映画・ドラマ・本などの感想記事は基本的にネタバレです。ご注意を

2010年06月15日

カイリー・ミノーグ『ALL THE LOVERS』ちょっとベン・ウィショー『パフューム』思い出すけどさ

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実を言うとカイリー・ミノーグのことは全然知らないんですが、例によってロシアのゲイサイトで見つけました。

Kylie Minogue - All The Lovers

なんだかベン・ウィショー主演の『パフューム』思い出すんですが、あれよりこっちがいいのはさすがゲイサイトにアップされただけあって女性同士、男性同士のラブもあるところ(左端のお二人)このパターンでもう一度やって欲しいなあ。

ラベル:音楽 同性愛
posted by フェイユイ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 欧州 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『日本×カメルーン』興奮の一夜明け

興奮の一夜が明け、TVで中山の解説聞いててまた嬉しくなる。やっぱゴンは素敵だナン。
本田圭佑がゴール後にベンチのサブメンバーのとこへ走ったという写真がよかった。本田もやるなあ。まるで救世主の構図みたいに両手を広げてた。

昨日は朝から「はやぶさ」のニュースがあって幸先よかったんだよね。長い長い間苦しんで任務を遂行したっていうさ。

オランダ戦、どういう布陣でいくのか、楽しみではあるんだけど。自分としては昨日の先発メンバーが好きなんであまり変えて欲しくない。中山が言うように森本入れて一人多い布陣でいけたら最高だが(笑)オランダ相手だから少しまけてよー^^;一人多くなって「12人いる!」とか(笑)
あーもう勝ったから何でも楽しい。
posted by フェイユイ at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月14日

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『日本×カメルーン』

15分後、試合が始まる。『日本×カメルーン』
本田圭佑のワントップで行くという岡田監督の采配がどうなるか。私はよく判んないので別に文句はない。

関係ないけどTVで岡野の特集やってたの観てて懐かしくもあり(岡野は今も現役なんで、フランスW杯予選が懐かしかったと言う意味ね)この頃が一番楽しかったなあ、なんて。応援も燃えてたよね。今度なんてすっかり皆冷静になっちまって。
岡野みたいな野人いたいな選手いたら楽しいよね。
本田や大久保もワイルドになって欲しい。
もーどーでもいいからがーってやってくれ。それだけ。落ち着かないで。うがーって。それだけが望み。

先発メンバー
GK:21 川島永嗣
DF:3 駒野友一、4 田中マルクス闘莉王、5 長友佑都、22 中澤佑二
MF:2 阿部勇樹、7 遠藤保仁、8 松井大輔、17 長谷部誠(Cap)、16 大久保嘉人
FW:18 本田圭佑


前半終了!
ぎゃーっっっ!!!!!本田が入れたああああ!!!!!!
凄かった!

試合始まった時から日本もカメルーンも凄い緊張感のある戦いで地味に見えるけど私はこれまでにない日本チームのたかぶりを感じたのだけど。
アクドイ所のないいい試合ぶりだったよね。
特に日本はいつものぐだぐだ感がなく絶対に守り抜く戦い抜くという凄まじいテンションの中でやってて凄かった。本田がゴールを決めたのも当然のような精神力を感じたなあ。
点が入らない部分でも今迄にない気力に驚いたもの。
中田が言ってたような練習を本番で生かすっていうのをマジで見せてくれたんじゃないかな。
本田も冷静に熱くなってた。絶対決めて見せるっていうオーラがはっきり見れた。大久保もよかったし、松井も・・・いや凄過ぎてなんだかもう。
トゥーリオも絶対オウン・ゴールするまいと。
確かにうがーっていうの感じた。
後半もこの緊張感が持続できれば。
いける。

試合終了。
日本1対0で守りきった。素晴らしい集中力を見せてくれた。本当にW杯前の不穏な空気が嘘のように安定した守備と攻撃だった。一丸となってとかいうけどその通りのプレイだった。

んでもって自分としてはお気に入りの本田が活躍して点を取ってくれてもう言うことない嬉しさ。
頑張ったなあ。中田にもこれで心おきなくまた対談できるというもの。うんまた是非やって欲しい。

ほんとうによかった。
posted by フェイユイ at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『日本×カメルーン』直前の『オランダ×デンマーク』

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「はやぶさ」が最後に送ってくれた映像

今朝は小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還したニュースで思わずもらい泣き。少し前にも「とくダネ」で「ハヤブサ」の苦労話を聞いてたもんだから余計感情移入してしまった。任務を遂行し自らは燃え尽きた。最後に送ってくれた映像は地球の姿だった・・・「ただいま。僕の任務は終わったよ。サヨウナラ」という言葉のように思えた。
つい山下和美の『不思議な少年』の毛糸の帽子のロボット少年の話「NX-521236号」を連想してしまい、ますます勝手に泣き顔になってしまった。

<はやぶさ>カプセル回収完了 

日本も凄いことやるなあ、という感動を胸に夜は待ちに待った2010FIFA
ワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『日本×カメルーン』だ。
その前に「オランダ×デンマーク」も観ねばならない。
ではまた!

試合終了。
予想通り(と後で書いちゃ駄目か^^;)オランダ勝利。2対0。
気持ち的にはもー日本戦の方が気になるし、この2国は敵だから応援する気もしないからここまで。
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2010年06月13日

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『イングランド×USA』

さてイングランド×USAである。
イングランドは勿論だがUSAのフットボールはなかなかいい。
他のスポーツではいつも華やかなUSAもサッカーは地味。何しろサッカー代表チームで自国から応援されてない国として世界一なのではないか。NBAに夢中でワールドカップどころではないかもしれない。
そんな中でUSA代表チームはなんとも健気に頑張っている。最もハングリーなチームだ。
そして相手はイングランド。アメリカチームにはプレミアリーグで活躍している選手も多いらしいが何だかアメリカチームだと地味〜見えるのはどうしてかなあ。いつものアメリカ人のイメージではない真面目な感じなのよね。でもタフで男らしいストレートなサッカーでいわば日本サッカーと対極にある力強さがあって気持ちよいのだよね。
いや、日本チームを鼓舞する意味でね。
日本もガンガン男っぽくやって欲しいんだけどなあ。

ところでイングランドはワールドカップ前の対日本戦もなんか調子悪そうだったけどこの本番対USA戦でこの結果は。
うーむ。USAがより強くなったのか。イングランドどうした。

1対1。引き分け。期待どおりではあったのだが。複雑。
posted by フェイユイ at 22:25| Comment(2) | TrackBack(1) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『飢餓海峡』内田吐夢

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「昔の日本映画」を観る場合は名作・傑作と評価されたものが多いせいもあり、そうした「昔の日本映画」を観てはその面白さと新鮮さに驚くことが度々ある。
だが、無論数多く観ていくと別の意味で驚いてしまう場合もある。当然ではあるが今の感覚との違い、というだけで納得できないほどの違和感を持った時で、本作がそうであった。

先日『砂の器』を観た時に感じた違和感は演出において、であった。以前観た時はそこまで思わなかった音楽や悲劇的な語り口に必要以上の誘導性を感じ反発してしまったのだ。
今回は一体何だろう。演出としては地味で淡々としているので問題ないのだが、登場人物の人間性に疑問を感じた、ということになるのだろうか。
一番の疑問と嫌悪の対象は貧しい身の上の娼妓・杉戸八重である。
登場した時から奇妙な声でくつくつ笑うこの娘はどういう役割だったのか。この笑い声で私はもうどっと引いてしまったのだが。ある犯罪に巻き込まれ、大金を持って逃げる男・犬飼が怯えるのを嘲笑いながら恐山のイタコのふりをして布団を被り犬飼に覆いかぶさ「戻る道ないぞ、帰る道ないぞ」と笑いながら言う演出は八重の屈託のなさを表現しようとしたものなのかよく判らないが、むしろ犬飼の運命を彼女が覆いかぶさり運命から逃れられないという恐ろしい預言のようにすら感じてしまうのだ。
本作はこの娘をどういう女として描いているのか。表面上は田舎生まれの素朴な女が金を与えられた恩義のある男に対し一途に感謝し続ける姿を純真に描き伝えているように見える。その健気さをただ気持ち悪いと思っているだけならまだよかったが、10年後、恩人である犬飼が善行で新聞に載っていたのを見つけ、その人の家を訪ねていくのだ。
八重は犬飼が警察に追われている犯罪者であることも犬飼と自分が接点があることを警察が嗅ぎつけていることも知っている。その上で犬飼の家を訪ねることがどういう結果を引き起こすのか、まさか貧乏人や娼妓に考える能力がないというのではあるまい。結婚している男性の家へ若い女性が訪問するという行為だけでも浅はかなのに八重は知らぬふりをする犬飼に謝りながら恨み事を言い、挑発までする。これが時代の感覚なのか、この八重と言う女性が異常なのか。恩義のある人にまるで仇を返すような仕打ちではないか。何故本当に感謝であるのなら気持を察してすぐに帰らないのか。
これは、一見まるで純朴な女性の様相でありながら確かに八重は犬飼が善人へ戻ることはできないという預言を果たすが為に訪問したのではないか。感謝の言葉を伝えたいなどという八重がただただ恐ろしい。彼女は善人に帰ろうとした犬飼を帰させてくれない運命の女である。そう考えなければ何故彼女が愚かな行動をとったのかさっぱり判らない。彼女がひたすら犬飼を思い続けたのは感謝ではなく、何か恐ろしい思念が彼女を操ったと考える方が私には納得できる。
犬飼は八重を信じられなかったのではなく彼女のもたらす恐ろしい運命を感じとったから殺害したのだ。
彼女が犬飼を訪問さえしなければ事件は迷宮入りのまま終わったはずなのに。

警察の面々も皆、疑問である。
犬飼が書生と八重を殺害したのは映像として出るから明白だが10年前の事件は彼の言うとおり証拠がない。ここで警察が犬飼に対して発する言葉や行為はいかにも前時代的な権力主義でこの部分も映画が極悪な犯人に対する当然の行動・台詞として表現しているのか、権高な警察を批判しているのかいまいち判らない。というのは退役刑事の言動も「かつての事件で犬飼が燃やしたと思われる灰を見せて感情に訴える」という浪花節なものだし、高倉健演じる警察の取り調べは犬飼を罵って吐かせてみせる、という態度なのだ。ただ追い詰めてどうにかしようというのも科学捜査ができない時代ゆえではあるだろうが映画の上でもこの状態では現実の正義は望むべくもない。そのくせ船の上から献花をする時は手錠を外しているという意味不明の甘さを見せる。
かくして犬飼は海へ飛び込み、事件の真相は闇に葬り去られた。

私は犬飼が気の毒でならない。八重という女にさえ会わなければよかったのだが、運命というのはそうしたものだろう。金を渡さなくてもあの女は何か理由を見つけて追いかけてきそうだ。気持ちの悪い女だ。実際どっちなんだろう。可哀そうなのか、妖怪じみてるのか。両方なのか。ぞっとする。
警察も気持ち悪い。高倉健は大好きなのにこの刑事は耐えられない愚かしさだ。弓坂刑事は頑張りは判るけどやはりお粗末で哀れだった。威張って命令する上司がまた無様なのだが、これも本来どちらで見せたかったのか警察を良しとしてるのか悪としてるのか。この取り調べでは冤罪が多くなるのも頷ける。黙秘権を使うつもりか、って言う脅しはなんだろう。この時はまだ金持ちでも弁護士を通して、というのが通例化していないのだろうが、警察の権威をここまで悪質に描くのはどういうつもりだったのだ。

これは飢餓だけが問題ではない。時代によって同じ国の人間がエキセントリックにも不気味にも思える、ということなのだろうか。

監督:内田吐夢 出演:三國連太郎 左幸子 高倉健 伴淳三郎 三井弘次 風見章子 加藤嘉
1965年日本

ラベル:歴史 ミステリー
posted by フェイユイ at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月12日

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『韓国×ギリシャ』

さて今日は韓国×ギリシャ。最近はサッカーも全然観てなかったからどんな選手がいるかも知らないんだけど、やっぱ応援するのは韓国だな。
知ってる選手ってチャ・ドゥリとパク・チソンだけ。今日ちょっと覚えよう。

前半終了。韓国なんなく1点先取。ギリシャ弱。昨日のメキシコ×南ア共和国が面白かっただけに眠い。韓国もギリシャに引きずられていつもより迫力ない感じ。っていうか全然戦力違うと思うのだが。
1点取ったのがアントラーズにいるイ・ジョンスなんすね。一人覚えた。
韓国強し。

試合終了。本当に何事もなく韓国勝利。あまりにも戦力差が酷過ぎ。
2点目はパク・チソンでしたー。さすが強いうまい。
ギリシャって何故ヨーロッパ勝ち進んできたのかな。そんなに弱いのか今欧州。この下手さ加減って。韓国が勝ったのはいいけど試合としてはつまんねーぞ。もう少し強いチームとやって欲しい。って言っても今度はアルゼンチン。これを早く観たいやね。

今夜というか次はイングランド×アメリカを観たい。これは楽しみだ。
posted by フェイユイ at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会 『メキシコ×南ア共和国』

2010FIFAワールドカップ・南アフリカ共和国大会。始まりましたね〜。
ドイツ大会の時はあまりまじめに観てなかったんだけど、今回は日本では不人気・盛り下がりなので余計に観てみようかな、と。大会以外の現地の状況も気になるし。今回観てて今迄になく現地情報がまったくないんだもの。今までは女性リポーターとかが現地での様子を実況中継でアレが美味しいだのこういうのが流行りだのってやってましたよね。街中でインタビューしたりとか。そういうの全然やってないみたいだもの。現地の様子が何も判らないというかなり異常なワールドカップ開催国。
珍しく1時間前のNHK番組から見てたのは勿論中田が出てたから。
相変わらずかっこいいなあああ。一部の隙もないお洒落です。
話し方も好き。でもこれ、ここの時間、ワールドカップ情報じゃなく中田英寿情報になってた。よいけど。それ目的だったんで。

メキシコ×南ア共和国、前半終わって0点折り返し。メキシコがやっぱり強いけどさすが開催国だけあって負けていられません。



で、試合終了。
結果、1×1同点。凄い試合だった。メキシコ圧倒的勝利かと思ったけど、やはりそうそう簡単ではない。
南ア頑張ったなあ。
posted by フェイユイ at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | アフリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月11日

七転八倒『ゲゲゲの女房』

こんな貧乏はない、これ以上苦しくはならない、もう何か光が射してくるのではないか。と、毎日思いながら観てるのだが。
何しろご本人さんは近い将来必ず有名な漫画家先生になれることが判っているにも関わらず、何と言う地獄道。
ここが底だろうと思っているのにさらにさらに底があるのだ。借金がないのだけが救い、と思っていたが、そうか、家賃も電気代水道代も一種の借金にはなるのだよなあ。さらには毎日の買い物のツケもあるし、ミルク代はツケが効かない。

不思議なのは一応奥さんもしげるさんも実家はそれなりにゆとりのある家庭なのですがれば無視はされないのだろうけど、やはりそこへ頼るのは最後の最後、ということなのか。

それにしても働いても働いても我が暮らし楽にならざり、そのものの生活だ。観てて身につまされ、わがことのように心配になってくる。

それなのに持って生まれた性格なのか。お二人ともどこかのんびりしたとこがあるのですよ。それがいいのですけどね。

と、ここで最近マンガじゃないのですが水木しげる先生と色んな方の対談集『水木しげるの妖怪談義』というのを読んでいる。
これを読むとさらに水木先生がいかにのんびりした方かが伝わってきてますます好きになってしまうこと請け合い。
ドラマはあんまり妖怪が出てこないけど(貧乏神はいつも在宅。雨の日、水木先生が変なオカルト体験をしたけど)実際はもっと妖怪のことばかり考えてて妖怪が訪ねてきたりしてたに違いない。
でもこの本の中でも『河童の三平』を書いてた頃が一番貧乏だったと、ちょうどこのドラマの時期ですね。貧乏神がへばりついてたんですねえ。

そして今週一週間も大詰めになてどうにかなるのかと思ったらまた変なのがやってきた。大蔵省って何?貧乏神と一体化してたし、なんだかよくわからんよう。
今週は明日まであるけど、最後の最後で好転するのか。それともまた来週まで貧乏持ち越しか。

赤ちゃんが可愛い。ぷくぷくして。早く幸せになって欲しい。向井理さん、40歳過ぎの役っていうのが面白い。
ラベル:ドラマ NHK
posted by フェイユイ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『江分利満氏の優雅な生活』岡本喜八

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昭和と言う時代はホントに物凄い時期だったんだよねえ。激動というけど全く大げさではないのだから。

主人公はサントリーの宣伝部に勤めているサラリーマン、というちょっとお洒落な感じなのだが本人は自他共に認める地味で冴えない中年男。36歳というからいまで言えばまだ中年と言い難いくらいだが、この当時はこういうものだったのだろうか、すっかり中年の真っただ中のいう風格である。
岡本喜八監督らしい凝った演出で、勢いよく軽妙にこの主人公・江分利満=EveryMan氏の人となりや生活を描きだしていく。
彼はまさに戦後日本の高度成長期、日本人が戦前と生き方考え方が変化していくその最初の段階の人間である。彼の父親は戦争という機に乗じて財を築き上げた実業家で何度失敗し倒産してもやり直し挑戦し続けた不屈の男だが、息子の江分利満はその生き方考え方に反感を持つ。例え父親が莫大な財産を築き揚げ、今の自分より遥かに贅沢な暮らしを満喫してきたとはいえ、それが戦争という犠牲を払わねばならないものなら貧しくとも平和がいい、と熱く語る。
それはちょうど昭和という時代と共に生まれ育った彼の年代が最も感じることなのだろう。ちょうど青春期と戦争が重なりあってしまう年代である。同じ年頃で戦死し恋人や妻と死別した若者も多くいたのだ。
昭和30年代をのほほんと生きているように見える江分利氏の心には沸々と煮えたぎるものがあったのだ。

江分利氏は実業家の父とは違い、うだつのあがらないサラリーマン生活でなんとか父と妻子を養っている。酒を飲むのが楽しみだが酔うとクダを巻くので彼と飲みたがる仲間はいない。仕方なく一人で飲みに出かける。
そんなある夜、酔っぱらった江分利氏は突然で出会った出版社の男女になんと小説の執筆を頼まれ引き受けてしまった。仕方なく江分利は自分の日常を書いてみる。それが『江分利満氏の優雅な生活』である。この小説は思いもよらず大受けし直木賞を受賞してしまうのだった。

説明が前後してしまったが、この受賞に会社での祝賀会の後、江分利満氏が残った若手社員にこんこんと演説するのが先に書いた江分利氏の戦争とそれに関わった人々への怒りの言葉であった。
それを聞く若手社員達にはもう江分利氏のような戦争への感慨はないのだ。
貧乏な中で結婚し、下着は穴だらけのランニングと白い張り合わせただけのパンツという江分利氏。若い社員はブリーフである。
この場面、朝の通勤を下着姿で歩かせる、という演出。笑える。
父の借金と子供や妻の持病もありながら何とか一家を支えていこうと頑張る江分利満氏の生活がしみじみとしながらも大いに笑える、やはり岡本喜八監督の傑作であった。

桜井浩子さんと二瓶正也さんが出てると『ウルトラマン』みたい。
当時の風景を観てると楽しい。まだまだ道路が舗装されてないのだ。この頃の花嫁さんは黒い着物なのだよね。

監督:岡本喜八 出演: 小林桂樹 新珠三千代 矢内茂 東野英治郎 英百合子 江原達怡 田村奈己 ジェリー伊藤  桜井浩子  二瓶正也
1963年 / 日本  
ラベル:家族 歴史 戦争 昭和
posted by フェイユイ at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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