映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年03月08日

『拍手する時に去れ』チャン・ジン

拍手する時に去れ.jpg拍手する時に去れ2.jpg
Murder,Take One

キム・ギドクを別にすれば物凄く久し振りの韓国映画ではないだろうか。シン・ハギュン、チャ・スンウォン出演ということとタイトルの面白さ(韓国映画はタイトルがいつもいいが)で観る事にしたのだが、これがなかなかに面白かった。

ミステリーにオカルト風味とコメディを軽く合わせて作り上げた娯楽作品。
9箇所も刺し傷があったという美しい女性の謎の死にチャ・スンウォン演じる検事が究明にかかる。
容疑者はすぐに捕まったのだが、この取調べを48時間生放送というTV番組で放送することになったのだ。

TV司会者、解説者、見物人を含めた大勢が事件について熱論を繰り広げ、犯人がガソリンを買いに来たというガソリンスタンドの店員の推理、とんちんかんな日本人夫婦のやり取り、殺された女を愛人にしていた会社社長の娘、盲目のマッサージ女性、女が宿泊していたホテルの支配人と従業員などが入り乱れ謎は深まっていく。

舞台を映画化したということで物語はTV局特設の建物の中で展開されていく。
冒頭に検事(チャ・スンウォン)と容疑者(シン・ハギュン)が白熱した問答を繰り広げる事から始まり、あっという間に物語りに引き込まれてしまう。
チャ・スンウォンはすらりとした長身で味のある顔立ちでかっこいい。どことなくユーモアのあるところも素敵である。シン・ハギュンは相変わらずイッチャッてる目つきが魅力的だ。
舞台でも彼は同じ役で検事役はチェ・ミンシクだとか。これも観てみたい。
シン・ハギュンは顔だけだとオタクっぽいがいい体なのは『地球を守れ!』で確認済みだったがここでもその肉体をちらりと披露してくれている。ガラス越しにチャ・スンウォンににじり寄って激白するシーンは見もの。
やや登場シーンが少なく感じられるのが寂しいが彼がこの物語の要なのである。
彼が途中から被害者の弟だと言うことが解り、彼と姉との関係がただならぬものであることがあまり大っぴらにせず隠されているようなのはなんらかの事情なのか。
姉を思い出す時のシン・ハギュンの表情に注目するしかない。

私が以前いつも韓国映画で気にしていた残酷な場面や性的な場面も全くなく、登場人物の年齢も高めだし、派手なアクションが売りということでもなく物語と演出の面白さ、シン・ハギュン、チャ・スンウォンを始めとする出演者の巧さで一気に見せてしまうとは韓国映画はますます円熟味を増してきた(偉そうな言い方で^^;だが)と感心するばかり。アイディアの卓越さにまたまたハリウッドがリメイクしそうな予感もするがハリウッドにチャ・スンウォンほどかっこいい男優もいないんじゃないか。
ま、そんな決まってもいない心配をしなくともいいか。韓国ではかなりの観客動員というだけあってこれは確かに面白い作品であった。

凄く日本語の巧い日本人夫婦役は韓国人なのか、日本人なのか。「韓国の焼肉屋は肉は美味いけど換気が駄目ね」なんていかにも日本人が言いそうな台詞でおかしい。でも表情がありすぎてなんだか三谷幸喜の芝居でも観ているようである。彼らに比べ通訳の日本語はうまいが微妙に下手という細かさ(なのか)

最後の解決は霊媒師(というのか)の女性だった、というのが『殺人の追憶』でも出てきた結局科学じゃなく神がかりなのね、ということでまたおかしい。この辺は好みが分かれるところかもしれないが私は好きである。

久し振りに観た韓国映画が思った以上の面白さだったのでちょっと感激である。また以前のようにはまり込んで観て行きたい気持ちはあるんだけどなあ。(とにかく男優がかっこいいからね。美女もだけど)

監督:チャン・ジン 出演:シン・ハギュン チャ・スンウォン イ・ジェヨン シン・グ パク・チョンア チョン・ドンファン キム・ジンテ コン・ホソク
2005年韓国


posted by フェイユイ at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。