映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2007年09月14日

『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.3 第7章デヴィッド・リンチ

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アンディが男らしく犯人を銃撃。これでガールフレンドとの不仲も解消と思いきやルーシーの妊娠発覚。
ローラはジェームズを馬鹿にしていて乱れた生活に溺れていたと判る。ジェームズはその盗んだテープを保安官に持っていくがガソリンタンクを捜せと言う電話のせいで(ボビーがしたもの)怪しまれてしまう。タンクの中から出てきたのは麻薬の入った袋だった。

「片目のジャック」では新人が初めの相手としてオーナーを迎えることになっている。
オードリーの部屋へ入ってきたのは父親ベンだった。

レオは妻シェリーを捕まえ製材所の小屋に縛り付ける。1時間後に小屋に火がつくように仕掛けて。
そこに帳簿が見つからずやっきになっているキャサリンが電話を受け(かけているのはハンク)「お探しのものは倉庫だ」と聞いてやってきた。
縛られたシェリーを助けるキャサリン(優しいところもあるのか)
だがあっという間に火は広がり、その様子を外で見た夫ピートが消火器を持って走りこんだ。

アンディの手柄で捕まえたカジノのディーラー・ジャックをローラの父・リーランドが殺してしまう。

シェリーを訪ねていったボビー。だがそこにはシェリーの姿はなく斧を持ったレオに襲われる。あわやという寸前窓の外からレオは撃たれ倒れた。驚いたボビーが恐々覗くとそこにはハンクが。
ボビーは急いで外へ出た。

徹夜の捕り物に疲れホテルに帰ったクーパーを待ち受けたのはオードリーからの手紙とアンディからの電話。
だが途中でドアをノックされルームサービスと思ったクーパーはドアを開ける。受話器からは「レオが撃たれました」というアンディの声。
クーパーがドアを開けるとそこには銃口が向けられていた。



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『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.3 第6章デヴィッド・リンチ

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ホテルのクーパーのベッドに忍び込んでいたオードリーにクーパーは優しく「君に必要なのは悩みを聞いてくれる友達だよ」と言う。さすが特別捜査官は紳士なのであった。オードリーの方は懲りちゃいないけどね。

殺したはずのレオは傷を受けただけでにげだした。シェリーは家にボビーを呼びレオが近くにいる恐怖を訴える。
その様子をレオは望遠鏡で見ていた。

ドナ、ジェームズ、マデリーンはローラが残したテープを聴く。だが殺された夜のテープがない。
精神科医ジャコビーがそのテープを持っていると踏んだジェームズはジャコビー医師を呼び出して部屋を捜索しようと言い出す。

父親のデパートの香水売り場に潜り込んだオードリーは別の売り子ジェニーが「片目のジャック」でも働いているのを知り、巧く言いつくろって電話番号を聞き出した。
(まったくソツのないオードリーである。彼女はどんなとこでも絶対生き延びそうだ。親父に頼らずともあっという間に出世しそうだし)

ダブルRダイナーで真面目に働いているふりをするハンクを見てハリー保安官は「人は変わると思うか。無理だな」とつぶやく。
シェリーが勧めるコーヒーを喜ぶクーパーにハリーは渋い顔をするがクーパーは「ハリー。毎日一つだけ自分にご褒美をあげるんだ。それは計画したものじゃなく偶然のものでなきゃいけない」と言って美味そうにコーヒーを飲むのだった。
クーパーは色んな意味でかっこいい人なのである。

で「片目のジャック」に乗り込むためにタキシードでびしっと決めたクーパーを見てハリーとエドはちょっと目を見張った感じ。二人とはまるでスマートさが違うんである。その上FBIからの出資で1万ドルを取り出し「いつも上乗せして返すんだけどね」とこれまたかっこいい。
ここでハリーはジョシーがキャサリンとベン・ホーンから製材所に火をつけられ殺されると怯えていることを伝える。それを聞く時のクーパーの表情が真剣なのがいいのだ。

クーパーたちが「片目のジャック」に行く前に、事件現場を見たはずの九官鳥ウォルドが殺された。
ウォルドの声を録音していたテープには「痛い。やめてレオ」という声が入っていた。

「片目のジャック」ではオードリーがマダム・ブラッキーの面接を受けていた。
生意気な態度のオードリーにカマをかけたブラッキーは断ろうとするがオードリーは目の前でチェリーの茎を口の中で結んでみせる。
ブラッキーは彼女と契約した。

「片目のジャック」のカジノではクーパーが勝っていた。

ジェームズたちは黒髪のマデリーンに金髪のかつらをつけてローラそっくりにした。
そしてジャコビーに電話をかける。信じさせるために今日の日付の新聞を持ったマデリーンを映したビデオを玄関に届けていた。声も姿もローラそっくりなマデリーンにジャコビーは戸惑う。そのビデオの写した場所が公園だと気づき家を出た。
ジャコビーを騙したと思ったジェームズとドナは彼の家に忍び込む。それを目撃していたボビーがジェームズのバイクのガソリンタンクに何かの袋(麻薬の粉?)を入れた。

一人公園で待つマデリーンにジャコビーが近づいていく。

九官鳥の声が怖い。現場を映しているわけでもないのに巧い演出である。
多分これを見ているアジア系はジョシーにいらいらしないだろうか。妙に粘着質でわけわかんない女である。
人のいいハリーが騙されてるのも心苦しい。判りやすい悪女のキャサリンの方が気持ち悪くはない。やだけど。

エド氏はノーマが好きで妻のネイディーンにうんざりしてるはずなんだけど優しくしてしまうのだ。いい人である。

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2007年09月13日

『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.3 第5章デヴィッド・リンチ

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クーパーすっかり気に入っていたホテルにアイスランドからの団体客が到着して大騒ぎ。睡眠不足になりご機嫌斜め。

エドと不倫相手のノーマは互いに離婚して幸せになろうと思っているのだがうまくいかない。

オードリー、父親のデパートの香水売り場の売り子になる。

ドナとジェームズはマデリーンを仲間にしてローラの秘密の手がかりを見つけるよう頼み込む。

ローラの苦しみがボビーの口から知れることになる。ボビー一家がジャコビー精神科医を訪ねたのだ。
ローラは善良であろうとしても体の中の怪物が地獄へ引き戻すのだと。
そのためにローラは他人の弱みを探り出し、そこへつけこんでは堕落へと引きずり込んだのだった。
ローラのボーイフレンドだったボビーも犠牲者の一人であり、なんでも欲しがるローラのために麻薬の売人にならざるを得なかったのだ。

クーパーと保安官たちは森の捜索に出る。森の中のコテージに“丸太おばさん”が彼らを2日前から待ち構えていた。
クーパーの「ローラが殺された晩、何を見た?」という問いにおばさんの丸太が答える。
それはローラとロネットが体験したことであった。

さしものクーパー特別捜査官も丸太おばさんには怒られた上クッキーを取ろうとした手を叩かれる。
丸太おばさんの丸太は全てお見通しなのだろうか。
丸太おばさんの結婚式の翌日におばさんの夫は森の中で悪魔に会ったのだと言う。
火は煙に隠れる臆病な悪魔、ということはおばさんのご亭主は焼死したということだろうか。
クーパーたちは丸太おばさんのコテージを離れ別のコテージにたどり着く。
そこではクーパーが夢で会ったローラから聞いた光景、赤いカーテン、音楽が流れ鳥がいる部屋であった。
鳩時計が時を告げ鳩の出入り口からコインが零れ落ちた。それは「片目のジャック」で使われるチップであった。

ベンとジョシーも何らかの関係が。

シェリー、ついにレオの暴力に耐えかねレオを撃つ。

マデリーン、ローラが隠していたテープを発見。ドナに連絡をする。

うるさいアイスランド団体客にうんざりのクーパーは自分の部屋に誰かが入り込んでいるのに気づく。
それは裸で彼のベッドに潜り込んだオードリーだった。彼女は泣きそうになりながら「追い出さないで」とクーパーに頼んだ。

ローラの父親はますます狂気の道を辿っている。
ローラは自分の中に暗黒をみつけそのために他人をも引きずり込もうとしていた。生意気なボビーが被害者だった。
丸太おばさんの家で紅茶を淹れてもらったカップに蝿なのか虫がうろうろしていて気になった。偶然なのだろうがそれすらも何かを語っている気がするような。

posted by フェイユイ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.2 第3章・第4章 デヴィッド・リンチ

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クーパー捜査官がツイン・ピークスに強い愛着を示す。
来た時から自然の美しさに感動し続けであったが秘書のダイアンに退職金の額を聞き土地を購入するつもりらしい。

クーパーと同じくFBI法医学のエリートであるアルバートは強引にローラの遺体解剖をしようとして主治医たちの猛反対にあう。ツイン・ピークスの住人を口汚く罵るアルバートを保安官が拳を見舞う。
そしてクーパーは行き過ぎるアルバートに対し「ここではまだ人の命は大切なものなのだ」ときつく諌めるのだった。
アルバートを都会から来た奴と言って保安官たちに強い仲間意識を持つクーパーに保安官達は尊敬の念だけではなく友情を感じ始めていく。

保安官達はクーパーに語る「ここは時間から取り残された場所だ。そこがいい所だが、反面闇の部分もある。ここの森の中には得体の知れないモノが住み着いている。我々はそれと戦わなければいけないのだ。我々の祖先も。我々の子孫も」
ともに聞いていたエドとホークも頷くのだった。そして彼らは自分達の秘密の店にクーパーを連れて行く。そこにはジェームズもいて麻薬取引をしているジャックの弟を捕まえていた。

美しいのどかな田舎にはまた反面秘められたものがある。というのはどこの世界でもあることらしい。
「田舎でこそ怖ろしい殺人事件が起きる」と言ったのはシャーロック・ホームズだったか。

クーパーが保安官たちと親しくなるにつれ受付を担当するピントのずれたルーシー、ルーシーのボーイフレンドで気の弱いのっぽのアンディ、クールで知的で詩人でもあるネイティブのホークなど印象的な仲間たちである。

ローラの父親の悲しみはますます彼を異常な行動に駆り立てていく。ローラの葬儀で棺に抱きついて墓穴に落ちていったり、ダンスホールで相手を求めて泣き叫んだり。
始めは泣き叫んでいた母親の方がその異常さに押されてしまっているのだ。
クーパーはその母親が不思議なヴィジョンを見たと聞きその謎の男を絵に描かせる。その顔はクーパーが夢に見た片腕の男の仲間と同じものだった。

ローラがジャコビー精神科医と深い関係であったこと、『片目のジャック』といういかがわしい店で働いていたこと、コカインを常用しそれをレオから購入していたことなど町のアイドルであったローラの裏の顔が次第に明かされていく。
そしてローラの葬儀に彼女の従姉妹であるマデリーンがツイン・ピークスを訪れる。髪の色が違うがそっくりなその容貌にジェームズは愕然とするのだった。

クーパー捜査官が夢に見たローラにそっくりな女性が登場する。ローラは死体とそれまでの映像かイメージでしか登場してないのでこれもうまいやり方である。

ジョシー・パッカードはキャサリンが隠していた二重帳簿を見つけハリー保安官に相談するが、いつの間にか隠し金庫には偽物の帳簿だけしか入っていなかった。全てをキャサリンは盗聴していたのだ。そして彼女は悪事のためにオードリーの父、ベンジャミン・ホーンとの逢瀬を重ねていた。

ローラの肩には九官鳥から噛まれた傷跡が残り、胃の中には溶けかけた異物が残っていた。九官鳥は麻薬取引をしているジャック・ルノーのペットであり、胃の中の異物は『片目のジャック』のチップの破片であった。

ボビーはシェリーの家で血だらけのレオの上着を見つける。そしてそれをジャックの家にこっそり置いて逃げた。捜索に来たクーパーたちはその上着を見つけレオとジャックのつながりを知ったと喜ぶ。

ベン・ホーンはレオに製材所を放火しろと取引した。

ダブルRのノーマの服役中だった夫ハンクが釈放されることになる。ハンクはハリーの恋人ジョシーと何らかの関係があることが判明する。

ますます混迷状態になっていくツイン・ピークス。
田舎は謎もまた深いのである。

監督・脚本:デビッド・リンチ David Lynch 
      マーク・フロスト Mark Frost

出演:カイル・マクラクラン Kyle MacLachlan( デイル・クーパー)
マイケル・オントキーン Michael Ontkean( ハリー・S・トルーマン)
ジョアン・チェン Joan Chen( ジョスリン・“ジョシー”・パッカード)
パイパー・ローリー Piper Laurie( キャサリン・マーテル)
シェリル・リー Sheryl Lee( ローラ・パーマー/マデリーン・ファーガソン)
シェリリン・フェン Sherilyn Fenn( オードリー・ホーン)
ダナ・アッシュブルック Dana Ashbrook( ボビー・ブリッグス)
ジェームズ・マーシャル James Marshall( ジェームズ・ハーレイ)
ララ・フリン・ボイル Lara Flynn Boyle( ドナ・ヘイワード)
メッチェン・エイミック Madchen Amick( シェリー・ジョンソン)
リチャード・ベイマー Richard Beymer( ベンジャミン・ホーン)
ペギー・リプトン Peggy Lipton( ノーマ・ジェニングス)
ジャック・ナンス Jack Nance( ピート・マーテル)
キミー・ロバートソン Kimmy Robertson( ルーシー・モラン)
エリック・ダレー Eric Da Re( レオ・ジョンソン)
エベレット・マッギル Everett McGill( ビッグ・エド・ハーレイ)
レイ・ワイズ Ray Wise( リーランド・パーマー)
ウォーレン・フロスト Warren Frost( Dr. ウィリアム・ヘイワード)
グレイス・ザブリスキー Grace Zabriskie( サラ・パーマー)
ドン・S・デイビス Don S. Davis( ガーランド・ブリッグス)
シャーロット・スチュワート Charlotte Stewart( ベティ・ブリッグス)
ラス・タンブリン Russ Tamblyn( Dr. ローレンス・ジャコビー)
ハリー・ゴアス Harry Goaz( アンディ・ブレナン)
マイケル・ホース Michael Horse( トミー・ホーク・ヒル)
キャサリン・E・コウルソン Catherine E. Coulson( 丸太おばさん)
メアリー・ジョー・デシャネル Mary Jo Deschanel( エイリーン・ヘイワード)
フィービー・オーガスティン Phoebe Augustine( ロネット・ポラスキー)
ミゲル・ファーラー Miguel Ferrer( アルバート・ローゼンフィールド)
ウェンディ・ロビー Wendy Robie( ネイディーン・ハーレイ)
ゲイリー・ハーシュバーガー Gary Hershberger( マイク・ネルソン)
クリス・マルケイ Chris Mulkey( ハンク・ジェニングス)
アル・ストロベル Al Strobel( 片腕の男)
デビッド・パトリック・ケリー David Patrick Kelly( ジェリー・ホーン)
ウォルター・オルケウィック Walter Olkewicz( ジャック・ルノー)
ビクトリア・ケイトリン Victoria Catlin( ブラッキー・オライリー)
マイケル・J・アンダーソン Michael J. Anderson( 小人)
カレル・ストリッケン Carel Struycken( 巨人)
モリー・シャノン Molly Shannon
ビリー・ゼイン Billy Zane
吹替
posted by フェイユイ at 23:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月02日

『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.2 第2章 デヴィッド・リンチ

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今回一番の目玉となるのは森の中でのクーパー捜査官による奇妙な捜査方法である。
ローラが日記に書いていた「Jに会うのが心配」という文章のJを探し当てるのだ。
その方法とはクーパー捜査官が数年前夢に見たチベット式演繹法に基づく心と体を使って直観を呼び覚ますというものであった。

あらかじめ黒板にJのつく名前を書いておく18・5メートル先の切り株の上にガラス瓶を立てる。
保安官に名前とローラとの関係を言ってもらうとクーパー捜査官はホークが持ったバケツの中の石を手に取りその名前をつぶやく。
そしてガラス瓶めがけて投げつけるのだ。
当たったものをルーシーがチェックする。
ジャコビー精神科医の時、石が当たるが壜は割れない。そしてレオ・ジョンソンで壜が割れたのであった。

まったく変な捜査だがこれもクーパー捜査官の能力の一部に過ぎない。

今回は湖の先にある「片目のジャック」という妖しげな娼館を見ることになる。
ベン・ホーンは帰ってきた弟とそこへ出かけていく。オードリーの言葉でローラとベン・ホーンがなにやら関係あったかと思わせる。
ジェームズとドナは仲を深め、シェリーは夫レオに殴られそれを知ったボビーは怒る。ただしレオに会った時はその迫力に怯えているが。

ネイディーンは夫エドの失敗のせいで逆に音のしないカーテンレールを発明する。

FBIアルバートが捜査に駆けつける。だがその傲慢な態度に温厚な保安官がきっぱりと言い返しクーパーはそれを見て親指を立てる。

ローラの父親リーランドローラの写真を見ながら泣き出し踊り狂う。

最後にクーパー捜査官が不思議な夢を見る。
片腕の男マイクとボブである。ボブはまた誰かを殺すと不吉な事を言う。
赤い部屋に年をとったクーパーが座っている。小人の男が身を震わせている。黒いドレスをきたローラも椅子に腰掛けているのだが小人は「ローラによく似ているだろう」と言う。彼らの後ろを何かの影が横切る。
クーパーが「ローラだろう」というとその女性は「彼女を知ってる気がするが時々腕が後ろにまわるの」と答えるのだ。
音楽が流れ出し小人が踊り始める。ローラが立ち上がってクーパーにキスをし何かを耳元で囁く。
クーパーは目覚めハリー保安官に「犯人がわかった」と電話した。

この赤い部屋はこのドラマの中や他のリンチ映画でも彼のイメージとしてよく使われるものだ。この世と別の世界の中間の待合室のような不気味な空間である。
小人やローラが話す言葉は普通の音声ではないのも彼らがこの世のものではないことを示しているのだろうか。
腕が時々うしろにまわるというローラに似た女性の言葉は何を意味しているのだろうか。
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2007年08月27日

『ツイン・ピークス』シーズン 1 Vol.1 第1章 デヴィッド・リンチ

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ある少女がどんなに魅力的だったかを表現するのにその少女が殺されたあとでみんなの評価と思い出を辿るというのは実に効果的である。
思い出はどうしても美しく蘇ってくるものだし。
殺人事件推理ものというのは大概殺人が行われてから物語が始まるものである。その被害者が美しい少女であった場合よりいっそうその効果は強く表れる。

ローラは綺麗で明るく人気者だっただけでなく色々なバイト、家庭教師、ボランティアまでやっている。そこまで活動的な少女がいるのかちょっと不思議でもあるのだが。その上、二人の(表と裏の)ボーイフレンド、いや他にもまだボーイフレンドがいるようである。さらに問題となる影のバイトもやっていたという殆ど超人的スケジュールで生きている。ぼんやりしたりしてるヒマはなさそうだ。
だがある種こういう表の裏の顔を持つ少女はいるだろうし、ますますミステリアスな魅力を持ってしまうのであろう。

ローラの母親はこの回でローラが行方不明になった時表れたという“ボブ”という男の姿を見る。

ローラの親友ドナとジェームズはすっかり恋人同士に。

ジョシー・パッカードは亡き夫の妹であるキャサリンにいびられ通し。だがキャサリンの夫ピートはジョシーの味方。
そのピートがクーパー捜査官とハリー保安官に出した珈琲のポットに魚が入っていた。飲む前から生臭いと思うが?

クーパー捜査官、ダブルRダイナーへ行ってチェリーパイを褒める。
丸太おばさんに声をかける。

片目のネイディーン。音のしないカーテンレールのアイディアをひらめく。

ダブルRダイナーのウェイトレスをしているシェリーは夫レオの洗濯物の中に血まみれのシャツを見て怯え隠す。
そのシャツが見つからず苛立ったレオはシェリーに暴力を振るう。

ローラからテープに声を吹き込ませていた精神科医ジャコビーはその声を聞きながらクーパーたちが捜している割れたハートのペンダントの片割れを手に取り泣き出す。

多くの謎が投げ出され、ますます混沌としていく。だが物語がもっと混沌としていくのはこれからである。


posted by フェイユイ at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

『ツイン・ピークス』 シーズン 1 Vol.1序章 デヴィッド・リンチ

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「ツイン・ピークス」の面白さを今更語る事もないだろうが、久し振りに観なおしてやはりその面白さは色あせる事がなかった。
というか今尚更にこのような事件、心理というのは身近なものとして感じられないだろうか。
その舞台はアメリカの田舎町である。製材工場が町の主な産業のようであり、緑豊かな自然に恵まれた環境だ。

物語はそのパッカード製材所に勤めるピート・マーテルが釣りをしようとした水辺でビニールシートに包まれた死体を見つけるところから始まる。
それは高校でも町の中でも人気者でありながら様々な秘密の顔を持つ17歳の少女・ローラ・パーマーであった。

今回は第1話を観たのだが、次々と奇妙な登場人物が現れる。といってもこれからもどんどん現れるのでここで驚いていてもしょうがない。
都会から車を駆って登場するFBI特別捜査官・デイル・クーパー(カイル・マクラクラン)からして不思議な存在である。
田舎町に巣くう異常な人々に勝るとも劣らない強い個性を持っている。樹木、ドーナツ、珈琲に強い愛着を示す。彼の個性は今後ますます発揮されていくわけでここらはまだまだ序の口なわけである。

異常な人々の中で最もまともな印象を持ちほっとさせてくれるのがトルーマン保安官である。マイケル・オントーキンがひょろりとした穏やかな保安官を魅力的に演じている。とはいえ、クーパー捜査官の超自然な手腕に絶大の信頼を置いているところはやはり変わっているのかもしれない。パッカード製材所のオーナーであり香港人のジョシー(ジョアン・チェン、後で彼女の事を知り驚いた)にぞっこんなのである。その辺も変わっているといえるのかも。

「世界で最も美しい死体」という(確か)コピーだったローラの遺体。途中で挿入される写真やビデオテープからローラがどんなに親しみやすく愛されていたかが伝わってくる。だがここですでに表向きの恋人と秘密の恋人がいること、1万ドルの所持金があったこと、ローラと共に怖ろしい体験をした少女が痛々しく傷だらけの下着姿で彷徨っていたところを保護される。秘密の恋人ジェームズと彼女の親友ドナの口からローラが聞いたものが嫌悪感を持つようなことに関わっていたことが示される。
愛娘が殺されたのだから当然ではあるが異常な反応を見せるローラの両親。冒頭部としてローラ殺害事件に大いに興味がかき立てられる。彼女の爪の奥から見つかった小さな紙片に書かれた“R”の文字の謎。大体なぜそんなとこにそんな紙片が?

高校生にしちゃ偉く色っぽい美人が続々登場するが、まあその辺はTVドラマとして当然の対策で。
クーパー捜査官が宿にするホテルの小悪魔娘オードリーの行動も気になる。
ローラの親友ドナはマイクと言う恋人がいながら、ローラの裏恋人ジェームズと恋仲になり、高校中退で暴力男の麻薬密売人レオの妻でありダブルRダイナーのウェイトレス・シェリーはローラの表向き恋人ボビーの恋人である、というややこしさ。
アダルトチームも面倒くさいので端折るが結婚していながら別恋人がいちいちいたりしてますます関係が複雑化していく。

ちなみに私は孤独なバイカー・ジェームズが好きだった。

片腕の男、丸太おばさん、片目のネイディーンらは今回はちょい役ながら誰もが謎の片鱗を見せている。

TVドラマとはいえ、デヴィッド・リンチ独特の不可思議映像は如何なく発揮されている。
拘置所で一緒になってしまった恋敵ジェームズに威嚇するボビーの吼える口はなるほど、フランシス・ベイコンのようである。

うたた寝しながら突然目を覚ましたローラの母・セーラが叫び声をあげ、ジェームズがドナと共に証拠隠滅に地面に埋めたローラとのハートのペンダントを何者かが掘り起こす所で続くとなった。
気になるではないかー!!!
posted by フェイユイ at 23:29| Comment(4) | TrackBack(0) | ツイン・ピークス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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