポーティ」の時の彼とはちと年齢が違うようで外見はあまり似ていないが話し方はさすがに似ているようだ。
フィリップ・シーモア・ホフマンの演技はやはりうまかったのだろう。しかし私はちょっと不満なんだけどね(しつこい)
それにしても作家なのにこの迫力。「カポーティ」で観るようにご本人も弁舌巧みであり独特のオーラを放っておられたようだ。

こういう仕掛けたっぷりの楽しい映画というのはなくなって欲しくないなと願うものである。

監督:ロバート・ムーア 脚本:ニール・サイモン 出演:アイリーン・ブレナン, ジェームズ・ココ, トルーマン・カポーティ, ピーター・フォーク, アレック・ギネス、ピーター・セラーズ、デビッド・ニーブン
1976年アメリカ


ラベル:ミステリー
posted by フェイユイ at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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