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2007年06月02日

「バトルライン Vol.1」ビル・アンダーソン

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「プライベート・ライアン」とは全然違う上陸だった。それにしても全体にユルイというのか、戦争というのにこんなにのんびりでいいのか?という雰囲気。ダニエル・クレイグはここでもシリアスな外貌のままどこか抜けたでもやっぱり実直なというキャラクターで「Jの悲劇」「レイヤー・ケーキ」とそういうイメージだからこれがダニエルの個性なのだろう。顔は年齢より上に見えるくらいの重厚で冷静な印象を持っていてそれがなんだか頼れるようないまいち安心できないような微妙な立ち位置のキャラクターなんである。
そしてやはり女性にはちょっとついてない感じ。ここでは凄い美人の元妻がいてその美人元妻が男性遍歴が色々とありしかも今でもその元妻を愛しているのだが再会してもなかなかうまく行かない、という情けない状態である。その元妻と別れてからは全く女性関係がない、というカソリックの男を演じたダニエルであった。

時は第二次世界大戦。ガイ・クラウチバックは旧家の子息でありながら軍隊に入って国の為に戦いたいという強い希望を持っていた。
だが志願するには35歳という年齢が邪魔をしてしまう。が、ひょんなことからハルバディアズ連隊への入隊がかなったのである。
だがそこは真面目なガイ以外はなんとも気の抜けた連中の集まりだった。
たまたまその隊がゆるかったのか、イギリス軍というのが皆こういう感じなのか判らないがなんだか立派な軍服を着て格好だけはそれなりだがふざけた軍隊だ。35歳のガイだけが妙に力入ってて見本となってたりして笑える。訓練中も後ろでクリケットなんかしてるし、いいのかこれで。
タイトルと表紙からしてもっと好戦的な内容で撃ちまくるダニエルを見ることになるのかと思ってたら、随分変てこなドラマだったのでほっとするやらおかしいやら。先にも言ったがダニエルは志は御国の為に戦うぞという高邁なのであるが、出陣の際にも元妻のことが気になって電話してるし、襲われてる人を助けようとしては転んで膝を痛めてしまうし、どうにもかっこ悪いのである。だが他がもっとやる気がないせいもあって上から一目置かれたりしている。
同隊で同室のアプソープはやたら荷物の多い男なのだが、その中に携帯便器まであっていよいよ西アフリカへ出陣という時、喜び勇んで隠し置いていた倉庫へ取りに行ったらドカーンと大爆発。犯人は准将であった。
この准将、ガイがやっと出てきた本物のソルジャーコマンドだというだけあってかなりクレイジー。単身敵地へ乗り込んで敵の首を掻いて来ちまう。黒いアイパッチなぞしていていかにも凄腕軍人らしい風貌である。この准将がガイを見込んで次に送り込んだのがX特別奇襲隊。スコットランドのマグ島であった。
X特別奇襲隊隊長がこともあろうに元妻の別夫(今の夫ではない)トミー・ブラックハウスであった。だがガイとこの元妻を同じくするトミーが喧嘩するわけでもないっていうのがまたおかしな話なわけで。この辺やはりイギリス風味なのだな。
X特別奇襲隊でガイは若い貴族出身のアイヴァーや元同じ隊にいたトレバー改めマクタビッシュと出会う。マクタビッシュはキルトを穿いていて勇ましい。「庶民の英雄が欲しい」という軍の要望に当てはまりマクタビッシュは英雄になってしまう。それを見たガイはマクタビッシュに嫉妬してしまうのだった。

次にガイはハウンド少佐と共にドイツ空挺部隊の強襲にさらされたクレタ島へ上陸した。そこで見たのは傷つき支えあっているイギリス軍兵士が群をなして歩いてくる様子であった。

最後に来て突然戦争の生々しさが表現されガイの表情も固いものになっている。
認められてはいるものの大したことはない、と思っていた仲間が英雄視されやや苛立ち気味のガイだが、この後、どうなっていくのだろうか。
元妻はそのマクタビッシュともできてしまい、とんでもない混乱状態であるし。
若い兵士アイヴァーがこの後どう展開していくかも気になるところ。

たとえかっこ悪い兵士役でも(全然悪いわけじゃなくいまいち決まらないのだね)ダニエル・クレイグステキです。
こういう役柄なんだーと確認しているところです。背が高い、と思ってたんですがこの中にいると割りと小柄にすら見える。でも軍服姿は似合いますねー。

監督: ビル・アンダーソン  出演: ダニエル・クレイグ ミーガン ドッズ リチャード・コイル ロバート・パフ アダム・ゴドリー
2001年イギリス


posted by フェイユイ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ダニエル・クレイグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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