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2007年06月13日

「永遠のアフリカ」ヒュー・ハドソン

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原語ではどうなっていたか判らなかったが物凄く広大な土地をアフリカの一言で片付けるとは。舞台はケニアなのだが、アフリカに憧れてと言っても範囲が広すぎるとは思うんだけど。

監督はヒュー・ハドソンで「炎のランナー」はよかったし「グレイストーク」も昔面白く観たが、こういう欧米人のアフリカに対する憧憬と生活というのをストレート過ぎるほどに描いたモノというのは何かむず痒かったり、或いはどこか醒めた目で観てしまうのはどうしてなのか。
もしかしたら自分には到底実現できないための嫉妬からくるものなのかもしれない。

母親が無理だというのを押し切って子供連れの身ながら新しい夫と共にアフリカ(ケニア)に渡った一人の女性の奮闘記、実話である。
だが彼女の悩みと言うのはアフリカそのものではなく家庭を顧みない夫に対するものなのでこれならどこでもある話である。
キム・ベイシンガー演じるクーキーはてんでで頼りない夫に歯噛みしつつもライオンやら象やらを追い返したり、畑仕事に家の改装、と物凄い大仕事である。映画だとその辺は端折られるが実際なら毎日毎日大変である。よく離婚しないものだと思うけど、こういうふらふらした男に女は弱いものなのかもしれない。やだやだ。
だもんでダンナが死んだときはなんとも思わなかったが息子のエマの死はさすがにこたえた。小さい時のエマも可愛いのだが17歳の時の彼は凄い美少年(ギャレット・ストローメン )なのである。私はあんまり美少年はいいんだけど綺麗な子だなーと思ってしまった。毒蛇をペットにしてるのも美少年らしい。しかもそれに咬まれたエマを助けようとする母親クーキーの姿はどうしてもぐっときてしまう。
叩いてでも毒蛇を捨てておくべきだったなどと言う後悔は結局先にたたないものである。
最愛の夫と息子に先立たれまだクーキーは娘と共にケニアに残り自然保護のために活動を続けているそうだ。

美しい大自然を眺め、現地の人と交流し、白人らしい生活を守りながら生活していくクーキーがやはりどこか羨ましく思ってしまっているのだろう。
息子を死なせてしまった時ですらどこか仕方ないというあきらめのようなものが感じられる。エマの飼っていた蛇を殺すのではなく放していく場面でクーキーのアフリカへの思いを感じさせる。

肝腎のダニエル・クレイグは土地の管理人といった役で登場。チョイ役なのだが一箇所だけじゃなくちょこちょこ出てくるのでしっかり観てる必要がある。
自由人という雰囲気でちょいむさくるしさがあってこれもなかなかすてき。
息子を助けて、という場面で颯爽と飛び出してくるが結局駄目だったという悲しい役。その辺もダニエルらしいのかも。

キム・ベイシンガーは硬質な美貌でケニアで息子を守りながら猛獣を蹴散らすパワー充分である。さすがに大自然にこの美しさは映えるのだ。
原題の「I DREAMED OF AFRICA」というのがまさしくぴったりの映画であった。

監督:ヒュー・ハドソン 出演:キム・ベイシンガー ヴァンサン・ペレーズ エヴァ・マリー・セイント ダニエル・クレイグ リーアム・エイケン ギャレット・ストローメン ランス・レディック エヴァ・マリー・セイント ギャレット・ストローメン
2000年アメリカ


posted by フェイユイ at 00:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ダニエル・クレイグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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