それに比べ「ブッチャー・ボーイ」は理屈抜きで揺さぶられ、記事にする時どうしても涙がこみ上げてきて困った。
他の記事の場合も好きであっても冷静に解析して好みだ、と書く時と思い切り感情移入してしまって興奮状態で書いてしまう時とある。
興奮状態で書くと何を書いてるやら自分でもとりとめがつかなくなってしまう。但しそういう時はたまらなく幸せなのである。
それにしても最近のそういう興奮状態に陥った映画というとケン・ローチの「Sweet sixteen」だとか豊田利晃の「青い春」だとか大森立嗣の「ゲルマニウムの夜」なんか思い切り偏っているのが露骨に判って恥ずかしい。いかに私が10代の少年ものに弱いのが判る。コレさえ与えれば絶対褒めるって感じだ。
というか自分的にはこんなつもりではなかった。ここに来てあー、自分って子供に弱いんだなと自覚してちょっと赤くなっている。
とはいえ、今、役者として好きなのはダニエル・クレイグなのである。まだ作品的にぞっこんというのはないが、彼自身の魅力には次第に次第に侵されていってる感じなのだ。彼の作品鑑賞はまだ半ばだし、もう少しこのときめきを感じていられると思うと嬉しい。
作品としてはガキ好み、役者としては大人好き。欲張りな自分である。(それが全てではない!と言いたいが)
ラベル:アイルランド映画