映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年04月23日

『日本の夜と霧』大島渚

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安保闘争の最中に挙げられた結婚式に突然入り込んできた男の激しい追求でそこに居合わせた者たちの過去が暴かれていく。

今は聞くこともない政治的思想的口調と言いよどんだり、噛んでしまってもお構いなしに進んでいく手法に戸惑いながらも面白く観通した。
面白い、と言っても語られている会話、というより糾弾、弁明、議論が理解できたわけではなく殆どまあ流して聞いていたと言った方が正しいのだが、自分としてはやたらと小難しい思想言葉で彩られた不思議なミステリー劇、として観ていたのだが。

画面が過去に戻ることはあっても結婚式場内と校舎らしき建物以外殆ど出てこないということもあって舞台劇で台詞を交わしているかのような演出になっている。
物語自体は背景をよく知るものでなければ飲み込みにくいだろうがそういう事を気にしないで人間関係だけを追いかけていけば今でも非常に面白いやり取りなのではないだろうか。
こういう議論ばかりの映画というのはもう趣味の問題になってしまうのだろうが自分は好きなのである。
裁判映画のような雰囲気もありながら問題が投げかけられたまま、ぐだぐだに終わってしまう形もむしろそれでいいと思った。

「若者よ。体を鍛えておけ」というフレーズで自切俳人のオールナイトニッポンを思い出した。懐かしい。

この映画は公開4日目にして上映打ち切りになったということらしい。

監督:大島渚 出演:渡辺文雄 桑野みゆき 津川雅彦 小山明子 芥川比呂志
1960年日本


ラベル:群像劇
posted by フェイユイ at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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