映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年09月27日

『不能説的・秘密』周杰倫

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ジェイ・チョウ初監督作品『不能説的・秘密』とうとう観る事ができた。限定版にしたのでオルゴールと5枚のポストカードつき。震える指ももどかしく封を開ける。

以前と違って中文字幕から遠ざかっていてすっかり勉強もしなくなったのでまあストーリーを解したかと言われると大雑把に、としか言いようがないがいかにもジェイ好みのクラシカルな映像を堪能できた。

冒頭から中盤まで全くストレートで純なラブストーリーなのだが、ここまでで止めてしまってはいけない。
後半から物語が急展開していくのでしっかり最後まで観ていこう。
というからには前半が少々間延びして感じてしまっているのだ。ジェイ迷の自分でさえそう思うのだから他の人からはどう思われるか。
せめて90分くらいに凝縮した方がよかったのかもしれない。とはいえ、台湾映画は大体においておっとりした感があるから正統派というべきなのかもしれないが。
とにかく前半は可愛らしい素朴な純愛物語なのである。後半は変化があるとはいえ、さらに純愛なのであった。

ジェイが古くて格調高いものを好んでいることは知られていることだが、タイトルやクレジットが入るオープニングから厳かな響きで始まる。古びた様相の校舎、きちんとした制服。街並みもジェイの世界である事がわかる。
ジェイと父親が住む家も好きになった小雨の住まいもちょっと凝りすぎているほどいい感じである。
フィルム自体にもイメージが映りこんでいるのだ。

物語はそれほど奇をてらったものではない。むしろここでもジェイが歌の中でも繰り返し表現している恋愛についての考え方、イメージが再現されている。
変に分散せずピアノ曲を全編で使っているためにまとまった巧い作品に仕上がっているのだ。

そしてどうしても素朴な演技者であるジェイを支えているのが『イニシャルD』でもお父さんだった黄秋生。
殆ど彼がこの作品を映画として見せてくれている。ジェイにとってありがたい存在としか言いようがない。
『イニD』に引き続き、大人の色気と可愛げと確かな演技力を見せつけてくれた。
とはいえ、ジェイの恋人小雨役のグイ・ルンメイ。透明感のあるほっそりした美人で可愛らしいことこの上ないが、彼女の素晴らしさにも感嘆。この役柄にぴったりの美しさであった。彼女は本当に凄い女優になっていきそうでこの先、楽しみである。

台湾・香港・大陸でめざましい興行成績を見せている本作だが日本で公開されるかは難しいのかもしれない。
私的にはせめてDVDにはなって欲しい。

特典として主題歌つきのNG特集(?)が収録されていた。ジェイ始め出演者の生な笑顔が見れてうれしい。

監督:周杰倫 出演:周杰倫、黄秋生、グイ・ルンメイ
2007年台湾

追記:ネタバレなので注意!!
香港で凄く人気があるのは、題材が時間の交錯と超常現象というものだからだろうか。そういう話好きそうです。
“純愛”というのも勿論だけど。





posted by フェイユイ at 23:33| Comment(10) | TrackBack(0) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
DVDを買ったのですが、まだ観ていません。香港版なので英語字幕有りです。

「言えない秘密」があるのは小雨の方なんですよね。グイ・ルンメイは『経過』という映画にも出ているらしいのですが、日本語情報がないです。あと『危険心霊』というホラーTVドラマも出ているらしいですね。
Posted by おおくぼ at 2007年09月30日 19:33
私が中文字幕を観るのは単に英語より読みやすいからだけなので(笑)でも今は不勉強でどっちつかずになってますねー。

そうそう、小雨の秘密、ですね。そこに触れてませんでした。
グイ・ルンメイは絶対日本でも好かれる顔ですね。演技力もあってすばらしい!!
『藍色夏恋』観なおさなきゃ。
他の映画も観たいですねー。

Posted by フェイユイ at 2007年09月30日 23:24
私は、中文だとギャグは理解できません。
F(^^;)。
台湾版とか大陸版は英語字幕無しが多いので困ります。日本版も無いのが多いですけど。

ところで観ました。見始めて、「これは幽霊モノだな」と思ってたら、タイム・トラベルだったので驚きました。
でも、なんでジェイと掃除のおじさんだけ、小雨が見えるのか不思議です。ピアノを連弾した後、先生が入ってきて、タンスに隠れている小雨を見つけるのですが、小雨の姿は無く、文字だけなんです。やはり幽霊か?
20年前に書いた机の文字が、現れるのも不思議です。なんで文字だけ?
でもファンタジーな感じのする映像で、好きです、凝っているし。

あと晴依を演じてた女の子は、単なる脇役かと思ったら、ジェイとキス・シーンがあったので驚きました。
ジェイもルンメイは、高校生に見えないんですけど。他にも高校生に見えないキャストが多いです。
F(^^;)。
Posted by おおくぼ at 2007年10月01日 09:48
可愛らしいラブストーリーですがちょっと怖いところもあり、っていうのがミソですね。
日本版出たら絶対観たいです。

ジェイは次どんなのを撮るのかな、などと気の早いことを考えてしまいます。
Posted by フェイユイ at 2007年10月01日 22:50
こんばんは。
私も週末にやっとDVDを見ることができました。
見終わって一番に感じたのが、あー、台湾映画だーという事。
そして、テーマも雰囲気も、やはりジェイの音楽とすごく通じるものがありますよね。

横レス失礼します。おおくぼさん、
「経過」の台湾版DVDには日本語字幕がついています。
私は日本のネットショップで購入しました。

で、「不能説的・秘密」。
タイムとラベルしてきた小雨は、彼女が最初に目にした人にだけ彼女の姿が見えます。
小雨は一番最初に小倫を見るため、ピアノ室から小倫の教室まで目をつぶって歩くため、
その間の距離が108歩という事を知っているのです。
ピアノバトルの日は小倫が教室におらず最初に晴依を見たため、晴依は小雨と会話していますが、小倫には小雨が見えていません。
小倫と晴依のキスを見てしまった日も、小雨はピアノ室から出た途端掃除のおじさんを見てしまったため、おじさんに小雨は見えますが、小倫には小雨が見えません。
先生も落書きを見つけただけで、小雨の姿は見えていないのです。

フェイユイさん、長々失礼しました。
Posted by じえるな at 2007年10月02日 01:07
参りました!そういうことだったんですね!全然気づいてませんでした。まったく!不甲斐ないです。
っていうかじえるなさん洞察力ありすぎです(笑)

小雨が初めて見た人、というのがキーワードなんですねー。そしてそのために小雨も考えているのですね。
ますますこれは日本語字幕でじっくり観なければ!と思ってきました。
いやもう一度観てみようと思います。
じえるなさん、ありがとうございます。
Posted by フェイユイ at 2007年10月02日 17:38
私が↑に書いた内容は、英文字幕では、「secret」の楽譜に書かれていた英文と小雨が教師=小倫父に話した内容から自ずとわかる事なのですが、中文字幕では違っているのでしょうか?
私は中国語も、英語字幕がどれほど中文を反映しているものかも全くわからないので…。
で、小雨の「秘密」は、「secret」の楽譜に書かれているのを、最後小倫父が見つけますよね(小雨の正体云々ではありませんが)。

この映画、2,3回見るとかなり辻褄が合ってくると思います。
Posted by じえるな at 2007年10月02日 22:25
私の読解力が足りなかっただけと思います(笑)
次回じえるなさんの言葉を参考に英語字幕も観てみようと思います。前に書いてたようにもう殆ど読解力がなくて眺めてるだけでしたから。

Posted by フェイユイ at 2007年10月02日 23:38
二度目に挑戦しました。ジェイ・チョウが力を入れて作ったことを強く認識しました。

海辺が見える風景と、自転車の2人乗りで、橋のような木の道を渡るシーンが綺麗ですね。
Posted by おおくぼ at 2007年10月20日 01:04
この映画にはジェイの好きなもの、好きな風景そしてジェイの生い立ちなど色んなものが凝縮されていると思います。

きっとこれからも映画を撮り続けていくでしょうからこちらの方もずっと観て行きたいと思っています。
Posted by フェイユイ at 2007年10月20日 17:31
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