映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年10月04日

『不能説的・秘密』(周杰倫)再観してみた

secret.jpg

『不能説的・秘密』再観してもう少し詳しく書いてみようと思うのでまだ観てない方、内容を知りたくない方はここで止まってください。
といってもまだまだ理解してないので間違いはご容赦を。

なるほど、この作品はやはり2度は観てみたほうがより楽しめるのだ。最初、観た時は何も知らないので前半の小雨と小倫の出会いや成り行きや会話があまりにも純粋に可愛らしいだけのように思えてやや冗漫ではないか、とさえ思っていたが最後まで見通して二人の気持ち(特に小雨の)が判った上で観ると全く違った作品に思えてくる。動員数が多かったのも2度観たい人が多かったのではとすら思えてくる。
これは勿論ジェイが演じる小倫が主人公となってるのだけど、むしろ小雨の方の心に重きが置かれている。
演じているグイ・ルンメイの巧さもあるだろうけど監督であるジェイが「自己中心で小雨を可愛い相手役」にしてしまわずに自分以上に小雨に焦点をあてているのが判るのだ。
女性の観客の方がよりこの作品に共鳴できるのではないだろうか。

というのは映画で主人公となるのはどちらが視点を持っているかということなのだが、最初ジェイ=小倫が音楽学校に転校してくるところから始まる。小倫に想いを寄せてくる少女・晴依に学校を案内してもらっている。100年経つという古いが美しい石造りの校舎に興味を惹かれた小倫は一人だけで中に入り美しいピアノの調べに引き寄せられる。その教室には古いピアノが置かれていて小倫はドアを開ける。
そこで小雨に出会う。
小雨はちょうど「秘密」が書かれた楽譜をドアの上の棚に隠そうとしていたところで小倫を「見てしまう」のだ。

始まりは小倫が小雨を見つけその姿を探しているのだが、次第に愛する人の姿を追いかけ「見つめる」のは小雨のほうになっていく。
「見る」ことが「秘密」の鍵となっている。

『Secret』という曲を弾くことで20年の年を越えて「現在」に来た小雨は「そこで最初に見た人」だけが小雨の姿を見ることができるのだ。
小雨は小倫に自分を見つけてもらいたくて彼の教室まで目をつぶって歩くためにピアノ室から教室までの歩数を数えている。
目をつぶって教室まで歩き、小倫の座っている席に向かって目を開けるのだ。
小雨はどうしてここまで彼を想っているのか。
内向的で友達が全くいない小雨にとって小倫は初めて出来た友達でもあった。同じようにピアノを弾くことが好きで自分の好きな歌手の歌を同じように好きだと言った小倫が大好きになってしまったのだ。
2度目に観た時は小倫より小雨の方が気になって小倫を思い続ける彼女が愛おしくてしょうがなかった。

ジェイが小倫を演じているので小雨はジェイの好きな女性像なのか、とも思うのだが、もしかしたら小雨もジェイ自身なのかもしれない。
というのは同じにピアノがうまく絵が描けて持病がありお母さんをとても愛している感じがまるでジェイそのものみたいに思えるからだ。小倫はジェイの表向きの顔だけど小雨はジェイの内面を表している、ということはないのだろうか。

何度も繰り返すようだが、2度観てると1度目より以上にとてもいい作品だと感じてきた。
これは彼の歌にも感じることだけど。
特に二人のそれぞれのお父さんとお母さんがとてもいい。この辺りも両親と別れて少年期を送ったジェイの気持ちが現れているのかもしれないがどちらも魅力的な父と母である。
小倫のパパは子供思いで厳しいが明るくて楽しい人柄。息子を気遣ってダンスを教えたり、落ち込んだ小倫にうるさくギターを弾いてあげたり。
小雨のママの登場のさせ方が少しずつ多めに見せてくるやり方でとても巧い。窓から外を眺めて悲しんでいる姿。りんごを落とした所を小倫に助けてもらう。その後でよく知らない小倫を家の中に招きいれる事になる。
ところでこの小雨の部屋の様子はとても可愛らしい雰囲気で素敵だ。

20年前の少女に恋し、20年前に移り住んでしまう小倫。旧いものが好きなジェイらしいストーリーと言えるのではないだろうか。

監督:周杰倫

観るごとにグイ・ルンメイが好きになってしまって。繊細で見つめる目が惹きつけますね。
ジェイより彼女を観るのが嬉しくて(笑)
彼女の次の作品待ち遠しいです。















posted by フェイユイ at 23:45| Comment(8) | TrackBack(1) | 周杰倫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もこの映画の成功は、ヒロインがグイ・ルンメイだったからこそと思います。
ジェイ、さすがですね〜。
「小雨もジェイ自身」というのは、言われてみてなるほどなぁと思いました。
次はその辺りも意識して見てみます。

ルンメイさんは東京映画祭で来日するようですが、この作品でジェイと
一緒に来日して欲しかったですね。

Posted by じえるな at 2007年10月05日 00:32
主人公は、ジェイではなく小雨の方だったんですね。監督のジェイは、小雨の方に感情移入して作ったんですね。

ただ、いるのに見えないという設定は幽霊モノを連想してしまいます。どうして最初に会った人しか見えないという理由が、納得できません(笑)。また晴依は、小雨を不思議に感じなかったのかな?
転校生で鈍感な(?)ジェイは、不思議に感じなくてもしょうがないですけど。

ところで、『時をかける少女』を連想してしまいました。設定は違うのですけど。タイム・トラベルしてきた男の子を、幼馴染みという偽の記憶を植えつけられて、図らずも恋をしてしまう話なんで。

懐古調な映像が似ているような気が・・・。

Posted by おおくぼ at 2007年10月05日 01:03
まだ1回しか観てなくて頭の中がまとまらずにいるので、
私もまた観てから記事を書こうと思っています…
その時はまた2つの記事をリンクさせていただきます…
Posted by may at 2007年10月05日 15:59
>じえるなさん
グイ・ルンメイ、綺麗です。綺麗、という一言だけでは説明になりませんが本当に見ていたい気にさせる人ですね。
どんな女優を選ぶかというのは勿論重要なことです。その点、ジェイの見る目は確かですね。
ジェイがこんな風に女性像を描けるというのもまた新しい発見でした。
それは単にお飾り的に恋人役を作ったのではなくて自分の分身じゃないのかな、と思ったのです。

>おおくぼさん
実は何故?というのが色々あります(笑)
過去に行ったジェイはどう人に見られていたのか?とか。

「時をかける少女」観てないのです^^;
私は大昔のTVドラマ「タイムトラベラー」(同じ原作のはずですが)は観てましたがもう覚えていない・・・(笑)あっちはかなりSF的だったような。

>mayさん
私も一回目はよく判りませんでした(笑)
やはり2・3度観るのは絶対必要ですねコレ。
その時はどうぞよろしく〜。
Posted by フェイユイ at 2007年10月06日 01:14
ようやく記事を書きましたのでまた記事リンクさせていただいております…
でもまだ漠然としか書けませんでした。人物それぞれに感情移入してしまうんですよ。
…で何回観ても最後で号泣してしまいます…

あと、私もう〜お父さんに惚れてしまいました(どちらにも…(笑))
Posted by may at 2007年10月15日 09:51
TBありがとうございます〜。

黄秋生素敵でしたねー。「イニシャルD」に引き続きのお父さんですがこちらの方が少しおしゃれでより情愛をはっきり出しているでしょうか。
この分だとジェイの監督作品には必ずアンソニー出演とか。やって欲しいです(笑)
Posted by フェイユイ at 2007年10月15日 13:04
こんばんは。
「言えない秘密」舞台挨拶で来日したルンメイちゃんの記事がUPされていたのですが、
ジェイの事すごく褒めてくれてます。
http://www.cinema.janjan.jp/0808/0808230331/1.php

それから、9月1日の中国語会話でジェイのインタビューが放送されるそうです。
Posted by じえるな at 2008年08月26日 23:35
いつもありがとうございます。

素晴らしい細やかなジェイへの言葉ですね〜。あんまり出来がよすぎるので本当にジェイが作ったのか、と言われていたんですね。確かにそう思われても仕方ないくらいいい映画です。

9月1日中国語会話!観ねば!!!
Posted by フェイユイ at 2008年08月27日 00:27
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Weblog: 對不起Baby、のんびり隙間blog
Tracked: 2007-10-15 09:48
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