映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年09月24日

『レイヤーケーキ』再び マシュー・ヴォーン

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2度目の『レイヤーケーキ』である。一度目に何回観たかは覚えてないが。

今回の目的はダニエルをもう一度じっくり観たいのは勿論だが、何と言っても出演していたのに当時把握していなかったベン・ウィショーなのであった。
ベンの役はどうにもパッとしない雰囲気の麻薬業者デュークの甥っ子でこちらもナンとも情けない風貌でけたたましく騒ぎ立てるところが似ているといった具合。
ベンはいつものように痩せて可哀想なほどおどおどとした目つきでいかにも誰からも馬鹿にされているといった憐れさが滲み出ている。
ここでは主人公xxxx(名前がないのだ)とガールフレンドを始め登場人物みんなから邪魔者扱いされている。
だがその彼が最後、重要な決めをするのだから、目を離せないのである。
彼自身をよく見ればそう悪くはないし結構ハンサムなのだがどうにもおたく風の風采とびくついた態度が苛めたくなってしまうのかもしれない。とにかく肉体派のダニエルの横では貧弱なのであるが、それもまた魅力の一つかもしれない。

さて、私自身の一度目の感想を読み返したら、どうもあんまりいい受け止め方をしなかったようで些か恥ずかしい部分もある。
特にダニエルに関してはこの作品の彼があんまりピンと来なかった的なことを書いている。
その後色々のダニエルを見てきた今となってはこの作品のダニエルはまさにぴったりの役どころだと思っている(そんなに変わっていいのか)
素晴らしい肉体美を披露する割にはアクション派ではなく銃も苦手としている。むしろ頭を使って行動するのだが、どこかゆるくて抜けている、といった役柄である。そこはかとなく滲み出るユーモアも持ち合わせていてその辺はいかにもイギリス人らしい持ち味なのである。

そして自分の感想を変更したいのは映画自体についてもいえる。
以前は「もっと違うやり方がよかった」などと言うことを書いているのだが全く判ってないとしか言えない(自分のことなのだが^^;)
余計な説明は抜きでぱんぱんと小気味よく進んでいく構成は申し分ない。どことなくゆるい雰囲気を漂わせながら緊張のある部分とおかしさを面白いバランスで作り上げている。
最初に観た時の感想とは全く違い大変に面白く仕上がっていると思えたから変なものである。この間に自分の観方が随分変わったのだろうか。
ただ、だからといってこの作品がそうそう凄く大好きではない、というのは最初観た時とあまり変わらないのは奇妙な点である。
こういう独特のテイストが好きなら絶賛だろうが、結局麻薬取引、裏社会、という題材が好きではないのだろう。というか好きだから余計好みに合う合わないが気になるのかもしれない。
単にストーリー自体が好みでないというだけなのか。

最後に流れる歌がどうしても私の世代だと日本語歌詞で聞こえてくる。尾藤イサオの『悲しき願い』である。
「だぁれのせいでもありゃしない。みんなオイラが悪いのさ」うーむ、まさにこの映画にぴったりだ。The Animals「Don't Let Me Be Misunderstood」の内容は知らないがかっこいい歌である。

監督:マシュー・ヴォーン 出演:ダニエル・クレイグ コルム・ミーニー ケネス・クラナム ジェイミー・フォアマン シエナ・ミラー マイケル・ガンボン マーセル・ユーレス トム・ハーディ ジョージ・ハリス
2004年イギリス


posted by フェイユイ at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ダニエル・クレイグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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