映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年05月06日

「陸軍中野学校 竜三号指令」田中徳三

Ow.jpg

物足りなかった2作目と大きく変わって3作目は椎名が上海へ飛ぶ。

日中戦争を終結させるための平和交渉へ向かった使節団がテロで殺害されたのだ。
次いで2度目の使節が向かうことになるという。中野学校・草薙中佐は平和交渉を阻む組織の調査・竜三号指令を椎名に命じる。
椎名はすぐ上海へ向かい調査を開始する。が、2度めの使節は飛行機の故障で不時着してしまい、反対派のテロリスト集団に捕らえられてしまう。調査半ばにして椎名は使節救助へと送り出される。

椎名次郎(市川雷蔵)が怪しい中国人に変装したり中国語を駆使したりして実に楽しい。
一体どこで撮影されたのかは判らないが大陸を移動しての大活躍である。草薙中佐がアジアの平和のために中野学校がある、という意識があり、椎名が戦争強硬派の日本軍人と対立する場面があったり、親日派の中国人や放送局に勤める秋子と姉妹のような中国娘もいたりして違和感を感じず観れてよかった。謎の中国女性スパイに松尾嘉代。
昔の日本映画は作品中でばんばん中国語を話したりするのが感動的なのである。かえって最近のものは外国語を話したりしないのではないか、と思うんだがどうだろう。

二人の使節を救助に行く箇所は特に緊張感があって面白い。「日本人は顔を洗う時手の方を動かす(中国人は顔を動かす)」という説が元で正体を見破られたり、逃げる時車のイグニッションキーがないのでコードをつないで発車するのも懐かしいような場面だ(自分がやってたわけではない)
ここで相棒的存在だった杉本が地雷で自ら命を落とす。悲しい最期だった。

いつもながら市川雷蔵と加東大介の存在感で見せてしまうな。大規模な正月映画ということらしいのですが、充分面白いんだからこれでいいのでは、と思えてしまう。金さえ使えばいいということではないのだ。

「成仏」って言葉、中国語の「死」として成り立つのかな?

監督:田中徳三 出演:市川雷蔵、加東大介、松尾嘉代
1967年日本


ラベル:スパイ
posted by フェイユイ at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。