
NICOTINA
ディエゴ・ルナがめがねで髭のオタク青年になってしまった。のだが、これが凄く可愛い。
『ダンシング・ハバナ』の前年の作品である。
殆ど画面には登場しない(一度ちらりと)20個のダイヤモンドを巡って様々な境遇の男女が入り乱れ次々と殺人が起きてしまう。その原因が禁煙のイライラだという皮肉なお話。
とんでもない展開がどんどん起きてしまうのでついつい見入ってしまう。いくら何でも殺人しすぎ、なのだが、まあその辺は大目に見て楽しもう。
現実には起きないだろうけど、でももしかしたら起きてしまうかも、ということがどんどんつながっていく。
出だしはパソコンだが出来事は最先端というようなものではなく地道な話だったりする。
昔懐かしい様式の作品なのだ。
とにかくオタクなディエゴ・ルナくんが結構いいなあ、と思ってしまった自分である。仲良し二人組みもよかったし。
殺人が立て続けで起きる割にはのんびり観れる感じが気楽でよろしい。
一番凄いのは理髪店の奥さんだったなー。
迫害を受けていた理髪店の夫と薬屋の奥さんが残ったね。
監督:ウーゴ・ロドリゲス 出演:ディエゴ・ルナ ルカス・クレスピ ヘスス・オチョア マルタ・ベラウステギ マルタ・テノリオ
2003年メキシコ
ナイン☆いましたね9人。私はあの薬屋のクラーラとネネとの間に色っぽい感じが漂うところ、好きでした。クラーラ綺麗だしルーカス・クレスピ可愛い+男前^^。ネネとかロロとか名前が面白い。そして恐いですねェ美容院の奥さん!^^;;最強★(笑)〜おいおい、血溜りの中から拾った煙草をくわえるなヨ〜(++)と(驚愕)。結局最後は“いい人”が残って、良かったな。
ワンナイトストーリーてことで『ディナーラッシュ』思い出しましたが、それに比べこちらは音楽がイケナイ(笑)〜なにかすごく“合わないゴージャスな”音楽。。浮いていて統一性がない。でももしかしてメキシコ映画としては正解なのかな?
ルナルナは、ヘタレでしたね〜(笑)いい表情は、車に乗ったあと後ろめたい&未練たらたらに彼女の部屋を見上げるところ。このルナの表情も含め、全体を通し只ドライに殺人が発生してゆくのでなく、時々ウェットな人生の哀感を感じさせてくれる所がこの作品の見せ所でしたね。
いつもロロは、コンロにカップ(ビーカー)をかしげて置いちゃう・・あの火にかけたカップが“かくっ”って傾く所、ヘタレなロロを象徴しているようで、可笑しかった。
とても楽しく観れました。
アメリカ映画じゃないので余計な詮索をしなくてすむし(笑)
ここでのルナくんがすごくいいなーと思いながら観てました。めがねに髭があっている?
ネネくん、死にそうなのにクララさんのスカートを覗き込んだりしてもーふんとに(笑)
ゴキブリも登場してメキシコらしい雰囲気を盛り上げてました。
会話する方が色々思い出しますねー(笑)