映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年12月26日

『BULLET BALLET』塚本晋也

バレバレ.gifバレット・バレエ.jpg
BULLET BALLET

恋人が拳銃で自殺したことから自らも拳銃を手に入れたいと願う中年男と死の淵ぎりぎりまで近づくのに死ぬ事ができない少女が出会った。
中年男と少女の接点といえば買春などといったことでしか通常ないものだろう。この作品の中ではそういうありきたりの接点ではない部分で彼らが出会い触れ合っていることに共感する。
男も少女も自分の願いがかなわぬことにいがいがとした苛立ちを覚え常軌を逸した行動で突っ走っていく。

物語の構成がやや散漫で幾つかのエピソードがばらばらにでて来る感じがするのだが、それもまた作品の荒っぽい映像と走り抜ける感覚に合っているのだ。

男は真面目なサラリーマンであり、少女は親父狩りを常習とするチンピラグループの一人である。
男は拳銃を手に入れるために大金を使って偽物を掴ませられたり、材料を集めて奇妙な自家製拳銃を作ったりする。最終的に手に入れた方法は外国人女性との偽装結婚の見返りである。
少女は進んで危険な行動をしたり、出入りの先頭で立ち向かっていくことで死を手に入れようとする。
一丁の拳銃が男と少女を出会わせ、走らせる。
塚本晋也監督・製作・脚本・撮影・主演である。前回観た狭い通路を這いずりまわるのも辛かったが本作もぜいぜいと息切れしながら走り回る。どの映画も自分を痛めつけるものばかりである。
少女役の真野きりな。少年のような細い体と鋭い視線を持つ。突っぱねた態度が心地よい。
二人の関係は死を見つめ、再生するという形で終わる。最後には反対方向へ走り出していく。
変に肉体関係などでつながりをもってしまうのではなく、逆方向に行ってしまうのである。音だけ聞いてると男女でハアハア言ってるんだけどね。

元BLANKEY JET CITYの中村達也がかっこよかった。

最後にやって来る殺し屋は、本物だった、ということか。いきがっているガキどもが皆殺し(に近い)である。

監督・製作・脚本・撮影:塚本晋也 出演:塚本晋也 真野きりな 中村達也 村瀬貴洋 鈴木京香 田口トモロヲ 井筒和幸 金森珍 井川比佐志
1997年日本


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posted by フェイユイ at 00:15| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
塚本晋也が命知らずの役を演じているのが、なんとなく不思議な感じでした。最後のシーンはいいと思います。ガキに混じる中年オヤジというのは不思議な関係ですね。
Posted by おおくぼ at 2007年12月26日 01:21
塚本監督、いつも死にそうな役ばかりと、思います。
塚本監督作品も未見がまだあるのでもう少し楽しめるのがうれしい。
Posted by フェイユイ at 2007年12月26日 17:39
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