映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年04月10日

『ルナシー』ヤン・ シュヴァンクマイエル

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SILENI/LUNACY

松山ケンイチお気に入り映画作品第2弾。
うう、ケンイチさん「エログロとか観ないのかね」などと侮ってごめんなさい。これは最強に醜悪だった。

精神異常の作品に異常なほど惹かれる自分であるがこれは今まで観た中でも醜悪さは貫いている。
だが映像表現としてはそういった箇所を目の前に見せ付けるような下品さはなくあくまでも静謐ななかでのシュール、グロなのであった。
とはいえ冒頭でどういうことが行われるのかを図解入りで説明されるので鑑賞者は自然何が起きたかを想像できるわけでこれ以上の恐怖もないのだ。

悪夢を見て暴れだす頭のおかしな男が主人公かと思ったら、この男が一番まともで次々と奇妙奇天烈な人物が登場してくる。
キリストへの冒涜、女性への蔑視、肉片がアニメーションとして不気味な動くのを見せられては嫌悪感を抱くしかない。
主人公は精神が不安定とはいえ、純真な心の持ち主なのだが、立場は悪い方へ悪い方へと捻じ曲がって進んでいく。
そして彼は最も恐ろしい方向へと連れ去られてしまうのだ。

救いのない展開をどこかで笑っているような、または泣いているのかもしれないが。
最も醜悪な舌と目玉と脳みそ、肉片などといったものを使ってのアニメーションが醜悪なのにもかかわらずおかしい。
一見、大昔の話かと思いつつ見ていると主人公達を乗せた馬車が現代の自動車とすれ違うというのも痛烈だ。
それにしても俳優達はいかにも昔です、という演技をしているのが凄いものだ。
『変態村』もシュールで恐ろしかったがこれはまた違った味わいの恐怖を観る事ができる。

これを好きな映画にあげるケンイチ氏も凄いね。私的には面白かったけど好きな映画とは言いたくないなあ(笑)
とにかく私はヤン シュヴァンクマイエルという監督すら知らなかったのでこんな凄い人を教えてもらえたということでも松山ケンイチに感謝したい。他にもレンタルできるのがあったからそちらも是非観たいと思ってる次第である。

監督:ヤン・ シュヴァンクマイエル 出演:ヤン・シュヴァンクマイエル パヴェル・リシュカ ヤン・トジースカ アンナ・ガイスレロヴァー ヤロスラフ・ドゥシェク パヴェル・ノーヴィ
2005年チェコ


ラベル:松山ケンイチ
posted by フェイユイ at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 松山ケンイチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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