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2008年03月17日

『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』前田哲

ドルフィンブルー.jpg

日々、松ケンに狂っているフェイユイである。で、今回はイルカと松ケンのwパンチ!とにかくイルカクンに弱い私である。きゅるきゅる泣かれただけで胸がキュンとなるし、ジャンプなんかされたらそれだけで涙がじわり。話題のバブルリングちゃんなんてTVで見ててもめろめろなのだ。しかし映画の感想はまた別ものなのだった。

感動の実話をモチーフに舞台は海の美しい沖縄の夏。出演者も豪華で言う事なし。
なのにこの映画の作り方には疑問ばかりが湧いて出てくる。
まず出だしからして自転車で走ってくる松ケンの正体がわからない。別に謎めかせて見せる映画じゃないのだから、はっきりナレーションでも入れて「僕はここで働く事になった獣医の・・・」と説明してくれた方がいい。そして唐突に自転車で松ケンを追い越してしまう少年か少女か解らない子供。いくらなんでも大人の松ケンが子供の自転車に負けるわけがないのに、なぜこんなとこで妙な疑問を持たせるのか不思議だ。
この映画、この二つの疑問が後までずっと尾を引く。
重要な話が薄くて余計な話がやたらと多いせいで何を訴えたいのか、何が感動的なのかが散漫になってしまっているのである。
「病気で尾ひれを失ったイルカを海水族館の人々がなんとか助けようとする話」というこの物語にはドキュメンタリータッチの映画作成もよかったろうし、あえてそういった説明をさけて幻想的な芸術作品にしてしまう方法もあるだろう。
この映画ではその二つを両方とも取り入れたくてどちらにもなれず中途半端な説明映画で終わってしまったのだ。

例えば少年のようにも見える少女とイルカのフジの係わり合いがよく解らない。もっと松ケンと少女とイルカの関係にぐっと迫って作ればよいのに。
なぜ松ケンが自転車をこいでるシーンがやたらあるのか自転車乗りフリークか。その時間をフジの描写にしたらよいのに。
とにかく他の話をしてるヒマがあったらもっとフジと松ケンの関係を突っ込めよ!
イルカの話なのにイルカの話がなさすぎる。ここぞという焦点を絞りきれず余分な話ばかりに時間がかかりすぎる。
ドキュメンタリーもちょっと入れて、幻想的シーン(大きな樹の場面とか)もちょっと入れて、恋愛&ケンカもちょっと入れて、そのせいでどれも堪能できない。
ほぼ映画を作る初心者のような曖昧な出来であった。

そういった不満な仕上がりでさえも沖縄の風景は行ってみたい、そこに住んでみたい、という気持ちにさせられる魅力がある。
始めは乗り気でなかった松ケン獣医が彼女がやって来てももう心が沖縄に住み着いてしまっている感じは伝わってきた(これは松ケンの演技の為か)
夕暮に喫茶店の庭で涼んでいる雰囲気も気持ちよさそうだった。

で、この作品にも拘らずやはり松山ケンイチは体当たりでぶつかってくるのが感じられるし、それでいて表情も自然で落ち着いている。
私は未見なのだが松ケンと『人のセックスを笑うな』の永作博美が出ていたのでこちらがどきどきした。
と言っても本作では二人の接触はあんまりないのだけど。
もうこれを観るのが楽しみでしょうがない。

今回似てると思ったことは、松ケンが自転車を走らせてるとこは『青の炎』の二宮を重ねてしまった。
またこの髪型だとブルース・リーのようにも見える。さすがカメレオン役者と呼ばれるだけあって色んな人に似て見える(そういう意味じゃないか)
リウ・イエにも似てる。はにかみながら笑うのがそっくりの表情なのだ。不思議。

またこれで松ケンが泳げないと知った。と言っても多分泳げないんだと思ってはいたのだ。ていうのは『不良少年の夢』で泳ぐシーンがあって明らかに別人だったから。
これもまたぎゃーだったんだけど。だってジェイも泳げないんだから。

監督:前田哲 出演:松山ケンイチ みつき 西山茉希 永作博美 山崎努 池内博之 坂井真紀 利重剛 田中哲司 上間宗男 高畑充希
2007年日本








ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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