映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年04月21日

『シド・アンド・ナンシー』アレックス・コックス

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自分には絶対真似できないことだと知りながらもなんでこう惹かれてしまうんだろう。できないから惹かれるのか。そりゃそうだ。

麻薬に溺れた荒んだ毎日。人に呼ばれてなんとか立ち上がりギグへ向かう。ベッドの横で火事が起きたことも愛する人を刺した事すらもよく判らなくなるほど、思考力もなくなってしまう。
類稀な容姿と才能を持ちながらもあっという間に駆け足で人生を終えてしまったシド・ヴィシャスと恋人ナンシー。
映画を観ているようなマトモな人間はこんな風になったらいけないよ、と思いつつも人生を惜しげもなく使い捨ててしまうそんな彼らにどこか憧れているのではないか。でなければ途中で観るのを止めてしまうだろう。
電車の中で鼻水をたらし(おまけに鼻ちょうちんをふくらまかし)「骨が痛てぇ」と呻くシドを抱きしめるナンシー。
誰が見ても最低の人間、屑だとしか思えない二人。酷い痛みの中で互いに寄り添うことしか出来ないようなそんな関係は他人から見れば、理解しがたい情けない愛でしかないのに。

ぐしゃぐしゃでどうしようもない未来のない人生。反吐とヤクの切れた苦しみが続くまっとうな社会に生きている人々から蔑まれ追い出されてしまう彼らにそれでもなお惹かれてしまうのだ。
パンクロックが好きだ。とはいえ自分の今の生活はまったく違うが。と、自分では思ってるけど意外と他人の目からはパンクだったりして(貧乏ってこと)
部屋のそうじなんかくそくらえ!じゃなきゃいけないのだが汚れた皿があればすぐ洗わずにはいられない性格じゃナンシーにはなれないな。

監督:アレックス・コックス  出演:ゲイリー・オールドマン クロエ・ウェブ ドリュー・スコフィールド コートニー・ラヴ トニー・ロンドン ペリー・ベンソン デヴィッド・ヘイマン
1986年イギリス




posted by フェイユイ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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