映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2008年06月06日

『松ヶ根乱射事件』山下敦弘

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話自体も凄く面白かったのだが、何より新井浩文さんが素敵でずっと目をハートマークにして観ていたのだった。
『青い春』『ゲルマニウムの夜』と観て(『ゆれる』にもでてた)物凄くツボな浩文さんなのだがやっぱり好きだと再確認。もっと早くによく観てればよかったと反省する。

昨日こちらも再確認した山下敦弘の面白さ、後になるほど面白くなくなるのでは、などという心配は微塵もなかった。且つ新井浩文が弟になる双子兄弟萌えも加勢してちょっとした興奮の内に観終わった。
いかにも田舎にありそうな気持ち悪さが充満している作品である。都会に馴染めず帰郷してやる気のない双子の兄や一体どういう関係になってるんだと考えねばならないだらしのない父親は働きもしなくせに他人にはいかにももっともらしい口をきいてみせる。こういう親父、リアルすぎる。美男な三浦友和氏が演じているのが本当に本当っぽい。
そういう情けない男達を女が支えて生きている、というのも田舎らしい関係ではないか。
知的障害を持つ娘を使って小遣い程度の売春をさせる母親。そしてその娘の元に通ってくる男達の姿もなんとも気持ち悪いのだが。
その気持ち悪い日常に突如現れる凶悪な男女。だがこの男女もいつしかこの世界の日常の住民になってしまうのだ。
異常と思えた人物達が相変わらずの異常さを保ちつつ生活していく中でまじめで正常に思えた光太郎はおかしくなってしまう。
「もう大丈夫ですから」と言う光太郎は本当に大丈夫なのだろうか。

以前『ゆれる』を観て大いに疑問を抱き内容の変更まで書いた自分だが、この作品を観てその答えが見つかったように思えた。
偶然にも設定が不思議にカブってるように思える。だが語り口も答えも全く違っており、あの時持った不満を解消させてもらった。

それにしても、主人公の二人がまったく似ていない双子というのも意味ありげだ。二卵性ならこのくらいの違いはそう驚くほどもないがここではその違いが面白いのだ(ほんとならこの違いの意味は、とか書くのだが『リアリズムの宿』のように「別にそんな意味はないよ」と言われそうで書けない)

繰り返してしまうが、新井浩文さんの魅力というのもちょっと他にない。美男子というのではないのだが、なにやら変な色っぽさがあるのだなあ。
兄役の山中崇さんも可愛らしかった。
ベッドでか弱い双子の兄をねじ伏せてしまう弟の場面はいかがわしくてたまらない秀逸な場面だった。

監督:山下敦弘 出演:新井浩文 山中崇 川越美和 三浦友和 木村祐一
2006年日本




posted by フェイユイ at 00:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 新井浩文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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鼠・アラタマミチヨ・忌「松ヶ根乱射事件」モレシコ
Excerpt: 僕が生まれ育った大阪の実家も天井にいつも鼠がコトコト走りまわっていて、寝ている時に顔の上を歩かれたりして、かんなぁ〜りイヤな思いをしました。ビンボーってイヤだなぁ〜ってず〜っと思ってました そ..
Weblog: 下衆
Tracked: 2008-09-25 11:24
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